拭き取り化粧水はいらなくなった角質を取り除き、肌をワントーン明るくする効果があるだけではなく、手触りがよくなったり、その後の化粧品の浸透を高めてくれる効果がある化粧水です。
ドラッグストアでも気軽に購入できるので、美肌を目指している方にとってはホームケアに取り入れやすいアイテムですよね。
しかし、間違った使い方をしてしまうと、美肌どころか肌荒れを起こす可能性もあるのです。
そこで今回は、拭き取り化粧水の正しい使い方などについて解説していきます。
お肌の仕組み
お肌は、深い部分から大まかに「皮下組織」「真皮」「表皮」の3層に分類できます。
私たちが日頃ケアをしているのはこの3層のうち、最も外側にある「表皮」です。
ここで「表皮」についてもっと詳しくみていきましょう。
表皮は厚さがおよそ0.2mm程度と極めて薄く、さらにいくつかの層に分かれています。
最も深部にある基底層で新しい皮膚の細胞が作られます。
作られた細胞は代謝により上へ上へと押し上げられていき、やがて表面に現れ、「角質」に変化します。
そして古くなった角質は「垢(あか)」となり自然とはがれ落ちてゆきます。
この一連の流れを「ターンオーバー」といい、一般的には28日くらいかかると言われています。
しかし、加齢や代謝の低下・栄養不足・その他外的要因など、様々な理由によりターンオーバーの期間が長くなります。
そうなると古くなった角質はいつまでも肌表面に残り続け、くすみやざらつきの原因となります。
そんなお悩みを解決してくれるアイテムの1つが、拭き取り化粧水になります。
拭き取り化粧水の正しい使い方
まずは、クレンジングや洗顔を行い、メイクや汚れをしっかりと落とします。
お肌がきれいになったところで、拭き取り化粧水をコットンに染み込ませて拭き取っていきましょう。
ポイントは、ケチらずたっぷりとコットンに染み込ませることです。
コットンから化粧水が滴るくらい使いましょう。
これは、コットンとの摩擦を極力少なくし、お肌への負担を最小限にするためです。
また、汚れが気になるからと言って力を入れてこすることもNGです。
なでるように優しく拭き取っても効果は十分発揮されます。
拭き取り化粧水の効果
拭き取り化粧水で落とすことができるのは「角質」です。
上述した通り、角質はくすみやざらつきの原因になる反面、お肌のバリア機能も持ち合わせています。
ですので、やり過ぎてしまうと本来必要なはずの角質までも落としてしまい、お肌を守るバリアがなくなります。
まだ未熟な細胞が表面にさらされることになるので肌荒れや発赤、痒みなどの原因となる可能性があります。
ですので拭き取り化粧水は毎日使うのではなく、お肌の手触りが悪くなった時などのスペシャルケアとして取り入れるようにしましょう。
また、拭き取り化粧水を使った後は保湿ができる化粧水でお肌の保護をしましょう。
顔以外の使い道はある?
買ってみたけど肌に合わなかった・・使い切れず古くなってしまった・・そんな時は、顔以外に使ってみましょう。
肘や膝などの黒ずみやすい部分は皮膚が厚いので、お顔に合わなかった拭き取り化粧水でも問題なく使用できることもあります。
掃除
また、拭き取り化粧水は保湿用のものに比べるとアルコール含有率が高い傾向にあり、テクスチャもさらっといるのでお掃除にも使えます。
ティッシュやコットンに含んでメイク道具の拭き掃除など、ちょっとしたお掃除に活用できます。
また、鏡の拭き掃除に使うと曇り止め効果も期待できますよ。
ただアルコールを含んでいるとは言え、除菌効果はありません。
また、塗装した家具などを拭くと剥がれてしまう可能性があるので注意してくださいね。
朝の身支度
お肌に使わなくなった化粧水や乳液は、寝ぐせ直しや、セットの時に利用できます。
私は、使わなくなった化粧水を100均グッズのスプレー容器に移し替えて、寝ぐせ直しに活用しています。
また、髪質がパサつきやすいので寝ぐせを取った上から乳液などを付けるとしっとりします。
まとめ
拭き取り化粧水は簡単にお肌のざらつきやくすみを落としてくれるので、ぜひ1本持っておきたいアイテムですね!
使用する際には毎日ではなく間隔を開けて、力を入れずに優しく拭き取ることがポイントです。
拭き取り化粧水を活用して美肌を目指すのもおすすめではありますが、使い過ぎや擦り過ぎには十分注意しましょう。
また、お肌に合わないと思った時はお顔への使用はやめて、膝やひじ・かかと・髪の毛など他の部位で使用したり、お掃除のアイテムとして取り入れてみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。