産後1年というと、仕事を持っているママはそろそろ復職の時期ですね。
そこで気になってくるのが「体型」ではないでしょうか?
育休中は赤ちゃんのお世話に全力を注いできて、自分のことはなにもできていない人も多いはずです。復職を目の前にして、果たして今からダイエットしても効果はあるのかと?不安に思う方も少なくないでしょう。
そこで今回は、産後1年経過した場合のダイエットについて解説していきます。
産後ダイエットは早く始めないと効果がない?
産後ダイエットはいつから始めなくてはいけない、またはいつまでに痩せないといけない、という根拠は全くありません。
つまり、産後1年が経過してからダイエットを始めても、決して手遅れというわけではないのです。
早い時期から「痩せないといけない」と自分を追い込むことは、産後のホルモンバランスが不安定な時期や、子供が誕生して生活が激変した時期においては、ご自身が想像するよりも過剰なストレスとなっています。
ストレスは乳汁の分泌を抑制したり、精神疾患を発症させる引き金にもなります。また、食欲の低下による栄養失調の可能性も十分に考えられます。
とはいえ、綺麗なママでいたいと思うこともまた、ごく当たり前のことです。
産後ダイエットをするなら、まずは育児に慣れ、生活が落ち着いてから、ストレスを溜めないように健康的にダイエットすることが絶対条件となります。
したがって、「いつからいつまでに痩せなくてはいけない」と定義することは不可能であり、考える必要はなのです。
産後1年が経過してダイエットを始めるには?
とはいえ、産後1年もたっているし、ダイエットをするなら何から取り組めばいい?と考えてしまいますよね。
産後1年というと、そろそろ断乳する方もいらっしゃいます。
授乳中は母乳を作るために多くのカロリーを必要としていた体も、断乳後は通常のカロリー摂取に戻さなくてはいけません。
食事の見直し
そこでまずは食事を見直してみましょう。
女性が必要な1日の摂取カロリーはおよそ1800〜2030kcalです。
(厚生局のデータより平均身長158㎝、平均初産年齢31歳、1日の活動量レベル低〜普通を元に算出しています)
授乳中に必要なカロリーは、通常の摂取カロリーの1.5割増程度なので、単純にその分食事の量を減らし、上記のカロリーの範囲に納めるようにしましょう。
もちろん栄養バランスも重要です。お子さんの食事のお世話で、まだまだゆっくり食べるには難しい時期ではありますが、お子さんはすぐに成長して大人と同じ食事をします。
きちんとした食生活を身につけることは、ママ自身の健康とお子さんの食育にも繋がり、まさに一石二鳥です。
軽く運動を始める
運動と言っても、いきなりハードな事をして体力消耗をしてしまうのは、育児をするお母さんにとっては厳しいものです。
1年間の育児で、出産前の筋力はもちろん体力も低下しているはずです。
そこで、まずは体の姿勢を正して筋肉を伸ばすストレッチやヨガ、またラジオ体操などから始めるのがおすすめです。
育児を始めると前かがみの姿勢や、中腰になることが頻繁になります。生活が全般的に猫背の姿勢になりますよね。骨盤や股関節の歪みなどを正常な位置に戻すことや、筋肉や筋を伸ばして身体をほぐしてあげましょう。
しっかり体に「これから運動する」ということを伝えてから、有酸素運動や筋トレなどを始めると、身体を故障させないのでとても有効です。
お腹のたるみはもう戻らない?
たるみの原因は、妊娠中にお腹の皮膚が伸びたからと誤解されがちですが、多くは筋肉不足が主な原因として考えられます。ですので腹筋を鍛えれば自然とたるみは解消され、引き締まったお腹に戻ることができます。
注意ちなみに、たるみと妊娠線は違います。妊娠線は皮膚の亀裂なので消えることはありません。まずは腹筋運動やスクワットなど、誰でも知っている簡単なトレーニングから始めてみましょう。
早稲田大学スポーツ科学学術院教授で、なでしこジャパンのフィジカルトレーナーも務めた広瀬統一氏によると、
「動きに支障のない程度の軽い筋肉痛になるくらいの運動量がベスト」
とのことです。
いきなり激しい運動するのではなく、できる範囲からトレーニングをしていき、慣れてきたら徐々に負荷を上げていく方法が、最も効率的に鍛えられる方法であると科学的に立証されています。
特別な器具は必要なく、室内でも十分にできる運動なので、毎日の隙間時間に取り組んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
ママになるとどうしても自分のことは後回しになりがちです。
しかし、ママが健康を損ねてしまうことは家族にとっては一大事です。愛する家族のためにも、まずは健康を第一に考えるようにしましょう。
そのためにも、整った食事・筋トレは健康にも美容にも役立つ重要な要素と言えます。
ただし、あまりストイックになりすぎると精神的にも肉体的にも良い結果は産みません。
結果を急がず、1年後・2年後には目標を達成できればいいや、というくらいのゆったりとした気持ちで取り組みましょう。