いつかは誰しも必ず経験する「お葬式」ですが、多くの場合それは突然やってきます。
大人の場合では、喪服や靴・さらに女性はバッグやアクセサリーに関して細かなマナーが存在します。
そのマナーから逸脱しなければ失礼にはあたりませんが、問題は2歳・3歳くらいの小さな子供を同伴する場合です。
このような小さな子供に関しては、大人ほど厳格なマナーというものが存在しません。
では、そのような小さな子供を葬式に連れて行くには、どのような服装をすれば失礼に当たらないのか?などをまとめてみました。
葬儀で最も安心な服装
幼児でも子供も、やはりフォーマル服が一番安心な服装です。
最近は子供服のファストファッションも増えてきて、フォーマル服も比較的安価で購入できるようになりました。
西松屋・アカチャンホンポ・バースディなどの子供用衣料を多く取り扱う店舗では、大人のような喪服とまではいかなくても、グレーや紺色、黒などの落ち着いた色合いのフォーマル服のラインナップが豊富なので、それを着せるというのが最も安心な手段です。
男の子は短パンにブラウス・ワンタッチネクタイ、女の子はワンピースにボレロなどがセットがあるので、それを一式購入すれば間違いありません。
ただ、普段着なれないものを着ることで「ぐずってしまう」という可能性もあるので、動きやすいデザインや素材のものを選び、それに暑すぎたり寒すぎたりしないよう体温調整ができるようなコーディネイトにするなどの工夫も必要になります。
多少のカジュアルでも問題ない?
まだ小さな幼児の時は、葬儀なんて気にかけることが少ないですよね。
突然すぎて用意できない、事前に葬式の準備をしていたと思われたら困る、という方も少なくないでしょう。
そんな場合は、普段着でも構いません。ただ気をつけていただきたいポイントは、
・トップスは白でも可。
・大きなプリントが入っているものは避ける。
・パーカーやTシャツ・タンクトップ・ジャージのようなカジュアルすぎるものは避ける
・新品である必要はないが、明らかに着古したもの、汚れがあるものもNG
ということです。
具体的にはトップスにはブラウスやポロシャツなどの襟のついたもの、寒い場合はカーディガンなどを重ね、男女ともにダークカラーのボトムスを着せれば清楚な印象になり、喪に服すという気持ちも表せます。
・ワンポイント程度のプリントや刺繍がある
・細かいチェックなどの柄が入っている
・ボタンやリボンなどカラフルでも小さなものがついている
という程度であれば気にしなくても良いです。もちろん綿素材の服でも問題ありません。
靴はどうする?
子供の場合、黒や茶色のローファーで参列しても構いません。
ただ、普段からこのような靴を履きなれていない子にとっては、足が痛かったり窮屈に感じてぐずってしまうこともあります。
その場合は無理はせず、スニーカーなど、履きなれた靴で参列しても良いですよ。できれば服装と同様、ダークトーンのものが理想的です。
しかし、いきなり新しい靴を履かせて合わなかった時のことを考えると不安・・という親御さんは普段のものを履かせましょう。
ただし、歩くたびにキュッキュッと音が出るタイプのものや、ここ数年で特に女の子の間で流行している光るスニーカーなどは、葬式の場にはふさわしくありません。
靴下にも気を配りましょう
スニーカーに合わせやすいくるぶし丈のものではなく、短パンやスカートの場合はハイソックス、長ズボンの場合でも足首が見えないような長さのものをチョイスして下さい。
色はダークトーンもしくは白などの無地が好ましいですが、柄が入っていても特に問題はありません。
女の子の髪型は?
髪の長い子は結わえてスッキリさせましょう。
また髪の長さに関係なく、リボンやバレッタ、カチューシャなどのヘアアクセサリーは葬式の場では華美なので、何もつけないか、結える場合は目立たない色のヘアゴムだけにしましょう。
幼児服の選び方
子供の成長は、特に幼児の時にはあっという間に大きくなり、服や靴もあっという間に着れなくなったり履けなくなったりします。
そんな成長期に合わせてフォーマル服を新調するのは、中々できることではないですよね。
そこで、普段から着れるような服装で、白・黒・グレーなどの色合いで柄が少ないシンプルな服を1~2枚購入するようにしておくと、いざという時には役に立ちます。
女の子なら、グレーや黒の色は普段着せたくないと思われる親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、ワンピースなどシンプルなデザインで黒・グレー・濃紺などを購入しておくと、何かと便利に着こなせます。
無理にフォーマル服を購入して、全く着なかったということになるのも勿体ないので、1枚でもフォーマルな場所でも着れそうと思うような服を持っておくのはおすすめです!
まとめ
最近は家族葬など、規模の小さい葬式にも増えてきましたが、「子供だから大目に見てもらえるでしょ」と甘えすぎないように、故人や遺族に対して哀悼の意を表する為にも、できる範囲で構わないので華美な服装はしないなどのマナーを守りましょう。
それと同時に、ぐずってしまった時には速やかに退場するなど、周囲に対する気配りも忘れないようにしましょう。