日常的な移動をはじめ、帰省やレジャーなど、日々の生活に乗り物での移動は欠かせません。
大人だけの移動であればそれほど大変でない距離でも、乳幼児を連れてとなると親の大変さは段違いです。
特に電車は飛行機など、大勢の乗客がいる場合は更に気を使ってしまいますよね。
そこで今回は、乳幼児連れの移動がラクになるアイディアについてまとめてみました。
乳幼児が乗り物を怖がってしまう理由とは?
公共交通機関の車内で乳幼児がぐずっているのはよく見かける光景ですね。
子供がいる親ならば「仕方ないよね〜」と同情してしまいますが、そうではない方にとっては「うるさい」「静かにしてくれ」などとネガティブな感情を持たれる場合も少なくはありません。
実際に子供がぐずることに対してクレームを付けられた・・などという事例もネット上などでは散見されます。
そのようなエピソードを見聞きすると、親としては周囲の目が気になって早く静かにさせなければいけないというプレッシャーを感じてしまうのではないでしょうか?
そこで、乳幼児が車内でぐずる原因は様々です。
車内の環境(温度や湿度・音・人混み・匂いetc)が不快、自由に動けないのが不満、面白くない、飽きたなど考えられる要因を挙げると枚挙にいとまがありません。
つまり、ぐずってしまうことはある程度仕方のないことなのです。
あれこれ考えてもキリがない上に、車内でぐずられてしまうとママだって疲れてしまいます。
そんな精神的に余裕がない中でついつい「静かにしなさい!」と叱ってしまう・・・誰しも1度は経験がありますよね。私はよくありました(笑)。
しかし、当然ながらこれは逆効果。
子供の中では、
車内で親が取るべき対応とは
乗り物に乗ることは楽しい、という図式を作り上げることで子供は乗り物が好きになり、やがてマナーを守った乗車ができるようになります。
そのために親はどのような対策を取れば良いのでしょうか。
車内に乗り込む前に
まずは、ぐずりの原因となるものを極力取り除きましょう。
・おむつは汚れていないか?
・疲労を感じるような無理なスケジュールを組んでいないか?
・温度調節のできる服装をさせているか?
・体調は悪くないか?
などを見直し、ベストコンディションで乗車できるように調整しましょう。
しかし、完璧にぐずりの原因を排除するということは上述したとおり、到底無理な話です。
何が起こるかわからないのが子供なのですから。できる範囲で対策を講じておきましょう。
乗車してから
乗車したら、「目的地に着いたらどんな楽しみがあるか」を子供がわかる範囲で説明してあげましょう。
アイスクリームを食べよう、大好きなキャラクターを見に行こうなど、どんな些細なことでも構いません。
とにかく子供がワクワクするようなきっかけを与えることが大事です。
それでもぐずってしまったら電車の場合なら「渋谷駅で降りるからね」「ここから3つ目の駅で降りるからね」などと目的地がどこなのかを子供に説明しましょう。
子供の年齢によっては理解できない場合もありますが、実はこの会話は周囲の乗客に対するアピールにもなるんです。
あとどれくらいで降りるかということがわかると、万が一、いら立っている他の乗客も「あと少しなら我慢するかと」気持ちに余裕がうまれる可能性もあります。
飛行機では
飛行機の機内でどうしても手に負えないような状況になったら、客室乗務員さんに助けを求めるものアリです。
航空会社によっては、絵本やおもちゃなどの貸し出しを行なっていることもあります。
あらかじめ、搭乗する航空会社にはどのような子供向けサービスがあるか確認しておきましょう。
あやすために席を離れる時も客室乗務員さんに声をかけましょう。
安全な場所に誘導してくれたり、場合によってはスタッフ専用のスペースを案内してくれることもあります。
最もやってはいけないことは、子供がぐずっていても無関心・ノーリアクションでいることです。
苛立ったり疲れていたりであやす気力もない場合もありますが、電車や飛行機は公共の場であることを忘れず、周囲に気を使うことが乳幼児連れの親としての最低限のマナーです。
暇つぶしグッズを用意しておくと安心
乳幼児向けの暇つぶしグッズとして「おもちゃ・絵本・おやつ」はテッパンですよね。
たくさん種類を用意していたとしても、一つずつ小出しにしていきましょう。
最初は遊び慣れたものから出していって、飽きたら次のものを出してあげましょう。
初めて遊ぶ新品のおもちゃや絵本を用意しておくのもポイントです。
幼児くらいになると、電車や飛行機ならではの遊びを考えるのもいいですよ。
例えば、窓から景色を眺めつつ、電車なら「赤い色の車を探すゲーム」「青い屋根のおうちを探すゲーム」、飛行機なら「雲の形が何に見えるかゲーム(ハート型や星形、動物型に見える・・など)」子供に自由な発想をさせる遊びなどは、子供が興味を示しやすいです。
手遊びなどは広い年代でできる遊びです。
あまり知らない、という方は幼稚園(保育園)の先生に教えてもらったり、YouTubeで「幼児向け 手遊び」で検索するとたくさんの種類の手遊びが紹介されています。
お子さんが気に入りそうなものをいくつか覚えておくと役に立ちますよ。
あらゆる手段を使い果たした・・・そんな時は最終手段としてスマホに頼るのも一つの手です。
小さな子供でも楽しめるアプリやYouTubeチャンネルがたくさんあるので、あらかじめインストールやチャンネル登録しておくと、いざというときに安心ですね。
まとめ
乳幼児を連れての移動は肉体的にも精神的にも大仕事です。
まして最近は周囲の目が厳しいという話もちらほら耳にする時代なので、親御さんのプレッシャーは知らず知らずのうちに大きくなっているのではないでしょうか。
スムーズに移動するためにも、乗車時間・子供の性格・好み・年齢に合わせて対策を講じることはとても需要なことです。
それでもぐずってしまうことはありますが。親が全力で子供と向き合っているのであれば、ある程度は仕方のないことだと割り切りましょう。
最終的には家族全員で楽しく移動ができることを目標にして、シビアになりすぎずに親子共々少しずつ慣れていきましょう。