子育て中にママが「困った!」と思うことの一つに「人見知り」があげられるのではないでしょうか。
久しぶりに会うおじいちゃんやおばあちゃん、親戚などの身内の人に対して、またはバスや電車・街中でふと声をかけてくれる人に対して、相手の思惑とは裏腹に泣きわめく我が子にお手げ状態のママさんも多いですよね。
ではこの「人見知り」はなぜ起こるのでしょうか?
そして人見知りを全くしない子供は果たしているのでしょうか?
今回はそんな人見知りに対する疑問を解消していきましょう。
人見知りピークの年齢は?
人見知りは早い子だと生後6ヶ月前後から始まり、1歳になる頃にはピークを迎えます。
その後徐々に落ち着き始め、2歳になる頃にはほぼ人見知りはなくなる、というのが統計上では一般的です。
もちろん一人一人の性格や環境などにより時期や期間は異なりますが、1歳児は人見知りが激しい時期と言えますね。
人見知りはなぜ起こるの?
人見知りについては諸説がありますが、子供が「親しい人・知っている人」と「そうではない人」の区別をつけているという説が最も有力と考えられています。
つまり人見知りとは、周囲の人の顔を認識し、その人は自分にとってどういった人物なのかを理解できるほど脳が発達した証拠でもあるのですね。
例えば、毎日一緒にいるパパやママ・兄弟などの家族は子供にとって最も身近な存在です。
しかし、たまにしか会えないおじいちゃんおばあちゃんや親戚の人、さらには全く初対面の人などが現れると子供は「知らない人」と認識します。
子供にとって知らない人は、好奇心もあるけれどやはり怖い存在・・その不安や緊張を泣いたり視線を逸らしたりといった行動で表現しているのが「人見知り」という形になります。
ですので、人見知りが始まったら決して知らない人は怖い存在ではないということをアピールするためにも、話しかけてきてくれた人とは、例え見ず知らずの人だとしても積極的にコミュニケーションを取ってみましょう。
パパやママが楽しげに話している様子を見て、子供も自然と「この人は怖くない」と認識してくれるようになります。
さらに「この子、人見知り中なので・・」と一言伝えれば、気を使ってくれた相手へのフォローにもなりますね。
人見知りをしない子供もいる?
生後間もない頃から大勢の他人に囲まれて暮らしているという子は、人見知りをしないとも言われています。
具体的には、人見知りが始まる前から子連れ出勤をしていたり、あるいは自宅が店舗など仕事場と兼ねていたりする場合です。
お客さんの出入りが頻繁な環境(飲食店や美容室など)であると、知らない大人がいることが当たり前になっていますし、さらに自分(赤ちゃん)に笑顔を向けてくる場合が多いので、「知らない人=不安」という図式な成り立たなくなるため、人見知りになりにくいのです。
また、実は人見知りをしているのだけれど、大泣きするような激しいアクションがないため、一見、人見知りをしていないように見える子もいます。
こういったタイプの子は「視線」で人見知りを表現しているケースが多いのです。例えば知らない人が声をかけてきたら親を方を見たり、親の姿が見えなくなるとキョロキョロしたりといった行動を起こしがちです。
人見知りといったら泣く、といったイメージがありますが、静かに人見知りをしている子もいるので、子供の様子をしっかり観察してみましょう。
余談 我が家の双子の場合
我が家の双子の場合は、育った環境は全く同じでしたが、人見知りする子としない子にしっかり別れていました。
人見知りをする方は、父親にも人見知りをする・・という激しさもあるほどでした(笑)。
外で遊んでいても大人はもちろん、同じぐらいの幼児に会っても、一旦フリーズするほどです。
特に、メガネをかけている人には人見知りが激しかったので、祖父母にはメガネを外してもらってから会わせて、少し落ち着いてからメガネをかけたり外したりを繰り返してもらうようにしていました。
また見つめられることに恐怖心があったようで、会う人には一旦、私や人見知りしない方に話しかけてもらうようにして、徐々に人見知りの方を見てもらうというように、顔を慣れさせてから目を合わせるようにしてもらっていました。
かたや双子でも、もう1人はマイペースで、人に興味があるのかないのか?というほど気にしないタイプでした。
祖父母に預けても、泣くことなくいい子にしてくれていたので、親としてはラクでした。
基本的に、人見知りは好奇心と恐怖心の葛藤からくるものなので、成長の証です。
直ぐに慣れる子もいれば、時間がかかる子もいますし、大人になっても人とのコミュニケーションを取るのに時間がかかる人もいます。これって、慎重派ともいえますよね!
このように、親も環境も同じように育てていても、人見知りをする子としない子といますので、ママが悪いとか罪悪感になることは全くないのです。
まとめ
人見知りは子供が健全な発達をする上でなくてはならない過程の一つですが、その反応は実に様々です。
激しく泣く子もいれば、あまり人見知りをしない子もいます。
それはその子の個性や育った環境に左右されるので、あまりシビアにならずに、子供が不安を感じている時、緊張している時をしっかり汲み取り、知らない人とコニュニケーションを取ることは楽しいことだということが伝わるように明るく振舞いましょう。