最近お顔の肌の調子が悪くなっている、季節の変わり目だからかなぁ・・と季節のせいにしていませんか?実は、顔ダニのせいかもしれません。
顔ダニ?そうですダニです。ダニと聞くだけで生理的に受け入れられない人もいるとは思いますが、心配しなくても大丈夫です。顔ダニは、誰にでもいる常駐菌です。
そこで顔ダニとお肌の関係について詳しくご説明します。
肌荒れの原因!顔ダニとは?
ダニと聞くだけで「ええっ」気持ち悪いと思いますよね。でもそんなに驚くこともないんです。ほとんどの人に顔ダニは寄生していますし、悪いことをしているわけでもないんです。顔ダニは、産まれたばかりの赤ちゃん以外はほぼすべての人に寄生しています。このダニは、肌の接触など様々な経路で簡単に感染するので、父母が産まれた赤ちゃんに可愛さあまり頬ずりするとそれだけで寄生してしまいます。
イヤだーと思うかもしれませんが、遅かれ早かれ約97%の人が顔ダニを持っているので、寄生するのも仕方なく完全に駆除するのは難しいのが現状です。
顔ダニは、正式名はデモデクス・フォリキュロラムといい、一般的には「ニキビダニ」と「コニキビダニ」と呼ばれる名前の2種類のダニがいます。
人間を始め、すべての哺乳類の皮膚に寄生している「皮膚常在菌」なので安心してください。顔ダニはお肌の毛根の中に住みつき、皮脂をエサにして生きています。皮脂量が多い所を好むので、体より人の頭や顔に住みつくのが一般的です。何となく顔にダニがいると思うと、生理的に受け入れがたいですが・・そんなに悪い奴らでもないんですよ!
顔ダニが肌に住みつくことによって肌分泌を正常にさせてくれ、皮膚の脂肪分泌を食べて処理してくれる大切な働きもあり、顔ダニが正常値で住みついてくれている時は、お肌の調子は悪くはならないのです。結構お肌の上で頑張ってくれているんですよ!
ただ顔ダニの数が増えたり減ったりすると、今度は皮脂量や老廃物が増えてバランスが崩れ、ニキビや肌荒れになりやすくなります。
顔ダニが皮膚に寄生する数は
・正常値だと皮膚一平方cmあたり約15匹以下
・約16匹以上で肌に影響が出だす
・約40匹以上にもなると、重度の皮膚病になる可能性が高くなる
ということで、増えすぎるとお肌が悪くなる原因になります。
顔ダニが増えた時の症状は?
顔ダニが異常繁殖を起すと顔のかゆみやニキビが増えてきます。鼻の周りや頬が赤くなりかゆい・急に肌が乾燥する場合は顔ダニが増えている証拠かもしれません。
●特に赤く腫れるタイプのニキビが増えます。
顔ダニは毛根に住みついているので、毛根付近で炎症を起こし赤みを帯びた吹き出物として現れます。白ニキビにはならないです。顔ダニが増えると死骸や排泄物の量が増え、顔に残りやすくなり毛穴が詰まりやすくなるためニキビや肌荒れの原因になります。
●急に乾燥肌になります。
顔ダニのエサは皮脂のため顔ダニが異常増殖した場合、一気に増えることで皮脂が急激に無くなることがあります。こうなると一気に乾燥肌になります。
ここで悪循環なのが、
乾燥肌になる→肌はバリア機能を高める→肌を守るためさらに皮脂を出す→顔ダニのエサ(皮脂)が増える→また顔ダニが増える
というサイクルに陥る可能性があります。急に乾燥肌になった・脂っぽいのに乾燥していると、このような時は顔ダニが原因の可能性が高くなります。
●急に毛穴が気になりだした。
顔ダニは皮膚の外に出る時に、大きく穴を広げて這い出るのでキメの粗い肌になり、ごわついたり毛穴が広がります。顕微鏡サイズのミクロのダニですが、顔ダニが増えて活発になることにより、肌の穴が開く数も増えるわけです。
●夜中に顔がかゆくなったり、朝に顔がかゆい。
顔ダニは夜行性です。寝ている間に顔の上で活動し始め、皮脂を食べたり脱皮をするなどの活動を起こします。繁殖すると活動する夜にかゆみが出たり、朝の肌には顔ダニの抜け殻や死骸などがたくさん残されかゆみの原因となります。
顔ダニが増える原因とは?
顔ダニは元々肌に寄生しているので数が増えたりしなければ良い状態を保ってくれるのですが、急に増えてしまうと厄介なことになります。増えてくる時期も季節の変わり目や、特に秋が多く繁殖しやすくなります。
美容面では
またメイク落としの時にクレンジングふき取りシートの使用は便利ですが、メイクの落とし残しが多く、拭き取る事によって肌にダメージを与えます。特にウォータープルーフの化粧品は、皮膚から浮かせて取るのが一般的ですが、拭き取る事で逆に毛穴に詰まらせることになります。
生活スタイルでは
興奮状態が続いたり皮脂の異常分泌など顔ダニを増やす要因になります。
もしかしたら顔ダニのせいかも?
もし気になる症状があらわれた時には、自己判断で色々な薬を付けたりせずに、顔ダニの検査をしてくれる皮膚科できちんと調べてもらいましょう。検査をすれば顔ダニかどうかはわかるので、しっかり検査をしてくれる皮膚科を選んで受診してください。
また、何か月も症状が回復せず、病院に行っても治らない場合は、生活習慣の改善が必要になり食事など身体の中から調子を整えることも大切になります。
また、付ける物がお肌に合っていないことは意外と多いいので、化粧品や基礎化粧品の見直しもてみましょう。
まとめ
ダニと聞くだけで鳥肌が立ったかもしれませんが、誰の肌にも寄生しているので問題はなく、異常に繁殖した時が厄介になります。赤みのニキビやかゆみ、急な乾燥肌など気になる状態の時は触らずに、最初は皮膚科に受診してみましょう。