育児をしていると何度も何度も「壁」にぶつかります・・。
新生児の頃の昼夜関係ない授乳とおむつ替え・・
うまく食べてくれない離乳食・・
などなど、気が抜けない日々が毎日続くのです。
それを乗り越えると、次は「イヤイヤ期」という大きな壁が待ち構えています。
パパママも、イヤイヤになりますよね・・。
そこで、そんなイヤイヤ期ですが、なぜそうなるのか?放っておいてもいいのか?ひどい時はどうすればいいのか?など、そのメカニズムや対処法について解説していきます。
そもそもイヤイヤ期はなぜ起こる?
イヤイヤ期とは一説によると、「自我の目覚め」によるものと考えられています。
子供なりに「自分はこうしたい」「ママにはこうしてほしい」といった欲求があるににも関わらず、それを表現できるほどの知恵や言葉がまだないために上手に伝えられず「ヤダ!」「ママなんか嫌い!」などの反抗的な態度をするのです。
うちの子の場合は、これに加え「アンパンチするからね!」と言ってみたり、おもちゃをカバンに突っ込んで「おばあちゃんの家に行く!」と家出を企むこともありました(笑)。
もちろん、祖母宅に行けないとわかるとそれはもう怪獣のように大泣きして、我が子ながら手が付けられない状況になることも多々ありました。
程度の差はその子その子によって異なりますが、ママにとっては毎日がまるで戦いのよう・・
しかし、これも子供の立派な成長の証なのです。
イヤイヤ期はつからいつまで?
さてこのイヤイヤ期、一体いつ頃から始めり、いつ頃に終息するのでしょうか?
早い子では1歳半ごろから始まり、長い子だと5歳くらいまで続くこともあります。
ピークは2歳前半から始めり、3歳前半頃には落ち着いてくるようです。
またイヤイヤ期が全くこない、という子もいます。
なのでこれといって、「いつからいつまで」ということはありませんので、イヤイヤ期が長くても短くても、全くなくても心配することはありません。
万が一、
「他の子はもうイヤイヤ期が終わっているのに、うちの子はまだ終わらない」
「話しかけても反応が薄い気がする」
などと不安に感じることがある場合は、一人で悩まずかかりつけの小児科医やお住いの地域の保健センターなどに気軽に相談してみましょう。
イヤイヤ期の対処法は?
さて、そんな手強いイヤイヤ期ですが、親はどのような対応をすればいいのでしょう。
まず子供にとってこの時期一番気に入らないことは「◯◯しなさい」と行動を強制されることなのです。
「フォークじゃなくてスプーンで食べなさい」
「おもちゃを片付けなさい」
「お風呂に入るよ」
「ご飯の時間だよ」
などの日常のごく当たり前のルーティンでさえもとにかく「嫌」なのです。
そこでさらに「やりなさい!」と厳しく言いつけるのは火に油を注ぐ様なもの・・。
そこで、
「スプーンとフォークどっちが使いやすいかなあ?」
「おもちゃさんがおもちゃ箱に帰りたいっていけるけど、どうする?」
などといった感じで、ある程度子供の自主性を尊重するということも一つ大切なポイントです。
また「ヤダ!」ということに対して、「なぜ嫌なのか」を聞き出してあげることも大切です。
もちろん子供はまだまだ筋の通った反論はできません。
それでも親が自分の気持ちをわかろうとしてくれるという態度は、子供は敏感に感じ取ります。
ただし、なんでもかんでも子供のやりたいようにしても良いというわけではありません。
まだこの時期の子供は、道路に飛び出す・おもちゃを投げつけるなどの危険な行動をしがちです。
当然まだまだ危機管理ができないのは当然のことです。
危険な行動をした場合には、しっかりと行動を制止し、叱る必要があります。
ここで気をつけていただきたいのが「どこまでがOKな行動で、どこからが叱るべき行動なのか」という線引きを、家族間で統一するということです。
パパなら見逃してくれるけどママだと怒られる、という曖昧な状況は子供の混乱を招きます。
イヤイヤ期を短くさせるには?
イヤイヤ期をとにかく早く過ぎてもらうためには、子供との信頼関係がとても大切です。
近くの公園で、砂遊びをしている幼児が、ママに「帰ろう」と言われたらイヤイヤをやり始めました。
でもママは、その子の目をじっと見つめて「また必ず来るから今日は帰ろう」「約束するよ」と言うと、2~30秒後にはイヤイヤを止めて「ママと帰る」と言って、すんなり言うことを聞いていました。
これって、普段から子供との約束などはしっかり守っているから、子供も親を信じている「信頼関係」が上手にできているんだなと思います。
イヤイヤ期は親を困らせようとするわけではなく、自己主張をしているだけなので、その主張にしっかり答えてあげると、子供もわかってくれるようになります。
そこで、無視をするということはよくありません。
なぜイヤイヤなのか?ということを聞き出せるように誘導してあげることが大切です。
もちろん、まだしっかり話せるわけではないので、目線の高さを合わせ腰を据えて、ゆっくり、なぜイヤイヤなのか質問をして、イヤな事の理由を解いてあげます。
その後、ゆっくり「こうだから」と諭していくようにすると、わかってくれるようになります。
また、
・おとなしい時にスキンシップや沢山話しかけてあげる
幼児は親の様子をしっかり観察しています。
だから、「自分がいい子にしている時にはママが注目してくれて沢山関わってくれるんだ」と、認識するようになります。
ダメな事をした時には、しっかり「ダメ」ということを伝えてあまり長く怒らないことも大切です。
悪い事をしてもダラダラと怒っていては、「悪い事をしたらママは注目してくれる」とも認識してしまう恐れがあるからです。
良い子の時には長く関わってあげ、悪い子の時には最小限に叱るというメリハリをつけてみるといいですよ。
・一時的に預けてみる
ずっと親とだけで関わっているより、他の人に預けて他所を見させると、子供は成長が早まることがあります。
祖父母など、身近な人に預けるのではなく一時保育や託児所・ファミリーサポートなど知らないところに預けることが有効です。
実際、我が家の双子は、一時保育をしてくれる託児所などに数時間預けていたりしていました。
いろんな子や保育士さんとの関りで、出来ることなども増えていき、知恵や知識も高まります。
預け先で、どのような様子だったか?どんな行動をしていたか?など、子供の状況を保育士さんから聞いて、アドバイスをもらうことなどもできます。
お互い(親と子)の有効な時間にもなるので、たまには市などのファミリーサポートや一時保育などを活用してみるのもいいですよ。
まとめ
イヤイヤ期に突入すると、親はどんどん疲弊してしまいます。
特に時間に追われて忙しいワーキングママや、他の兄弟がいるママにとってはまさにストレスがむくむくを触れ上がってしまう期間ではないでしょうか。
「成長の証」と言われても、イライラしてしまうというママも多いはずです。
しかし、ある日突然終わるのがイヤイヤ期の特徴でもあります。
イヤイヤ期を超えた子供は一回りもふた回りも成長します。
いつかは終わるイヤイヤ期、子供が理不尽なことを言い出しても、決して無視することなく、しっかりと向き合ってあげましょう。