離乳食は初期の5~6ヵ月に始まり、12~18か月頃に完了期となります。
その後は幼児食へと進みます。
でも何を目安に幼児食に進んだらいいのでしょうか?幼児食とはどんな風に作ればいいのでしょうか?
そこで今回は幼児食の基本的な知識と進め方、具体的な実践方法を元にお伝えしていきます。
ぜひ参考にして下さい。
離乳食と幼児食って何が違う?
幼児食とは離乳食を終えた1歳過ぎから6歳ころまでの食事のことを言います。
離乳食との大きな違いは、離乳食の時期は食事プラス母乳やミルクから栄養補給をしていましたが、幼児食では3食の食事から栄養を摂取するという点です。
離乳食は、早い子で1歳過ぎた頃から幼児食に変わり、遅くても2歳ごろには幼児食になる子が多いです。
幼児食とはどんなもの?
離乳食が終ったから大人と同じでいい?とはいきません。いきなり大人と同じ味付けでは濃いので、まだ薄味にします。
目安としては大人の味付けの半分から3分の1程度。みそ汁や具たくさんの豚汁は3分の1程度にしましょう。
我が家ではみそ汁を作る場合、味噌を立てる前の野菜だし汁の状態で少し別の器に取り、その後大人用に味噌を立てた汁に、分けていた野菜だし汁を足していました。
また、マヨネーズなど油分の多い調味料は、水切りヨーグルトで代用したり、醤油を少なめにして鰹節を足したりもしていました。
離乳食が終ったとはいえ、まだまだこの頃の消化器官も未発達なため、油分や糖分の摂りすぎ・刺激の強いものは避けましょう。
過剰摂取しすぎると虫歯の原因や生活習慣病のリスクも高くなります。
幼児食はどう進める?大人の食事とどう違う?
幼児食に移行したばかりの1歳過ぎと3歳頃では、食べられる固さや大きさも異なってきます。
1歳の頃は前歯で噛んで奥歯でつぶせる固さや、手掴みしやすい形状がいいでしょう。
2歳になると、スプーンやフォークも上手に使えてくるため一口大にしてあげたり、炒め物など多少食感のあるものも大丈夫です。
3歳頃は乱切りなど、ある程度大人と同じような形状の物も食べられるようになります。大人より多少柔らかめか同じ程度で良いでしょう。
しかし、あくまでも個人差があるので、その子にあった固さ・形状で少しずつ進めてみてください。
おやつは食事の一部と考える?
「おやつ」というと、甘いお菓子などを想像しますよね。
幼児期はまだ3回の食事では十分な栄養を補えないため、おやつ=捕食として考えるといいでしょう。
我が家の子供が通っていた保育園では、10時と3時の2回をおやつの時間としていましたが、しっかりしたものを食べさせてくれていました。
ある週のおやつの一例を挙げますと、
火曜:クラッカー/飲むヨーグルト・ふかしイモ
水曜:せんべい/トウモロコシご飯のおにぎり
木曜:棒チーズ/みかんゼリー・ビスケット
金曜:手作り麩菓子/オレンジヨーグルトムース
(10時/3時のおやつ表記)
といった具合です。お菓子や甘い物という感じではなく、このように第4の食事として、時間を決めてあげるのがおすすめです。
実践してみて良かったこと!キッチン用品活用術
離乳食と違い幼児食になると、取り分けメニューや薄味で大人と同じものを食べられるようになるので、作る側の負担は少なくなります。
そこでキッチン用品であると便利で、この先も使えるモノをご紹介します。
ブレンダーはあると便利
離乳食初期には10倍粥などに使えますが、期間は短いですよね。幼児食でも活用方法はあります。
例えば小松菜やバナナなど野菜ジュースを作る際に使えて、野菜嫌いのお子さんにオススメです。
またバナナと牛乳をブレンダーで混ぜ、カットしたパンを浸して焼けばフレンチトーストに!砂糖を使わなくても、完熟したバナナを使うことで甘さもしっかり出ます。
また大人用にもポタージュやスムージーなど色々使えるので料理の幅が広がります。
魚焼き用ホイルを活用
おやきなど作る際、油を使わず魚焼き用ホイルをしいて焼けば、油を使わなくてもくっつかずに焼けます。
そのまま包んで冷凍すると霜を防ぐこともできます。
シリコンスチーマーを活用
シリコンスチーマーでよくオムレツを作っていました。
卵と好きな野菜などの具材を入れ混ぜてレンジでチンすれば簡単にできます。
忙しい朝など、フライパンを洗う手間なく具材を変えればメニューも広がります。
まとめ
幼児食の頃になると自我が芽生え始め、好き嫌いや食べムラなど乳食とはまた違った悩みも出てくる時期です。
幼児食は、将来の味覚を決める大切な時期でもあります。この時期に味の濃いものやジャンクフードなどばかりを食べていると、薄味の物を食べなくなり大人になってもそういった味付けを好むようになることも。
また、この時期に食事のマナーも合わせて身に付けてもらいましょう。
食事中に立ったり、食べ物で遊んだり、途中で食事に集中しなくなるようであれば、まだ途中でも思い切って切り上げるのも一つの方法です。
ダラダラと遊びながら食べるよりも「食事の時間」とメリハリを付けた方が良いでしょう。お腹が空けば次の食事できちんと食べてくれるはずです。
この期間は個人差もありますので、何より「食事は楽しい」と思ってもらえる環境を作ってあげましょう。