一昔前に比べると、ファストファッションやプライベートブランドが増え、ベビー用品をかなり低価格で購入できるようになりました。
また、出産育児一時給付金や児童手当など、出産・育児にまつわる給付金の支給も手厚くなりつつあります。
とは言え、出産準備にはお金がかかりがちです。
そこで今回はなるべくお金をかけずに出産準備を行うための、ノウハウについてご紹介していきます。
新生児に必要な最小限の物品とは?
子供用品店や産婦人科・自治体が発行しているリーフレットなどに、出産直後に必要なグッズの一覧が掲載されています。
目を通してみると、とてもたくさんのものが挙げられていますよね。
これらをいちから全て揃えるとなると費用もかさみます。
そこで、まずは「これは絶対に必要だ!」という物品をリストアップしていきましょう。
衣類
季節に合わせた肌着とその上に着せる洋服が必要です。
新生児サイズ(50〜60)の衣類は、リサイクルショップなどではなかなか出回っていない印象があります。
肌着に関しては、まず中古品はないと考えた方が良いでしょう。
ネット上のフリマやオークションなどでは購入可能ですが、生まれてすぐに着るものですから、衛生面を考慮して新品のものを用意した方が安心です。
粉ミルクや哺乳瓶
哺乳瓶は、完全母乳で育てる場合はなくても良いので、産後、母乳の出方をみてから用意しても遅くはありません。
哺乳瓶が必要になった場合は、同時に哺乳瓶を消毒するための道具も必要となります。
哺乳瓶の消毒方法には、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした薬剤に浸す方法と、専用の容器に入れて電子レンジで加熱消毒する方法の2種類があります。
因みに、私のオススメは加熱式です。
薬剤式は消毒液が無くなったら買い足して行かなければいけませんが、加熱式の場合は最初に1000円程度の専用の容器を購入すれば、その後かかる費用はありません。
また、容器は哺乳瓶を使わなくなっても簡易的な蒸し器として使えるので、離乳食づくりにも役立ちます。
ベビー用ソープや保湿剤などのケア用品
新生児のうちは、刺激の少ないベビー用のソープを使用しましょう。
また、保湿剤も季節に関係なく、乾燥などの肌トラブルを予防するため入浴後は全身に塗る必要があります。
ベビー用品で代用できるもの
出産準備品リストの中には、他のもので代用可能なものもいくつかあります。
その一例についてご紹介します。
哺乳瓶用洗剤・ベビー用洗濯洗剤などの洗剤類
ドラッグストアに行くと、「ベビー用」などと記載された洗剤類が多数販売されています。
しかし、これらはわざわざ用意する必要はありません。
今現在ご家庭で使用している洗剤で十分です。
少なめの洗剤で洗う、すすぎをしっかりと行うようにすれば、通常の洗剤を新生児に使用しても問題ありません。
ただし、近年流行しているといっても過言ではない「香りの強い製品」は避けましょう。
爪切り
えっ!爪切り?と思われるかもしれませんが、赤ちゃんは手の動きが機敏で、顔を触ることはよくあります。
また、赤ちゃんは代謝がいいせいか、爪が伸びるのも早いです。
爪が伸びた状態で顔周りを触ると傷がつくこともあるので、爪切りはこまめにする必要があります。
そこで、新生児用の爪切りといえばハサミ型のものですが、眉カットなどに使う化粧用ハサミでも代用可能です。
新生児の爪は非常に柔らかいので、ちゃんとカットすることができますよ。また爪自体はとても小さいので小回りの効くハサミはとても便利です。
もう少し成長し、爪がしっかりしてきたら大人と同じ爪切りを使うことができるようになります。
オムツ廃棄用ゴミ箱
オムツの匂いをシャットアウトしてくれる便利なゴミ箱ですが、改めて購入する必要はありません。
オムツを廃棄するときはビニール袋に密閉して捨てるようにするだけでかなり匂いが軽減されます。
それでも匂いが気になる方は、掃除用の重曹をお茶パックに入れてゴミ箱の中に置いておくと消臭出来ます。
私はこの重曹にペパーミントやティートリーのアロマオイルを数滴混ぜたものを使用していました。
ほんのりとさっぱりとした香りが広がるのでオススメです。
レンタルやリサイクル品も活用しよう
これまで挙げたベビー用品は、比較的長期に渡って使用するものですが、短期間しか使用しないものなどはレンタルやリサイクル品などを活用するのも一つの手です。
ベビー用品専門のレンタル業者や、近隣のリサイクルショップなどをチェックしてみて新品購入とどちらがお得か、検討してみてください。
例えば、ベビーバスは生後1ヶ月しか使いません。その後何か活用方法があれば良いのですが、特になければ廃棄処分に係る費用も考えると、レンタルの方がお得な可能性はあります。
ベビーベッドなどの大型の家具、降雪地域では1年の半分しか使えないベビーカーもレンタルで十分な場合もあります。
また、リサイクル品を活用するのもコストを抑えるには有効です。
ただし、リサイクル品を購入するにあたって注意すべきポイントは、「必ず手にとって状態を確認する」ということです。
固定されているべき箇所はしっかりと固定されており、グラグラしないか?また逆に、可動部分はきちんと動くか?など、動作確認は安全性に直結しますのでしっかり行いましょう。
また、カビやタバコ・ペットなどの匂いが染み付いていないか、落とせないような汚れがついていないかどうかもチェックしましょう。
まとめ
なるべくお金をかけないように出産準備をするには、初めから全てを揃えようとはせず、実際に出産後、新生児とともに生活してみて必要になったものを都度用意する方が賢明です。
新品購入にかかわらす、ものによってはレンタルや中古品などもうまく取り入れていきましょう。