世界遺産にも登録されている知床は、大自然の壮大さに感動させられることばかりです。
冬になると凍てつく寒さと自然がマッチして、世界中で最も南で見られる流氷が流れ着く場所にもなります。
そんな知床に流氷はいつ頃流れてくるのか?見頃はあるのか?
また、見に行くときの服装や持ち物などをまとめてみました。
知床の流氷時期はいからいつまで見れる?
知床はオホーツク海に約70キロ突き出た半島で、冬には断崖が続く海岸は流氷に覆われます。
知床半島の断崖絶壁は流氷の浸食によって造られたもので、その自然の強さは計り知れないですよね。この流氷はプランクトンも運んできてくれるので、魚や鳥・ヒグマなどの生態系にも欠かせない大切な恵にもなっています。
ロシアのアムール川からオホーツク海に流れてくる流氷は、知床まで南下するまでにどんどん大きくなり、一夜にして海を白く覆いつくす日もあるようです。
また、知床半島全体で流氷を受け止めるので知床の沿岸部にはどんどん流氷が集まります。
じつは、他の地域よりも流氷が密着して見ることができる期間が長いので、流氷を見るには知床が一番の観光名所になるでしょう。
そんな流氷が知床半島に流れてくるのは、毎年1月下旬~3月頃になります。この約2か月の間が見頃になります。
ただ、毎日必ず見る事ができるというわけではないので、絶対見る事ができる!とも限らないんですよね。
1月下旬はまだ早すぎて見ることができない日が多く、流氷をしっかり見る事ができる時期は2月中旬からになることが多いのですが、これも絶対とは言い切れません。
なにしろ自然現象なので、温暖化の影響もあるのかもしれませんが運任せが非常に大きいのです。
朝、流氷が接岸していたのに、風が吹きだしたら昼にはなくなっていた・・なんてこともあります。
比較的しっかり見える時期は、ロシアのアムール川から流れ出た流氷が混ざり合って、移動してくるのが3月上旬ごろになるので、毎年の気候の変化にもよりますが、2月下旬から3月中旬が見頃になります。
この頃には大きな迫力のある流氷が見えやすい時期でしょう。
知床の流氷を見る場所は?
知床半島はウトロ側と羅臼側に分かれていて、知床横断道路によって結ばれていますが、冬季の間は通行止めになっているので、お互いの町を行き来するには標津町を回っての大掛かりな遠回りをしないと行く事ができません。
そこで、ウトロ側か羅臼側かの、どちらか1つを決めて見ることがおすすめです。観光地化になっているのはウトロの方になります。
知床横断道路の詳しい説明は↓こちらになります。
ウトロ
国道334号線の幌別橋付近は、どこを見ても流氷のビューポイントでしょう。夕日を見るのが一番美しい岬といわれるプユニ岬などもこの国道増にあるので、流氷のビューポイントとしておすすめです。
またその先を進んでフレぺの滝もおすすめです。
一面雪で覆われた知床の壮大な景色を歩くのは感動します!フレぺの滝といってもこの時期は凍っていますが、この岸壁から見下ろす流氷も素敵です。
ヒグマも冬眠しているので遭遇する野生動物といえば、エゾシカの団体御一行様や、キタキツネなどと出会う確率が高いでしょう。
流氷と壮大な知床の雪景色や知床連山・野生動物との遭遇が期待できる素晴らしいビューポイントです。ただ、くれぐれも野生動物には近づかないように気を付けてください。
日本の滝100選に選ばれたオシンコシンの滝も、334号線を挟んで目の前は流氷に埋め尽くされる場所です。滝が途中で別れ二つになっていることから「双美の滝」とも呼ばれていますが、この滝ももちろん凍っています。
羅臼
羅臼は根室海峡に面した漁師町になります。ここでの流氷は遊覧船がおすすめです。流氷と共に天然記念物のオオワシやオジロワシ・アザラシなどがやってきます。
流氷&バードウォッチングクルーズは、一度体験するとまた行きたくなると、かなり人気のクルーズです。知床ネイチャークルーズや羅臼の宿まるみなどで乗船できます。
また知床に行くには、車が便利ですが路面はアイスバーン状態です。そこで、運転はチョットできないという人に嬉しいパスが登場しました。
釧路から道東を巡る交通機関と、知床のアクティビティがセットになった「ひがし北海道ネイチャーパス」が期間限定で運行されます。
これは車を運転できない人や、道外からの観光にはうれしいパスで、日中は釧路から弟子屈などを周り、知床で流氷のアクティビティ体験ができるパスで、知床流氷フェス開催時期と同じ期間に楽しめるパスです。
このパスを利用すると知床を堪能できるので、車がない・運転できない人にはおすすめです。
h ttp://travel.willer.co.jp/tour/hokkaido-nature-pass/?mid=1263
知床の流氷を見る時の服装や持って行くものは?
北海道に行くとなると、どんな服装がいいのか皆さん迷います。私も北海道に移住して服装チェックを各地域でしてみましたが、冬の北海道は、西日本の真冬の服装に上下1枚づつ足すぐらいの服装で十分です。
ただ、知床や流氷を見に行くときには、アウターはしっかりしたものがおすすめです。
ダウンや風を通さない生地のモノ、お尻が隠れるようなベンチコートのようなものが必要でしょう。
また、デニムパンツ(ジーパン)などはあまりお勧めしませんが、もしデニムパンツを履くなら、少しゆとりがあるもので、中にタイツを履くなどは必要です。
できればデニムパンツ以外の風を通さなく、裏起毛があるなどのようなパンツがおすすめです。
ただ北海道はどこに行っても室内は暖かく、半袖で過ごせるほどの高めの温度に設定されています。着こみ過ぎると屋外や室内の温度差が激しいので、調整するのが大変です。
上着・マフラーなどで調節するくらいにして、中に着込み過ぎないようにしましょう。
道民はインナーよりアウターを重視しています。
また屋外で歩くときなどは、手袋・マフラー・帽子や耳あて・カイロなどは絶対に必要です!私も何度か手袋を忘れて外出したことがありますが、道路はアイスバーン状態なのでポケットに手を入れて歩くなんてできません。
また、風が吹くと耳がちぎれそうなほど痛くなります。帽子は耳が隠れるようなもの、手袋は撥水加工がしてあるようなものがおすすめです。
足元も、しもやけになりやすい人は靴下も重要です。防寒対策が整っている釣具屋さんやジーベック(作業着屋さん)などで靴下を買うのもおすすめです。
また、靴は最も重要です。歩くと滑る!と考えておきましょう。
私も毎年2回はコケています(笑)。すべらない歩き方もコツをつかむまで時間がかかるので、靴底のしっかりしたものは必要です。
今ある靴で考えるなら、靴底に付ける滑り止めもありますのでそういった小物で対応しましょう。
まとめ
年々、流氷の接岸が遅くなっているようにも思いますが、自然現象なので絶対とは言い切れないんですよね。
でも網走や紋別などより最終地点でもある知床の方が、流氷を見ることができる確率は高いです!死ぬまでに一度は見てみたいといわれる流氷。
ぜひ一度知床で見てみませんか?
また、知床半島の行き方や宿はこちらでご確認ください。