「奇麗なお肌は洗顔法で手に入れる」と言われるほど、洗顔のやり方だけでお肌の状態も変わってきます。
でも「朝の洗顔は水だけの方がいい」という説もあれば、「ちゃんと洗顔をして汚れを落とした方がいい」という説もあったり・・
肌に泡を乗せて洗うのがいいとか、お肌で洗顔料を泡立てて洗うのがいい、など正直、何が正解かわからない?と悩まれる方も多いと思います。
そこで元エステティシャンが、失敗や体験を交え、正しい洗顔法をお伝えします。
そもそも洗顔はなぜするの?
肌には本来、自浄作用というものがあり、汗とホコリはぬるま湯で十分に落とせます。
しかし、メイクや大気汚染など、お肌に物理的な汚れが付着すると、ぬるま湯だけで落とすというのは難しくなります。でも、汚れは落とさないとダメですよね。
そこで洗顔の目的としては、「酸化した皮脂やメイクなどの汚れのみを落とす」ということが大切になってきます。
ダブル洗顔とは
洗顔と聞くと石鹸で洗うことだけと思う人もいますが、最近はウォータープルーフタイプの「しっかりついて落ちない」が売りの化粧品が多く、一度の洗顔では落としきれないのでダブル洗顔もすすめられます。
そこで、そのダブル洗顔って?2回石鹸で洗うの?と思うかもしれませんが、ちがいます!
クレンジング剤と石鹸などの2種類を使って洗うことをダブル洗顔といいます。
クレンジング剤は、化粧などのお肌に着いた油汚れを、肌から浮かせて落とすものです。
クレンジング剤で油汚れを落とした後、石鹸などの洗顔フォームでお肌に残った汚れを落としていきます。
この2度洗いをするしないで、お肌の調子も変わってきますので、まずはいつもの自分の肌の状態を把握することも大切です。
化粧をしっかりしている日や、外出せずノーメイクでゆっくり過ごしたなど、その日の肌の汚れ具合でも、洗顔のやり方は変わってきます。
朝の洗顔は必要なのか?
「朝洗顔は水洗いだけでいい」という意見や、「洗顔フォームは使いましょう」など、これもまたどちらがいいの?と悩まされますよね。
じつは私は、乾燥肌で洗顔の後はツッパリ感がひどかったので、朝は洗顔フォームをやめた時期がありました。
でも、肌の調子は特に変わることなく、それどころか少し毛穴が黒くなってきたのです。
な~ぜ~・・
朝洗顔をやめたのは、春先あたりからで半年ほどでした。
朝洗顔をやめた結果
暑い夏の夜は結構な汗をかきます。もちろん年中、睡眠中には汗をかいています。
それに加えて、夜の洗顔後に化粧水から美容液にクリームまで付けて就寝すると、寝ている間の皮脂汚れと混ざり合い、結構な油になっています。
そこで朝洗顔を、水だけで済ませてしまうと、寝ている間の汚れ(油汚れ)が落としきれないのです。
私もこのような経験から、朝の洗顔は水だけではなく洗顔せっけんを使うようにして、今ではその当時の黒ずみも消えました。
基本的に、油となる基礎化粧品を寝る前に使われない方は、朝洗顔は水だけでもいいかもしれませんが、基礎化粧品をしっかり付けて就寝される方は、朝の洗顔は洗顔フォームや石鹸などを使用されることをおすすめします。
夜はどのように洗顔すればいい?
夜の洗顔はバスタイムを活用するのがおすすめです。
クレンジングや洗顔をする時、身体が温まると毛穴が開きやすく、毛穴の奥の汚れをしっかり取り除くことができます。
身体を温める事が出来ない場合は、ホットタオルなどで顔を温めるなどもOKです。
毛穴を開かせた後は、クレンジングをはじめます。
この時、クレンジング剤で肌をこすることは避けて、中指薬指などで力を入れないよう円を描くように馴染ませます。
また、クレンジング剤を付けてマッサージをするのは避けましょう。
※目元・口元は絶対に力を入れないように触れます。
その後の洗顔は、他の洗浄物が残らないためにも、シャンプーやトリートメントを済ませた後にしましょう。
※洗髪→身体→洗顔の順がおすすめです。
洗顔の手順
1まずは手を清潔にします。手に他の洗浄剤やトリートメント剤が残っていないようにしましょう。 2洗顔料をしっかり泡立てます。洗顔料は、泡立てネットや刷毛のようなもので泡立てをし、なるべくきめの細かなクリーミーな泡を作りましょう。手と顔の肌の間にクッションのように泡を乗せ、なるべく手がお肌に触れないようにします。
Tゾーンから泡を付けて、鼻先など毛穴を指先で軽く優しいタッチで洗い、頬は手のひらで泡を押し当てるように、泡を動かす感じで洗います。
目元と口元は、泡を置いて数秒放置する感じで、あまり触らないで置きます。
3ぬるま湯で30回はすすぎましょう。お湯の温度は33℃~36℃くらいで、冷たすぎず熱すぎない水ですすぎます。生え際やあご回りなど、洗い残しがないようにすすぎはしっかりしましょう。
※すすぎの時はシャワーを直接顔の肌に当てないようにして下さい。
4清潔なタオルで顔を押さえるように拭き取ります。多少の水分は残すくらいでゴシゴシ拭かないようにしましょう。私はティッシュペーパーで軽く抑える程度です。 5洗顔後はすぐに保湿をしましょう。洗顔後の肌は、角層の水分が蒸発して過乾燥になっています。拭いた後はすぐに保湿をして保護してあげましょう。その他の肌に関すること
まとめ
いかがでしたか。
最近お肌の調子がよくないなとか、シミやしわ毛穴が気になりだしたなとか、化粧乗りがよくないなと思いだしたら、洗顔のやり方を変えてみるのも一つの方法です。
季節や年齢によっても、お肌は変わってきますのでその都度、大切な皮脂を守りながら不要な汚れだけを落とすように、正しい洗顔法を手に入れましょう。
参考になりましたら幸いです。