寒い冬や身体が冷え切っている時は、温かいお風呂が癒されますよね。
最近ではいろいろな入浴法がたくさんあり、身体を温めるって昔からいいとは言われてるけど、何がどういいのだろう?と思う方も多いと思います。
名前も色々で、よく聞くのはサウナがありますが、岩盤浴や酵素浴などのお店も増えてきて、どれに入ったらいいのか迷いますよね。
そこで、どのような入浴法でどのような効果が得られるのか、岩盤浴と酵素浴の違いをまとめてみました。
岩盤浴はどんなもの?
岩盤浴(がんばんよく)とは、遠赤外線で温めた天然石や岩石などを加工したベッドの上で、横になって汗をかくサウナ形式の風呂の一種で、「お湯の要らないお風呂」などとも呼ばれています。
遠赤外線で温めると、どのような岩石でも放射するのですが、岩石によって遠赤外線の放射率と放射量に差があり、効能も変わってきます。鉱石の違いもいろいろあるんですよ。
天然の浴場では、日本の秋田県にある玉川温泉などがあります。「健康によい」さらには「癌も治す効果がある」など、不治の病を治してくれる効果があると言われています。
特に玉川温泉の北投石は、日本では唯一の国の特別天然記念物にも指定されている石で、採掘が禁止されているので、ここに行かないと体験はできません。
岩盤浴の入浴法は
作務衣やタオルを身体に巻き、40度程度に熱せられた岩盤ベットの上にシーツやタオル・ゴザなどを敷いて20~30分寝ころびます。身体が温まり汗が出たら休憩し、水分などを補給してまた入ります。
これを、2~5回程繰り返して身体を温めていきます。
岩盤浴の効能は
岩盤で温められると、体内の細胞が活性化され、サラサラで臭いのない良い汗を大量にかくことができます。
ダイエット効果もあり、さらに汗腺から有害金属も排出されやすくなるので、デトックス効果もあります。また、血液やリンパの流れがよくなることで、むくみや肥満・冷え性なども解消され、頭痛や肩こりにも効果があると言われています。
代謝がよくなり、老廃物が出ることによって肌もきれいになります。
酵素浴はどんなもの?
酵素浴(こうそよく)とは、電気やガス・石油などの人工的な熱源を使用せず、微生物発酵のやさしい熱で、体を芯から温めます。
何百種類以上の自然の植物や薬草などから抽出した酵素を、おがくずなどに加えると、その植物に含まれる微生物が熱(60度前後)を発生させます。その発酵熱を利用した温浴法です。
衛生的で、60~70℃の温度を保ちますので、大腸菌・レジオネラ属菌などの病原菌は存在しません。また熱源は微生物発酵によるものなので、浴槽内のおがくずも畑などで土壌改良に利用される環境に優しい温浴にもなります。
酵素浴の入浴法は
最初に酵素ドリンクを飲ませてもらいます。薄手の作務衣に着替えて、おがくすの中に穴を掘り、その中に寝ころぶと身体の上におがくずをかぶせます。
おがくずの中の内部温度は熱く、表面温度はぬるくなっていますから、穴の掘り方で好みの温度に調整も可能です。おがくずの中は60~70℃の温度を保っていますが、体感温度は40℃前後になります。
10~15分ほど全身を温めたら、上半身をおがくずから出して、もう10~15分ほど半身浴をします。この温浴だけで、大量の発汗になります。
酵素浴の効能は
サラサラで臭いのない健康的な良い汗と、暑さによって出る本来の汗が大量に出るので、デトックス効果は大きいです。
ポイント金沢医科大学でも科学的にも証明されており、発酵温浴は、「末梢血液中免疫担当細胞」要するに、白血球への影響があるそうです。
岩盤浴と酵素浴はどう使い分ける?
岩盤浴と酵素浴は、身体を温めることは同じですが温浴方法が全く違いましたね。
基本的に
・岩盤浴は美容効果、酵素浴は健康重視。
・金額的には酵素浴の方が維持費がかかるので若干高め。
・汗の出かたは岩盤浴はサラサラ、酵素浴はサラサラとじっとりが混ざってます。
・岩盤浴は何度も入浴を繰り返すので時間がしっかりある時。
・酵素浴は入浴が約30分程なので手軽に時間が空いた時。
このような感じで使い分けられます。
お互いのデメリットとしては
・体の表面は暖めることができても、内側の芯の部分まで熱が入ることが難しく、すぐ冷めてしまうという特徴があります。
・岩盤の衛生管理にやや不安があります。
・稀に、熱さが交感神経を刺激してしまうことも。
・設備や管理費用がかかるので、値段はやや高めです。
・温浴効果が持続するので、汗がひきにくいです。
まとめ
どちらも、サウナのような息苦しいほどの暑さではないので初心者の方でも入りやすいと思います。
今日は時間もあるし美容を兼ねて岩盤浴、今日は身体が疲れて背中も凝っているから酵素浴など、今の身体の状況やストレスのかかり方、時間のあるないでも使い分けると良いかもしれませんね。