福島県二本松市で行われる二本松提灯祭りは、370年以上も前からの伝統があるお祭りで
日本三大提灯祭りの一つにも数えられています。
また2011年に祭り自体が福島県重要無形民俗文化財に指定され、二本松市民の誇りある伝統文化としても代々に渡って受け継がれています。
二本松提灯祭りは都会のお祭りではないですが、祭りの催行の仕方や、華美ではない昔からの伝統的な美しさから言うと大変貴重な素晴らしい祭りです。
そんな二本松提灯祭りの日程や見どころをご紹介します。
二本松提灯祭りの日程や見どころは?
二本松提灯祭りの日程は、毎年10月4・5・6日の3日間で行われます。
このお祭りは、1643年に丹羽光重が二本松城の城主になって二本松藩総鎮守として二本松神社をまつり、領民なら誰でも自由に参拝できるようにしたのが祭りの始まりといわれてます。
最初は踊りが中心のお祭りが歌舞伎人形を飾る太鼓台などが登場しその後足元を照らすために提灯が使われるようになたのが今に至るようです。
・10月4日は宵祭り
前夜祭のような感じですが、実はこの日が一番の見所になります。
各町内から提灯をつけた7台の太鼓台が出発します。
昼間は各町内を回り、メインは夕方5時からになります。
二本松神社の御神火を、1台に300個余りの紅提灯に移し、
太鼓台は威勢のいい若連の掛け声とお囃子を奏しながら、市内を練り歩きます。
その後、二本松駅前に7台すべてが揃う光景は壮観です。
気が付けば、日付が変わる時間になっているでしょう。
夜間の運行で全ての町内が揃うのはこの日だけです。
また、見た目には夜空を赤々と照らす太鼓台が見事ですが、
お囃子も素晴らしいです。
若連と小若といわれる小中学生が担当し、お囃子は字(町)ごとにさまざまな特徴があり
7つの字(町)に残るすべての曲が、県の重要無形民俗文化財にも指定されています。
お囃子が情緒豊かな祭りを彩るメインでもあるので、それぞれの字のお囃子を聞き分けてみるのも、この祭りの楽しみ方の1つですね。
・10月5日は本祭り
この日は最も重要な行事で、神社では神輿の宮入が行われる日で、午前8時半、二本松駅前を出発し午後3時頃まで引き廻しが行われます。夜は各町内に戻った太鼓台が再び提灯をつけて、字内を練り歩きます。
・10月6日は後祭り
祭りの最終日は、四町と三町の二つに分かれ、合同引き廻しが行われます。
ここまでくると、お囃子の音色が名残り惜しく耳に残るでしょう。
初めての観覧では、4日の宵祭りをメインにされるといいでしょう。
このお祭りは何がメインって、7つの町から太鼓台の夜空を赤く照らす紅提灯が揃う時です。この日は、日をまたぐ覚悟で夕方ごろから繰り出してみるのがいいですね。
二本松提灯祭りで最寄りの駐車場は?
駐車場もしっかり完備されています。
二本松駅から徒歩15分前後の場所に駐車場を確保しています。
二本松市の街並みを散策しながら祭りの雰囲気を楽しみましょう。
●二本松市役所(二本松駅まで徒歩約15分)
●県立霞ヶ城公園(二本松駅まで徒歩約20分)
※10月6日の第一駐車場は使用不可
●二本松市文化センター(二本松駅まで徒歩約20分)
●二本松市立二本松南小学校グラウンド(二本松駅まで徒歩約15分)
※雨の場合は駐車場を閉鎖する場合あり。
●市民交流センター(二本松駅すぐそば)
有料駐車場(1時間100円)
近くに宿泊できるおすすめの宿
アーバンホテル二本松
こちらは二本松駅のすぐそばなので、日をまたいでお祭りに見入っても安心な場所です。
民宿旅館しらかば荘
こちらは駅まで車で約10分の場所にある民宿です。
門限があるので、夜の時間は問い合わせてみましょう。
こちらは二本松駅から一駅上方向の安達駅寄りになります。
二本松市まで来たなら観光してみたいおすすめの場所
・安達太良山
こちらは日本百名山に選ばれていて、紅葉や新緑など四季折々の景色を楽しむことができます。
あだたら山ロープウェイで、安達太良連峰、吾妻小富士、蔵王連峰等のダイナミックなパノラマ景色を楽しめます。
まとめ
二本松提灯祭りの繊細な提灯は全てロウソクの炎の明かりになります。
太鼓台の揺れが激しいと、提灯が燃えてしまうこともあるし、屋根の上に登り、電線などの監視や高所のローソク取り替えなど曳き回しを見て歩くのも、見所が沢山あります。
ぜひ今年は二本松提灯祭りに足を運んでみてはいかがでしょうか。