今や仕事を持ちながら妊娠・出産するということは、ごく当たり前になりました。
働くママの増加に伴い、妊娠しても働きやすい環境を整備すべく様々な法律も制定されています。
産休も法律で定められている休暇なので、妊娠した女性は誰しも必ず取得できる権利があり、事業主は一定の休暇を与える義務があります。
しかし、法で定められているとはいえ、実際に産休を取ることで多少なりとも周囲の方達に負担を強いてしまっていることもまた事実です。
産休を取る側、そして送り出す側、双方が気持ちよく過ごすためにも、産休前の挨拶や差し入れは非常に重要です。
そこで今回は、産休前の挨拶や差し入れについてのポイントについて解説していきます。
職場への挨拶
まずは言葉できっちりと挨拶をするということは、社会人としてごく当たり前のことです。
特に直属の上司や、休暇中の仕事をフォローしてくれる方に対しては、必ず面と向かって挨拶をしましょう。
それ以外のスタッフに関しては、個別での挨拶が難しい場合は、朝礼などの場を借りて一言挨拶したり、メールなどを活用しても良いでしょう。
挨拶の内容としては、
・妊娠中も無事に働けたことへの感謝、そして席を空けてしまうことへのお詫び
・復帰予定はおおよそいつ頃を想定しているのか
などを盛り込むとベターです。
保育園の問題やご自身の体調など、その時になってみないとわからない部分が多いのが実情ですが、今の段階で想定しているビジョンについて説明すること、そして復職する意思があることを表明することも大事です。
また辞職される方は、今までお世話になった感謝の気持ちを伝えましょう。
差し入れを配るタイミング
挨拶だけではなく、さりげない差し入れがあるとなお良いですね。
勤務最終日に差し入れを配るのがスマートですが、繁忙期とぶつかっているなど不都合がある場合は、臨機応変に対応しましょう。
職場の雰囲気にもよりますが、就業時間中は避け、休憩時間などを利用して配るようにしましょう。
あまり規模の大きくない職場なら個別に配ることもできますが、人数が多い場合や時間的に厳しい場合は、まとめて上司に渡すのもいいでしょう。
とにかく業務の妨げにならないように配慮することが最も重要です。
差し入れで注意すること
産休前の挨拶に限った話ではないですが、要冷蔵・要冷凍など保管が大変なもの、ホールケーキなどのような食べるのに手間がかかるもの、賞味期限が短いものは職場でもらっても困る場合があります。
お菓子だったら個包装で賞味期限が比較的長く、開封してそのまま食べられるものを選びましょう。
休憩時に飲めるようなコーヒーやお茶なども喜ばれますね。
逆に、いつまでも残ってしまうハンカチや文房具などの雑貨類は相手の趣味もありますし、何より「職場みんなが同じものを持っている」というのを嫌う人もいます。
食品や飲料などのいわゆる「消えもの」を贈るのがベストでしょう。
例えば、お休みすることを直接伝えられないという時に、メッセージになる可愛いクッキーなどもあります。
1枚ずつの注文もできるので、人数分揃える事もできますね。女性の多い職場には、特におすすめです。
また男性が多い職場などは、コーヒーセットなどのドリンク系などがおすすめです。
差し入れの相場は?
正直、品物の値段の相場というものは特にありません。
もしも、あなたの直前に産休を取った方がいるならば、その方と同程度と思われる品物を差し入れましょう。
あなたが最初に産休を取る場合、しばらく産休をとる職員がいなかった場合などは、あなたが基準になってしまいます。
後に産休をとる人たちの負担にならないように、あまり高額にならないようにすることも注意するポイントです。
まとめ
産休を取ることは妊娠している女性の当然の権利です。
しかし当然だからと言って何の気配りもなく産休に入るのは、周囲の方達からするとあまり気持ちのいいものではありません。
復職するときに暖かく迎い入れてもらうためにも挨拶はきちんとし、差し入れなの心使いをして気持ちよく産休に入りましょう。