そもそもなぜ離乳食が必要なのでしょうか?
しっかり母乳やミルクが飲めていれば良いのでは?
離乳食はその名の通り「乳」を「離」れて食事から栄養を摂るということです。そこで離乳食には、将来の食生活の基礎を作るという大切な役割があります。
これまでは母乳やミルクから主な栄養を摂っていましたが、食べ物から栄養を摂り「噛む」「飲み込む」といった一連の動作の練習を、約1年かけて行っていきます。
そこで今回は離乳食の基本と、あげる時間帯や離乳食のリズムについてまとめてみました。
離乳食ってなに?
離乳食は、母乳やミルクだけで栄養補給しいていた赤ちゃんが、固形の食べ物を摂取して食事から栄養を摂れるようにする練習の時期です。
そこで、離乳食には様々な役割があります。
食べる力を育てる
母乳やミルクを吸う口の動きと、固形の物を噛む口の動きは全く異なります。
そこで赤ちゃんの成長に合わせて、食事の形状や調理法を変え食べる機能を育てていきます。
成長のための必要な栄養補給
月齢の低いうちは、母乳やミルクで栄養を補えますが月齢が上がるにつれ食事からの栄養が必要になってきます。
6~7ヵ月頃になると、体内でママから補給されていた鉄分なども減ってくるため、意識して摂取する必要があります。母乳の栄養も徐々に無くなっていくので、その時期にあった栄養を摂ることは大切です。
ただ、あくまでも目安なので焦る必要はありません。
様々な味・香り・舌触りを体験させる
人の口の中には味を感じるセンサーが備わっており、赤ちゃんの時期が最も舌に多いとされています。離乳食で食材本来の味や風味をたくさん体験することで、将来の食生活にいい影響を与えてくれます。
離乳食はいつあげる?時間がバラバラでも大丈夫?
離乳食を与える時間は、基本的には同じ時間にすると生活リズムがつきやすいです。
これまで寝ている時間の多かった赤ちゃんも、成長とともに昼夜の区別もつき起きている時間も長くなっていきます。
特に離乳食初期はアレルギー等の可能性もあるので、万が一に備えてすぐに病院へ行けるように午前中に食べさせるようにするのがよいでしょう。
1食くらい抜いても大丈夫?
約1ヵ月程度で2回食、そして3回食へと進んでいきますが、なかなか思うように進まないこともあります。食べてくれないと「1食くらい抜いてもいいかな」と思ってしまいますよね。
基本的には、食べなくても食事の時間として取ってあげるのが理想です。でも、あくまでも理想ですので、きっちりさせないとダメ!と思わなくても大丈夫です。
離乳食は食べるのに慣れるためのものであって、無理に「栄養摂取するため」とこだわらなくてもいいのです。
そもそも、母乳やミルクが足りてると、そこまでお腹が減ることはないんですよね。
断乳に時間がかかるから離乳食をしっかり食べさせないと・・ということもあるかもしれませんが、そんなに神経質にならなくても、お腹が空けばご飯を食べるようになります。
離乳食を食べない時の対処法
もし離乳食の前に母乳やミルクを欲しがる場合は、少し飲ませて落ち着かせてからでもいいでしょう。
離乳食をあげても口を開けない、吐き出すような時は「待つ」ということも大切です。
それに大人と同じように赤ちゃんにも個人差があるので、「一口でもういい」という子もいれば、沢山食べる子もいます。
無理に食べさせるよりは、「ごちそうさまでした」と、止めることも大切です。
また、離乳食も中期・後期になってくると、硬いものが食べたくなる時期にもなってきます。いつまでもペースト状であったり、柔らかすぎがイヤかもしれないので、少し硬さがある食事の方がいい場合もあります。
お昼だけ少し硬さがあるように作ってみるなど、徐々に慣らしていくと食べてくれるようになることもあります。全く食べないようであれば、柔らかさを戻してあげれば問題ないでしょう。
我が家も度々食べてくれない時期がありました。その時は「これもらうね~」とわざと大きな口でモグモグ食べてみせて「美味しい!」と言うと、真似して食べてくれることもありました。
しかし上手くいくことばかりではなく、せっかく頑張って作った離乳食をポイっと捨てられることもよくありました(笑)。ついイライラしてしまいますが、「いつかは食べる!お腹が空けばそのうち食べる!」と割り切るようにしていました。
そのうち、ミルクをスパっとやめさせたらモリモリ食べるようになりました(笑)。
我が家は、離乳食をしっかり食べさせた方ではないですが、今では食べることが大好きで、病気1つすることはなく健康で元気に育っています。
まとめ
離乳食は、食べる練習時間なので「食べることは楽しい!」と思ってくれることが一番大切です。
家族で食卓を囲み、楽しい雰囲気で食べることにより心の成長へと繋がります。
またお母さんがイライラしていると子供にも伝わり、食べることに緊張してしまうこともあります。リラックスして食事が出来る環境を意識してあげましょう。
この時期は特に個人差があり、他の子と比べて悲しくなることもあると思いますが、赤ちゃんのペースに合わせてゆっくり見守ってあげてください。