出産という大仕事を終え、やっと一息・・かと思いきや、今度は生まれてきたばかりの赤ちゃんのお世話に日々追われてしまい、自分のことはどんどん後回しになりがちなのが新生児を抱えるママです。
そんな忙しくめまぐるしい毎日を送る中でも、やっぱり気になってしまうのが「体型」ですよね。
生まれてきた我が子のためにも綺麗なママでいたい、そのためにも早く元の体型に戻したい!と考えているママも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、産後のダイエットはいつから始めるのがいいのか?について解説していきましょう。
産後の安静期間について
皆さんは「床上げ」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、「産後は布団を敷きっぱなしでなるべく横になって休み、1ヶ月経ったらその布団を片付けて日常生活に戻ること」という意味です。
つまり、昔から産後1ヶ月はきっちりと休養することを推奨されてきました。
妊娠・出産で受けた体のダメージは相当なもので、
「交通事故にあって”重症”と診断されるのとほぼ同じ程度のダメージ」
と表現する医師もいます。
しかし、可愛い我が子が産まれてきて気持ちが高ぶっているのと、昼夜関係なくお世話に追われる多忙な日々、そして母になった責任感などで、ママはこのダメージに気がつきにくくなっているケースが多々あります。
産後の1か月が重要
実は、産後1ヶ月というのは体を回復させるのに非常に重要な期間なのです。
この時期に無理をしてしまうと、子宮の収縮が遅れる、または完全に収縮しなくなる、骨盤が開いたまま元の位置に戻らず、骨格が乱れてしまうなどの可能性があります。
その結果、下腹部が出やすくなる・歩行などの運動時に股関節に痛みが出る・姿勢が悪くなるといった影響が現れることがあり、今後のダイエットに支障をきたす場合もあります。
現代では、核家族が増えたため頼れる人がいないワンオペ育児や、第2子以降の出産の場合、上の子のお世話もあり、なかなかゆっくりと休めない方もいらっしゃいます。
しかし、産後1ヶ月は今後のダイエットをしやすくするためのベースを作る期間なので、家事などは手を抜くところは抜いて、ほんの少しの時間でも意識して体を休ませるようにしましょう。
産後ダイエットはいつから始める?
産後1ヶ月で母子ともに検診が行われます。まずはこの検診で母体に異常がないかどうかを確認しましょう。
異常がないと診断されたらいよいよ産後ダイエット開始です。
とはいっても、この時期のママは24時間体制で母乳を与えなくてはなりません。母乳の質を高め、体力不足にならないためにも食事制限をしてはいけません。
そこで、必要なカロリーと栄養素はしっかりと食事から摂取するようにしましょう。
産後最初のダイエットとしてやるべきことは、妊娠中に低下した筋力を取り戻すことです。
キツいダイエットは禁止
しかし、いきなりジムなどでハードなワークアウトをすることは不可能です。
まずは、自宅でできるヨガやストレッチなど軽い運動から始めていきましょう。赤ちゃんを連れての散歩も気分転換になるのでオススメです。
赤ちゃんを抱っこしてあやしながらスクワットや、添い寝をしながらサイドレッグリフトなど、毎日の生活の中にちょっとだけ運動する習慣を取り入れるように工夫してみましょう。
疲れが出ない程度に毎日継続して運動していくことが、筋力の増加に役立ちます。
産後太りは罪?
産後の体重増加は決して「みっともない」ものではありません。
1ヶ月検診で、初めて同じ時期に出産した他のママのスタイルを見たら、
「スリムな人が多かった・・」
「でも自分はまだまだぽっちゃりしたままだ・・」
とショックを受ける方や焦りを感じる方もいらゃっしゃるかもしれません。
しかし、妊娠中の経過・出産後の環境・体質・元の体型などは人それぞれです。
みんなが同じように回復するわけではありません。回復が早い人もいれば、時間がかかる人もいて当たり前なのです。「産後太り」というとネガティヴな印象がありますが、決してそうではなく、立派に出産を果たしたからこその結果です。
無理をせずとも、徐々に体は元の体型に近づいていきます。それまで焦らずに健康を維持することを第一に考えてダイエットしていきましょう。
まとめ
よく「産後ダイエットは6ヶ月までが勝負」と言われていますが、これはあくまで俗説です。
産後1ヶ月は休養を第一に、その後は体をいたわる事を最優先にしながら、運動をメインとしたダイエットを行なっていきましょう。
とにかく赤ちゃんのためにも、お母さんが健康でいる事が一番重要です。
もし体調面・精神面で不安があれば、1人で抱え込まず、地域の保健センターや産院に相談するようにしましょう。