愛媛県宇和島市で毎年夏に開催される、うわじま牛鬼まつりは、四国でも有数の大きなお祭りです。また、祭りの名前がインパクト大ですよね。
このお祭りでは、花火大会が特に人気で、毎年20万人もの人々で賑わいます。
そこで今回は、うわじま牛鬼まつりの見どころや、観覧するのに穴場な場所をご紹介します。
和霊大祭の日程と混雑状況
うわじま牛鬼まつりの日程は
今年2019年も同じ日程で開催されることが決まっています。
23日と24日の夜に開催される花火大会は、最も人気なイベントであり、市全体に交通規制がかかるほど混雑します。
車でのアクセスでも、公共交通機関を使ってのアクセスでも、どちらにせよ約20万人が集うので、思うようには移動することができません。
できるだけ混雑を避けたいという方は、花火大会の1時間前には会場でスタンバイし、ゆったり過ごすことをおすすめします。
また、帰りも途中で抜け出すなどの工夫をして、移動困難な状態を避けていきましょう。
うわじま牛鬼まつりってどんなお祭り?走り込みって何?
「牛鬼」とは、あの有名な枕草子で「おそろしきもの」として書かれており、西日本に伝わる妖怪のことです。
愛媛県宇和島市では、全長5~6メートルの鬼のような怖い顔・長い首・シュロの毛、または赤い布で覆われた胴体・鋭い剣のような尻尾の牛鬼を、山車にして市内を練り歩くパレードを行うことから、「うわじま牛鬼まつり」と呼ばれるようになりました。
うわじま牛鬼まつりは、22日の夜に色とりどりのコスチュームを着た若者たちが、リズミカルな曲調に合わせて、ガイヤカーニバルから始まります。このカーニバルには、毎年約3500人もの人々が集まり、観客も一緒になって参加することができるので人気なイベントとなっています。
若者に牛鬼の山車を担ぎ上げられ、子どもたちが「ブーヤレ」という竹ぼらを鳴らしながら市内を練り歩き、家に牛鬼の首をつっこんで悪魔払いをしていく「牛鬼パレード」も、このお祭りの楽しみの一つです。
宇和島市で伝統のゆったりとした曲調の盆踊りである宇和島踊りや、花火大会・走り込みといったイベント盛りだくさんのお祭りになります。
走り込みとは
「走り込み」という言葉は、聞き慣れないかもしれません。
これは、祭りの最終日に行われるイベントで、海を渡った御輿が、和霊神社に宮入りするときに、勢いよく走り込んできたことから「走り込み」と呼ばれるようになりました。
和霊神社の近くの須賀川の川面に、1体の御神竹が立てられ、川面に祭り太鼓が轟き、3体の御輿が乱舞します。
やがて3体の御輿は御神竹の周りに集まり、若者たちが御神竹に登って、てっぺんに結ばれた御幣を奪い合うことで、祭りの最高潮に達するので、この時は、川の両岸は見物客でいっぱいになります。
うわじま花火大会を見る穴場
花火大会は23日の夜は宇和島湾から、24日の夜は須賀川から打ち上げられ、日によって場所が違います。
毎年約20万人を超えるといわれる人が集まる花火大会なので、混雑もある中、穴場となっている場所を紹介していきます。
23日
まず、23日宇和島湾からの花火大会を楽しむには、湾に面している海岸沿いなら、どこでも花火が見やすいためおすすめです。
対岸の九島に渡ると、人は格段に少なくなるので、車の中でゆったりと見ることができます。
また、戒山は地元民ならではの穴場スポットで、周辺に景色を遮るものがないのでよく花火が見えます。
24日
24日須賀川からの花火大会を楽しむには、和霊神社周辺からが見やすくなっています。
ただ、和霊神社周辺は交通規制もあることから、車を停める場所がないため、ゆったり見たい方は、宇和島市営闘牛場周辺をおすすめします。
山の上にあるため、景色を一望することができます。
また、和霊小学校も穴場となっていますので、チェックしてみてください。
まとめ
うわじま牛鬼まつりは、地元の方だけでなく、近年観光客も多く集まっており、その魅力の発信がなされています。
地域の伝統に触れることは、人生の中でもとてもいい経験になること間違いなしです。四国を代表するこのうわじま牛鬼祭りに、あなたもぜひ参加してみてください。