日本の大部分の地域での結婚式は「ご祝儀制」ですが、北海道や東北の一部地域では「会費制」の結婚式が一般的となっています。
会費制の結婚式は全国的に見てもまだまだ割合は低く、ご祝儀制に馴染んでいる方にとっては、まるっきり未知の世界となりますよね。
どんな感じの結婚式なんだろう、と何かと不安を覚える方もたくさんいらっしゃるでしょう。そこで今回は会費制結婚式における服装についてまとめてみました。
結婚式で「平服でお越しください」とはどういう意味?
よく招待状などで目にする文言ですが、平服とはいったい何を意味しているのでしょうか。国語辞典を引いてみると、平服とは「普段着ている服装」と解説されています。
しかし、幾ら何でも結婚式に普段着で行くのはどうなんだろう、と違和感を感じる方が大多数ではないでしょうか。これは、「格式高い会ではありません、気兼ねなくいらしてください」という意味が込められています。だから、決してTシャツにジーパンでOKというわけではないので、ご注意ください。
会費制結婚式にはどのような服装で行けばいい?
会費制の結婚式の時の服装マナーについては、ご祝儀制の結婚式と同じように考えて大丈夫です。
男性の場合は
ダークスーツにネクタイ・ワイシャツ・そして革靴を着用します。そこで気をつけたいのは、それぞれの色味です。
黒のネクタイはお葬式など「喪」を連想させてしまうので、華やかな色や季節感のある色をチョイスしましょう。
ワイシャツは格式が高い結婚式では白にすべきですが、「平服で」と書いてある場合はそれほどこだわる必要はありません。悪目立ちしないパステルカラーなどのシャツでも問題ありません。
普段、仕事でスーツを着用している方は、仕事着のようなイメージになりがちです。そこでポケットチーフなどで仕事着としてのスーツとは一線を画す工夫をしてみましょう。
また男性の場合は、ピアスやネックレスなど、腕時計や結婚指輪以外のアクセサリーはあまり品が良く見えません。普段愛用されている方もフォーマルな場では外しておきましょう。
女性の場合は
春夏ならシフォン、秋冬ならジャガードやベロアなどの季節感のあるドレスに、足元は肌色のストッキング、靴はヒールのあるパンプスを着用しましょう。ドレスの上にボレロやショールなどを羽織っても問題ありません。
最近ではファーを使ったものも容認されつつありますが、ファーは毛皮で「殺生」と連想させるので、例えフェイクファーだとしても、かつては結婚式には相応しくない、いわばマナー違反の素材でした。格式高い結婚式では避けるべきアイテムですが、「平服で」と明記されているのであれば、特に気にする必要はありません。
ただし「毛が飛びそうで気になる」という方もいるので、お食事が始まったらさりげなく脱ぐ心遣いがあった方が、よりスマートな振る舞いと言えます。
靴はきちんとパンプスを履きましょう。ミュールやサンダル、オープントゥはカジュアル過ぎるので、いくら平服でと明記されていたとしても避けるべきアイテムです。
ファーと同様、バッグや靴などの小物も含め、革製品も殺生を連想させてしまうので、出来れば避けることがベターですが、最近ではそこまでこだわる必要もないでしょう。
結婚式で男女ともに気をつけたい服装のマナー
白は新郎新婦だけの色です。ゲストは白を大部分に使う服装はしてはいけません。ゲストで白をメインで着てもいいのは小さな子供だけです。
また、持ち物にも気をつけたいところです。特に気を使いたいのがバッグです。
男性はバッグを持たないのが基本ですが、スマホにお財布・ハンカチ・喫煙者の方はタバコも・・となると、スーツのポケットに収まらず、ポケットを膨らませるような状態になります。それならカバンを持った方がスマートです。
女性もメイク道具・お財布・衛生用品など荷物は意外と多くなってしまいますよね。
男女ともに会場内に持ち込むバッグはフォーマルなものを使用し、男性ならクラッチバッグ、女性ならコンパクトなハンドバッグで、荷物は最小限に抑えるようにしましょう。
会場内で必要なもの以外は、ひとまとめにしてクロークに預けてしまいましょう。
北海道の会費制結婚式でその他の気になること
まとめ
結婚式では、ご祝儀制でも会費制でも服装のマナーは一緒です。
会場には新郎新婦の友人だけではなく、職場の方やご親戚など、幅広い年齢層の方が集まります。例えゲストでも、目に余るような服装をしてしまっては新郎新婦の顔に泥を塗るようなものです。
男女ともに清潔感・品の良さ・適度な華やかさを考慮した服装を心がけましょう。