生後5、6か月になると始まるのが離乳食ですね。
産まれて半年というと、なんだか長い期間のように感じますが、実際子育てをしていると半年なんてあっという間。
「え?もう離乳食!?」という感想を持つママも多いのではないでしょうか。
それに、離乳食は大人のメニューとは異なり、様々な点に注意しなくてはなりません。
そこで今回は離乳食に使ったらダメな食材や調味料などについて確認していきましょう。
離乳食初期にダメな食材
離乳食初期は、初めてミルク以外のものを口にする大切な時期です。
個人差もありますが、上手に口を開けて食べてくれる子もいれば、全く何も受け付けない子もいて様々です。
特に、ミルクではない味覚が加わってくるので、戸惑う子もいますよね。
だから最初は、やさしい味を心掛けてあげましょう。
肉類
この時期の赤ちゃんにとって、お肉の脂肪分は消化器に負担をかけてしまいます。
お肉を与えるなら中期以降からで、できるだけ脂肪分の少ない部分をすりつぶして与えるようにしましょう。
なお、卵アレルギーを持つ子は鶏肉でも反応する場合があるので注意が必要です。
卵(全卵)
料理のレパートリーも多く、食卓に登場する頻度が高い卵ですが、これも初期のうちは控えるべき食材です。
卵アレルギーは、食物アレルギーの中でも比較的起こりやすいアレルギーの一つです。
中期以降、完全に火を通した黄身を、少しずつ与え慎重に様子をみましょう。
全卵を食べることができるようになるのは、アレルギーがないと確認した上で離乳食後期の頃です。
もちろん、生や半熟などでは与えず、しっかりと火を通したものを食べさせるようにしてくださいね。
牛乳(乳製品)
牛乳アレルギーも珍しくはないアレルギーの一つです。
離乳食初期のうちは牛乳ではなく、粉ミルクを牛乳がわりに使って調理しましょう。
こちらもアレルギーがなければ中期以降から与えることができます。
ただし、冷えた牛乳は消化器に負担がかかるので、ミルク同様、人肌からややぬるめに温めたものを飲ませるようにしましょう。
チーズやヨーグルトなどの乳製品も、基本的には成分は一緒なので、中期以降から与えることをおすすめします。
1歳まではダメな食材
離乳食も後半を迎えると、食べれるレパートリーも増えていきます。
それに例えば子供が多いママは、3人目などにもなれば離乳食もなれたもので、生後7~8か月頃には「上の子供とほぼ変わらないものを、つぶして食べさせている」というママもいました。
ただ、1歳を過ぎるまでは、食べささない方がいい食材もあるので、気を付ける必要があります。
ハチミツ
体にいいというイメージがあるハチミツですが、これは1歳未満の乳児に与えることは禁止されています。
理由としては、ハチミツ中にはボツリヌス菌が含まれている場合があります。
大人では問題のないほどの微量ですが、まだ消化器が未成熟なこの時期では、中毒を起こす恐れがあるので、絶対に与えないようにしましょう。
パンやお菓子などの加工食品に含まれている可能性があるので、これらの食品を与える場合は成分表を見て、ハチミツが含まれていないかどうか確認しましょう。
青魚(サバ・サンマなど)
手軽に調理しやすい青魚ですが、こちらもアレルギーが出やすい食材です。
1歳までは避けるようにし、それ以降、新鮮なものをしっかり加熱して与えましょう。
そば
そばアレルギーも意外と増えてきているアレルギーです。
1歳までは食べさせないようにし、それ以降は柔らかめに茹たてものを食べさせるようにしましょう。
なお、そば殻から作るそば茶も、ノンカフェインでコンビニでも購入できる身近なお茶ですが、こちらもそばアレルギーがないことを確認してから飲ませるようにしましょう。
食肉加工品
ハム・ソーセージ・ベーコンなどです。
特に朝食などで活躍しそうな食材ですが、実は塩分や添加物が多く含まれている商品も数多くあります。
1歳を過ぎたら与えても問題ありませんが、できれば幼児期のうちくらいまでは最低限に抑えたいものです。
ケチャップ・マヨネーズ
子供の好きな味の定番ともいえるのが、この2つの調味料ですね。
ただ、こちらも1歳を過ぎるまでは避けたい食材です。
塩分が多いこと、またマヨネーズには生卵が含まれているので、場合によってはアレルギーを引き起こしてしまう可能性もあります。
1歳以降、アレルギーがないことを確認し、かけ過ぎないように気をつけましょう。
離乳食完了期までダメな食材
1歳半になると、離乳食も完了しつつある頃です。
初期に比べると、食べられる食材も増えてきているので、ついつい色々と与えたくなりますが、まだまだ気を抜けません。
魚介類
気をつけたいのが魚介類です。
生のお刺身は消化が悪いので、離乳食を完全に卒業してから少量ずつ与えるようにしましょう。
エビ・カニなどの甲殻類は、アレルギーを発症しやすい食材なので、例え加熱してあってもまだまだ控えるべき食材です。
貝類は、新鮮で柔らかいものを与えることはできますが、時期によってはノロウィルスなど食中毒が起こりやすい食材です。
できれば避けたほうが良い食材ですが、与える場合は中まで十分に加熱してから食べさせるようにしましょう。
緑茶・紅茶
「お茶は体に良い」と思われがちですが、カフェインの含まれているお茶は、消化器を刺激してしまうだけではなく、少量でも目が覚めてしまい、質の良い睡眠をとる妨げになることもあります。
水分補給のための飲み物は、水やカフェインが含まれていない麦茶や、ルイボスティーなどを主に与えるようにしましょう。
糖分が多く含まれるジュース類も、日常的に与えるのではなく、「お出かけの時」「外食の時」「体調が悪く思うように食事が取れない時」など限定して与えるようにすることをおすすめします。
黒砂糖もダメだった?
黒砂糖と聞くと、なんだか体に良いイメージがありませんか?
実際に黒砂糖はGI値・カロリー共に上白糖やグラニュー糖より低く、ダイエットをしている方にはとても強い味方になりますね。
また、非常にシンプルな加工工程を経て作られるので、栄養素も高く美容や健康にも大いに役立ちます。
しかし、黒砂糖にもハチミツと同様、ボツリヌス菌が含まれる可能性がある食品です。
さらに甘味も強いので子供はとても好む味です。
それに黒砂糖は栄養があるからと、与え過ぎてしまうと「糖依存」に陥ることも十分に考えられます。
黒砂糖は離乳食が完了し、幼児食にステップアップする頃、お料理やお菓子などの味付けに少量から使用していきましょう。
まとめ
1歳を過ぎるまでは意外とNG食材が多くて、食事を用意するママにとってプレッシャーにもなってしまいますね。
不安な時はレシピ本だけではなく、各自治体で行っている栄養士による離乳食指導などにも積極的に参加してみましょう。
調理のコツなども教えてもらえるので、料理が得意な方もそうではない方にも、とても参考になります。
また、意外に役立つのが、ドラッグストアなどで販売しているレトルトの離乳食のラインナップです。
限られた食材でバリエーション豊かなメニューがあるので、手作り派のママも一度覗いてみてはいかがでしょうか。
今回の記事が参考になれば幸いです。