4歳5歳くらいになると、もうおしゃべりも上手になり、大人とのコミニュケーションもかなりスムーズになる頃ですよね。
ちょっと何言ってるのかわかりません・・笑
ということから、
いつそんな言葉おぼえたの??
ということまで、毎日飛び交うおしゃべりに笑わされることも多々あります。
そんな、おしゃべりが上手になってくるのは嬉しいことなのですが、その反面、気になるのがウソや作り話です。
「ウソをつくなんて育て方を間違えたのはないだろうか?」
「意味のわからない内容の作り話ばかりして発達は大丈夫なの?」
などなど、何かと心配になってしまう親御さんも多いのではないでしょうか?
そこで今回は4歳5歳のウソや作り話への対応法などについてまとめてみました。
4歳5歳児がウソや作り話をする原因とは
子供がつくウソや作り話は様々なパターンがあります。
例を挙げると
・「ぬいぐるみが○○って言っていたよ」
・「幼稚園で敵と戦ってやっつけてきた」
などという空想の作り話
・「お腹が痛い」
などと親や他人を注目させようとするウソ
・「やったよ」
汚した服を隠したり、やるべきことをやっていないのに「した・やった」と言ってごまかすためのウソ
このように、状況によって様々なウソを言い出すようになります。
幼児の好きなウソ
中でも空想の作り話は、4歳5歳くらいの幼児が大好きなお話です。
これは、まだまだ絵本やTVアニメ、そして自分がみた夢などと現実の境界が曖昧だから、という理由があります。
年齢とともに境界がはっきりしてくると、このような空想のお話はしなくなります。
注目させるウソ
親や友達・先生などに注目してもらいたいがためにつくウソは、「かまってほしい」という心理からくるものと考えられます。
・親御さんが忙しくて、家庭であまりゆっくりと話を聞いてあげる時間を取れない。
・幼稚園や保育園に入園して集団生活が始まった。
・仲の良かったお友達を他の子に横取りされた。
など理由は様々です。
私も「気分が悪い」「フラフラする」とよくウソをついていました(笑)。私には兄がいて、祖父母が兄ばかりかわいがる様子が、幼いながら感じていたので、このように気を引くためウソをついていました。ごめんなさい笑。
ごまかすウソ
ごまかすためにつくウソは、「いい子でいよう」と思うがゆえにつくウソです。
この背景には、親が厳しい・過去に怒られたトラウマがあるなどの原因が挙げられます。
またガミガミ怒ってばかりいると、防衛反応としてウソをついてしまう傾向がみられます。
ウソや作り話への対処の仕方
ウソや作り話には様々なパターンがありますが、対応としては、どのパターンにおいても必ず最後にまできちんと話を聞くということが重要です。
どうしても適当に聞き流したり、
「くだらないこと言わないの」
「そんなわけないでしょ」
などと否定してしまいがちなのですが、「話を聞いてもらえない」あるいは「認めてもらえない」となると、子供は発言そのものを躊躇するようになります。
まずは話を聞いた上で、どのように対応するか考えてきましょう。
良いウソ
空想の話は、容認して問題ありません。
むしろ、子供の想像力をより豊かなものにするために
「それでどうなったの?」
「それからそれから?」
と話を膨らませてあげましょう。
悪いウソ
問題となるのは、「注目させようとするため」のウソや「ごまかすため」のウソです。
もちろん、まだまだ故意に悪意を持ってこれらのウソをついているわけではないのです。
そして、4歳5歳程度のコミュニティーの中ではよくあるウソです。
しかし成長し、小学生以降になると子供同士のトラブルに繋がりかねません。
また、「ウソをついたらどうにかなる」と味をしめてしまうことも、成長するにつれて怖いことですよね。
素直な子に育って欲しいためには、今から少しずつ「ウソはよくないよ」ということを指導してあげましょう。
そこで、頭ごなしに叱ってしまっては、子供は「ウソをつくのは怒られるからよくない」ということは認識します。
ただ「なぜよくないのか?」までは理解にいたりません。
「本当のことと違うことを言われてママ(パパ)は悲しい」
「ウソをつくと後から自分が苦しくなるよ」
などと理由を教えてあげましょう。
逆に、本当のことを話してくれた時には大いに褒めてあげましょう。
そうすることで、「ウソは良くない」「本当のことを言えばいいんだ」と認識していくようになります。
ウソは成長の証?喜ばしいこと?
ウソをつくメカニズムについて、成長面から見ていくと、どのパターンのウソや作り話でも
ストーリーとしての「つじつまが合うように作る」「矛盾がないように作る」ことが必要となります。
ただ4,5歳児の作り話は、大人が聞いていると矛盾だらけのウソや作り話ですが、子供なりに矛盾がないように一生懸命話を作っているのです。
そのためには思考力や、それを表現するための語彙力、あたかも本当のことであるように話す演技力など、様々な能力が必要となってきます。
このように、ウソや作り話をするということは、それらの力が身についてきた「成長の証」とも言えます。
ですので、ウソをつくようになったからといって、決して悲観的になる必要はありません。
むしろ、そんな子供の作り話は、発想や展開も「そうきたか!!」と大人を楽しませてくれるので、まじめに聞いているだけでも面白いです。
空想話に付き合って、子供の情緒豊かな発想を引き出してあげましょう。
まとめ
4歳5歳はウソや作り話が大好きな年代とも言われています。
例え見逃すことのできないウソをついたとしても、厳しく怒るようなことはせず、きちんと話に向き合うことで、子供は素直になんでも話せるようになってくれます。
ウソの良し悪しを子供が区別できるようになるまで、気長にウソや作り話に付き合っていきましょう。