断乳と卒乳迷ったら?母乳は長く飲ませる方がいい?世界基準は4歳だった?

妊娠育児子育て
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子供が成長するにつれて考えなくてはならないことが「離乳の時期」ですよね。

最近では粉ミルクより母乳をメインにあげるのが良いとされているので、母乳が沢山でる間は、しっかり授乳させてあげたいと思いますが・・そもそも一体、いつまで授乳を続けるべきなのか?とか、やめるにはどうしたらいいのかと悩んでいるママも多いでしょう。

そこで今回は離乳のタイミングや断乳や卒乳などについて、世界の授乳事情を交えながらご紹介していきます。

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断乳と卒乳の違いとは

断乳と卒乳という言葉がありますが、どちらも母乳をやめるということに変わりはありません。

ただ言葉が違うように意思の違いがあります。

断乳

断乳とは親の意思で子供への授乳を止めることです。

産後は仕事をお休みしていたけど、半年後や1年後に復帰するなど、子供を預けないといけなくなるような環境になることもあります。

そうなると、いつでも母乳をあげられるという訳にはいかなくなり、夜だけ母乳で日中は粉ミルクに切り替えたり、母乳をやめるようになります。

しっかりお乳が欲しい赤ちゃんでも、母乳をあげる時間が少なくなるため、ここで母乳を断って(やめる・終わりにする)粉ミルクに切り替えるというという、お母さんの意思で止める形になります。

卒乳

卒乳とは子供が自分からおっぱいを欲しがらなくなることをいいます。

こちらは子供の意思に任せることになるので、いつ母乳を飲まなくなるようになるかは分かりません。

ある日突然おっぱいを欲しがらなくなり、自然と卒乳できる子もいれば、いつまでもなかなかおっぱいから離れられない子もいて、その辺りはその子の個性にゆだねるため、個人差が非常に大きなものになります。

離乳の時期は何歳くらいから?

離乳をすすめるための条件として、

・1日3食の離乳食(または幼児食)をしっかり摂れている
・水やお茶など、ミルク以外の水分を十分に摂れている

この2点があげられます。

この条件さえクリアしていれば、いつでも離乳を始められます。

かつての日本では、1歳までに断乳することが望ましいとされてきました。

しかし、2002年の母子手帳より「断乳」の文字が削除され、明確な基準がなくなりました。

日本小児科学会や厚生労働省などは、離乳に関する具体的な期限を設けず、基本的には保護者の考えや子供の意思を尊重するという方針をとっています。

また、世界保健機構(WHO)やユニセフなどのグローバルな機関によると、「2歳またはそれ以上」まで幼児食と並行して授乳を行うことを推奨しています。

離乳の世界基準は4歳?

ちなみに離乳時期の世界平均は、おおよそ4歳2ヶ月という説があります。

これは、先進国だけではなく、食べ物から栄養がとりにくい途上国の統計結果も含まれているので、必ずしも日本人の価値観やライフスタイルに合うわけではありませんが、世界的にみると離乳時期は伸びている傾向にあります。

つまり条件を満たしていても、子供が欲しがれば、無理に断乳させる必要はなく、あくまでも子供の気持ちに任せるという考えが、世界的な共通認識となっているようですね。

しかしながら、ママの社会復帰や下の子の妊娠、また治療のための服薬など全てのママが卒乳を待てるわけではありません。

厚生労働省のガイドラインによると、断乳・卒乳に関しては保護者の考え方を優先する方針をとっています。

ですので、卒乳を待つか断乳するか、その2つの選択肢に優劣はなく、ライフスタイルや健康状態などに合わせて柔軟な考えを持つことが重要です。

長く母乳を飲ませることのメリット

実は母乳を長く飲ませることにはメリットがたくさんあります。

免疫力が高くなる

まず1つ目のメリットは、母乳には子供の免疫力を上げる効果があるということです。

特に出産後1週間以内の母乳には抗体が特に多く含まれているので、感染症対策には効果が期待できます。

長期にわたって母乳をあげなくても、最初の母乳だけでもあげたいですね。

お金がかからない

2つ目のメリットとして、母乳は子供の成長に必要な栄養成分が満遍なく含まれている完全栄養食です。

これは市販の粉ミルクも同等の栄養が含まれていいますが、もし母乳がしっかり出るなら、粉ミルクを買うことなくしっかり栄養を与えることができるので、経済的には言うことなしです。

情緒安定剤になる

母乳にはママの臭いや温かさの効果で、子供の栄養補給以外にも精神安定剤になります。

また、授乳中のママにもリラックス効果があると言われます。

ママの乳がんリスクが減る

そして意外なメリットとして、ママの乳がん罹患のリスクを下げることも挙げられます。

授乳中は女性ホルモンの一つである「エストロゲン」の分泌が抑えられます。

実はこのエストロゲンが乳がんの原因因子の一つであると考えられており、授乳期間が長ければ長いほどエストロゲンの分泌量が減り、それに伴い乳がんのリスクが下がるというわけです。

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母乳はいつまでのませる?

2歳や3歳になっても母乳を欲しがるんだけど、いつまで飲むんだろう?と不安になることもあるかもしれません。

「何歳まで!」としっかり決まりがあればいいのですが、人には個人差があるように赤ちゃんの頃からその差はあります。

もし、ママが許せるのであれば、子供が欲しがらなくなるまで飲ませてあげても全く問題はありません。

「3歳になるけど寝る時だけ母乳を吸わせている」というママさんも多いですし、それに必ず卒乳はやってきます。

幼児食でしっかり栄養が摂れているけど、ママのお乳もやめられないというのは、ママとの絆や安心感を求めていることが大きいでしょう。

例えば、個人的な意見ですが・・
幼児が友達と喧嘩したり幼稚園などでイヤな事があり、ストレスを感じていたとします。その日のイヤな事やストレスが、母乳を吸うことによってリラックスさせているかもしれません。

大げさかもしれませんが(笑)、少なからず母乳には子供の栄養を摂るものだけではなく、情緒安定剤になっていることには間違いないので、可能であれば子供が「もういらない」となるまで母乳を吸わせても良いと思います。

まとめ

入園や誕生日など、子供の成長の節目を迎えるたびに、「早く断乳しなくちゃ」と焦るママも多くいらっしゃいますが、いつまでに断乳(もしくは卒乳)にしなくてはいけないという明確な基準はありません。

成長とともにやがておっぱいに対する執着は無くなりますので、今現在授乳中のママは自然に任せて、今しかない授乳タイムを大切に過ごしてくださいね。

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