GW期間中の北海道はちょうど桜の見頃を迎え、暑くも寒くもない過ごしやすい気候のため、本州からも多くの観光客が例年訪れています。北海道は広いので車を利用して移動することも多いですが、そこで気になるのが渋滞状況ですよね。
せっかく北海道まで来たのに渋滞に巻き込まれてしまっては、ドライバーの方はもちろん、同乗者の方達も疲労がたまりせっかくの北海道旅行が台無しになってしまいます。
そこで、毎年渋滞しやすいポイントについて紹介するとともに、タイヤの装備についても解説していきます。
高速道路の渋滞情報
GW中、道内の高速道路で最も渋滞が予測されているのは「道東自動車道」の「芽室ICからトマムIC」です。渋滞は最大でおよそ25kmに及ぶと毎年予測されており、これは道内でも類を見ない渋滞長です。
この理由としては、芽室ICからトマムICにかけてはアップダウンが続き(とは言っても走っていて気がつくほどではありません)、またトンネルも多く、さらに上下線合わせて2車線(片側1車線)しかないということが原因だと考えられています。
その他の渋滞が予測されているのは、札幌を中心とした札樽自動車道および道央自動車道ですが、渋滞長は最大でおよそ5km程度なので、首都高などの大渋滞に比べると、それほど大変な渋滞ではありません。
ただし、事故などにより突発的な渋滞の可能性は常にあるので、余裕を持って移動するようにしましょう。
野生動物の飛び出しに注意
また、特に道東道はシカやキツネなどの飛び出しによる事故も多発する時期でもあるので、路肩に動物を見つけたときは、追突事故を防止するため、急ブレーキは踏まないようにお願いします。
道路上に動物がいた場合は、ハザードをたいて後続車に注意を促しましょう。万が一轢いてしまったら、高速道路の管轄であるNEXCO東日本に連絡し、適切な指示を仰ぎましょう。
一般道で渋滞しやすい場所は?
道内の主要な観光地である旭山動物園(旭川)・円山動物園(札幌)・おたる水族館(小樽)・定山渓(札幌)に向かう道は例年渋滞します。
札幌定山渓の周辺
特に渋滞するのが札幌市中心部から定山渓方面に向かう国道230号線です。南区簾舞(みすまい)を超えたあたりから裏道がないので通常30分程度で到着するところが1時間以上かかる場合もあります。
また、簾舞を過ぎるとコンビニなどもなくなるので、トイレや買い物などは早めに済ませておくようにしましょう。午前中の早い時間帯や夕方以降は、比較的渋滞が少なくなってきているので、もしも定山渓方面を目指すなら、この時間帯を狙うことをおすすめします。
札幌円山動物園の周辺
円山動物園は駐車場待ちで長い車列ができるため、付近の道路に交通規制がかかり渋滞が発生します。そこでおすすめしたいのが地下鉄で向かうことです。最寄りの地下鉄駅から動物園までは徒歩15分程度の距離で、札幌最大の桜の名所・円山公園沿いを歩くことになります。桜を眺めながら歩くのもお花見気分で楽しいですよ。
小樽・旭川の渋滞
おたる水族館・旭山動物園は車かバスでの移動がメインとなります。手前数キロから渋滞が始まることがあるので、渋滞を回避するには、早めに行って開場待ちをするか、午後遅めの時間に行くことをおすすめします。
気になるタイヤは?夏タイヤ?冬タイヤ?
GWになると市街地や高速道路は完全に雪がなくなり、夏タイヤでも十分走行可能です。しかし、峠や山間部ではまだ雪が残っていたり凍結路面になることも珍しくありません。
また、標高の高い場所では雪が降ることもあります。したがって目的地や経路が市街地のみならば夏タイヤで構いませんが、峠や山間部を走る場合は冬タイヤを装着するようにしましょう。
ここで気をつけていただきたいのは、冬タイヤは雪やアイスバーンには強い反面「濡れたアスファルトは相性が悪い」ということです。タイヤのグリップが弱くなったり、制動距離が長くなることもあるので、急ブレーキ・急発進は控えて慎重な運転を心がけてください。
その他の気になる北海道のGW
まとめ
車での旅は自由度が高く、気ままにあちこち行けることが醍醐味ですが、その反面、思うように進まないとイライラしがちです。北海道では、首都圏ほどの大規模な渋滞は起こりませんが、それでもスムーズに進まない場面が多々あります。
ラジオやインターネット、テレビなどで路面状況・渋滞情報などを参考にしながら、臨機応変にゆとりのあるドライブを楽しんでください。