赤ちゃんの必需品といえば、まず頭に思い浮かべるのが紙オムツですよね。
生まれてすぐに使うものなので、出産準備品の一つとして事前に用意される方も多いのではないでしょうか。
オムツは、新生児用から小学校入学前の幼児期まで使えるものまで、サイズ展開が幅広くあります。
当然、生まれたばかりの赤ちゃんのために用意するのは「新生児用」のサイズですが、実はこのサイズ、余りやすいという落とし穴があるのです。
そこで今回は新生児のオムツを用意する際の注意点と、万が一余った時の活用法について紹介していきます。
新生児のオムツの使用量
産まれてきた赤ちゃんの大きさにもよりますが、大体安定してる大きさとして「2500g以上~3000g」で誕生するのが平均的です。
紙おむつのラインナップは、すこし小さく生まれてくる赤ちゃんのために3000gまで用から、少し大きく生まれてくる赤ちゃんのために5000gまで用・また一般的な4000gまで用など約3種類があります。
生まれて退院してから順調な成長が見られると、4000gになるのはだいたい生後1ヶ月位が一般的です。
その後はSサイズに変わるので、新生児用おむつは約1か月を目安として考えましょう。
また特に初めての赤ちゃんは色々と気を使い、お尻がかぶれるのを防ぐためにも、おむつが汚れればすぐ交換するので、1日の使用量は約10~15枚のオムツの量が必要になるでしょう。
約80枚入りで1週間~10日を目安にするのがいいでしょう。
新生児サイズのオムツが余りやすい理由とは?
オムツを使用する期間はその子によってまちまちです。
幼稚園入園前に完全にオムツ外れをする子もいれば、おねしょ対策として小学校入学後まで夜間のみ使用する子もいます。
そんな中、どんな子供にも共通して言えることは「新生児期がオムツの消費量が最も多い」ということです。
新生児のうちは膀胱に尿を溜めておくことができないので、排尿の頻度も多く、その都度オムツを交換するのでたくさんの枚数を必要とします。
加えて、産後1ヶ月ごろまではママの外出も難しくなるので、不足がないようにあらかじめ多めに購入しておくご家庭が多いです。
しかし、新生児用のオムツは体格が大きい赤ちゃんであれば生後2〜3週間、小さめの赤ちゃんでも生後1ヶ月を過ぎたあたりで小さくなってしまう子が多く、使用期間は全サイズの中で最も短いのです。し
たがって、あっという間にサイズアウトして余らせてしまうことが多いのですね。
余ったオムツの活用法
そんな余ったオムツは、もう履けないからと言って捨ててしまうのはもったいないですよね!
そこで、活用法の例をいくつかご紹介しましょう。
譲渡(売却)
親しい友人や親戚などで、オムツを必要としている人がいれば声をかけてみましょう。
しかし、なかなかそう都合のいいことはないですよね。お下がりの先がなければ、保育園や施設・自治体などへの寄付も考慮に入れてみましょう。
また、フリマアプリなどを活用してお金に換えるのも一つの手です。その他にも、市町村の「あげますコーナー」なども活用して見てもいいですね。
いずれにしてもその時に気をつけたいのは、オムツの保管状況です。
オムツは吸湿性が高い素材を使用しているので、一度開封したものは袋の口をガムテープなどでしっかりと密閉したり、チャック付き保管袋などに入れて湿気の少ないところで保管しましょう。
ペットを飼っている場合や、タバコを吸う方が家族にいる場合は要注意です。
アレルギーや匂いに敏感な方、また最近では化学物質過敏症などの方もいるのでトラブルの原因となってしまいます。
譲渡・売却する際はこれらの点についても明らかにするよう注意しましょう。
廃油の処理
ご家庭で出る揚げ物などに使った油。皆さんはどう処理していますか?
実は廃油の処理にもオムツは使えます。
オムツのポリマー部分(おしっこを吸収するところ)だけを切り取り、ゴミ袋に入れ、それに十分に冷ました油を吸わせて廃棄することができます。
新聞紙などに比べると吸収力が断然違うのでとても便利です。
嘔吐時
幼児期~赤ちゃんにかけては嘔吐はよくあることです。
胃腸炎だけではなく、激しく咳き込んだ時も吐いてしまいます。特に感染症の場合は、菌やウィルスを家庭内で蔓延させないためにも、嘔吐物の処理はスムーズに行いたいところですね。
そこで用意しておきたいのが「特製嘔吐袋」です。
作り方は簡単。廃油処理の時と同じようにビニール袋に切り取ったオムツを敷いておくだけです。
密閉して捨てるだけなので処理も簡単です。
また、完全ではないのですが嘔吐物がおむつに吸収されることによって、匂いも若干軽減されるので処理する時も楽になります。
防災グッズとして
災害時に一番困るのが、トイレです。
最近ではマンションなどの共同住宅では、地震時は配管が壊れて噴出す恐れがあるのでトイレは流さないでくださいと言われています。
そこで、紙おむつは簡易トイレになるので、万が一の時の防災グッズとして取っておくのもおすすめです。
例えば、ナイロン袋や牛乳パックを開いた上に紙おむつを引いて、用を足せばそのまま吸収してくれます。
また、トイレトレーニング中のオマルに敷いて掃除の作業を省く・車の長時間移動や渋滞時の簡易トイレとしても使えます。
液体の清掃用
子供がいると飲み物をこぼすことは日常茶飯事です。
さらにトイトレが始まると室内でお漏らしするなんてことも。
そのような飲料や尿などの汚れに掃除用にオムツが大活躍します。
1枚目のオムツで水分をある程度吸ったら、今度はこぼした部分に水をかけ、新しい2枚目のオムツで吸うときれいになります。
おむつカバーと併用する
大量に残って、あげたり売ったりすることができないという時には、おむつカバーを買っておしめ代わりに使うのもおすすめです。
布おむつ用のカバーやサイズ調整のできるおむつカバーで、新生児用のおむつをパット(ライナー)のようにしてあてて使用できます。
この場合、便漏れをしてしまうことがあるので、便をして尿しか出ないかなという時に使うのがおすすめです。
少し大きくなると便のペースができ、「この時間帯に便が出やすいな」とだんだんわかってくるので、その時に使用するのがいいですね。
買いすぎないために!
赤ちゃんは生後1ヶ月検診を過ぎるまで極力外出を避けなくてはなりません。
それに伴いママも外出が思うようにできなくなります。
家族が協力できる環境にあれば良いのですが、必ずしもそうとは限りません。
そのため、産後に必要な物品をあらかじめ揃えておくことは非常に重要なことです。
とはいえ、あまりたくさん余らせてしまうのはもったいないですよね。
必要な時に必要な量を購入できるように、ECサイトやドラッグストア・スーパーなどの宅配サービスなどを活用して、自宅にいながらにしてオムツを購入できる方法を調べておくのがおすすめです。
価格や品揃え、納期なども併せてチェックして、自分の向いているサービスを選んでおくと、事前に大量購入しなくても安心ですね。
まとめ
ついつい買いすぎてしまうのが新生児用のオムツですが、使用期間は以外とも短いので、あまりたくさん必要ありません。
実店舗での購入だけではなく、ECサイトや宅配サービスなどの利用も視野に入れて余らせないようにしましょう。
万が一、サイズアウトして余らせてしまった場合は、日常の様々なことに利用できるので、無駄なく活用しましょうね。