1歳児はとにかく好奇心が旺盛な時期です。
さらに、しっかり歩けるようにもなり行動範囲はどんどん広がります。
ちょっと目を離した隙にイタズラをしていることなどは日常茶飯事ですよね。
でも、叱ると笑ったり怒ったりしていることはありませんか?
そんな子供の姿を見ると、
叱ってもまだ意味がわかっていないのでは?
しつけをするにはまだ早いのでは?
そんな疑問を持たれる親御さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、1歳児のしつけについて経験も踏まえてまとめてみました。
1歳は叱ってもまだわかっていない?
いけないことをしたら叱るのが親の役目です。
しかし、大人がいくら真剣に諭しても当の本人はニコニコしていたり、怒り出して話を聞こうとしないということは1歳児ではよくあることです。
このような子供のリアクションを見ると、親の言葉が届いていないのではないかと不安に感じることもあるでしょう。
しかし、このようなリアクションをするのは「叱られている」ということを理解しているからこそなんです。
例えば、子供は「自分が笑うと親も笑ってくれる」という経験を元に、叱られているときも笑えば一緒に笑ってくれるのではないか?あるいは、自分は悪くないから怒るといった心理が働いて、こういったリアクションをとる子供が多いのです。
ですので、叱っている最中に笑ったり怒ったりしても理解していないわけではないので、1歳児にしつけをすることは決して早いわけではありません。
叱る基準は統一しよう
しつけをするにあたって、叱る基準を家族で明確にしておく必要があります。
何かをしたときに「お母さんは怒ったけど、お父さんは笑ってた」となると子供自身が混乱し、何がいけないことなのかの区別がいつまでもつかなくなる可能性があります。
「人を叩いたりつねったりしたらダメ」
「おもちゃを投げてはダメ」
「ペットに自分のおやつをあげてはダメ」
などのように分かりやすいものの他にも、
「ソファーの上で飛び跳ねちゃダメ」
「一人でベランダに出てはダメ」
など、ご家庭ごとに基準が異なるものについては、特に大人同士の意識のすり合わせが大切です。
ママは怒るけど、パパは良いっていう・・では、良いのか悪いのか理解できなくなり、不安感を与えかねません。
実際、我が家も私が叱っている時に
「ママ怖いよね」
とか
「少しぐらいいいじゃんね~」
と、パパが横から違ったことを言うもんだから、子供達は私に叱られたらすぐパパの所に行って私を無視することがありました。
これでは良い事も悪い事もわからなくなると思って、パパを叱っったこともあります(笑)。
一緒に住む全員が、善悪を統一して「しつけの基準」を守ることが大切ですね。
1歳児の上手な叱り方とは
1歳児を叱るには、まず「何がいけないことなのか」をはっきりさせましょう。
それから、「それはいけないことであること」そして必ず代替案を提案することも大切です。
ここで、例として子供が室内の壁にクレヨンで落書きをしてしまった時の叱り方についてご紹介します。
頭ごなしに叱っては、子供は
「絵を描いたことが悪いのか」
「クレヨンを使ったことが悪いのか」
「壁に描いたことが悪いのか」
と、はっきりしません。
そこで、
「あら、壁にお絵かきしちゃったのね」
・いけないことであるという指摘
「でもここはお絵かきをしていい場所じゃないの」
・代替案
「お絵かきならこっちの紙に描いたほうが上手に描けるよ」
このように、行動がいけないわけではなく、やり方が間違えているということを教えてあげて、こうすれば良いよねという代替を伝えてあげるようにすると、子供なりに理解できるようになります。
それに代替案を提案しなければ、子供は次はどうしたらいいのか?と、何が正しい行動なのかがわかりません。
正しい行動を誘導しつつ、この場合では、紙にお絵かきを始めたら「上手だね」と褒めてメリハリをつけると、より子供にとってはわかりやすくなります。
怒ると叱るは違う
怒ることと叱ることは全くの別物です。
日々忙しく過ごしている親御さんにとっては、子供のこういったいたずらの場面に遭遇すると苛立って感情的になってしまうこともあります。
私もよく感情的になっていました・・。
そんなときは一旦深呼吸をして、あくまでも冷静に話をすることが上手に叱るポイントにもなります。
まとめ
1歳児は叱っても真剣に話を聞いていないように見えることがありますが、それは自己防衛のための反応であり、決して理解していない、話を聞いていないということではありません。
わかりやすい言葉で、叱るときと褒めるときのメリハリをつけて、まずは「良い/悪い」の区別を付けられるようにしつけをしていきましょう。
もちろん一度で理解ができる子供はまずいません。
むしろいたずらをするのは「健全に成長している証である」とポジティブに捉え、気長に付き合っていきましょう。