ワンオペ育児において最もピンチな状況とはどんな時でしょう?
そう、「ママやパパの体調不良」の時ですよね。
産後はホルモンバランスが不安定になっている上に、生活リズムが整っていない赤ちゃんのお世話をつきっきりでしているママやパパは、気がつかないうちにかなりの量の疲労を体の中に溜め込んでいます。
これまで風邪なんて滅多に引かないわ、と健康に自信のあった方も産後はそうもいきません。ママは体調不良、パパは仕事を休めない・・。
そんなワンオペ育児中の危機的状況の乗り切り方についてご紹介していきます。
赤ちゃんのお世話はどうする?
ママが体調不良でも赤ちゃんのお世話はお休みできない・・。
いえいえ、そんなことはありません。無理をしてママの風邪を赤ちゃんにうつしてしまっては大変です。
そんな時の育児は、健康な人に任せた方が安全なのです。そこで活用したいのが「ベビーシッターサービス」です。
ベビーシッターと聞くと、映画の中やセレブが雇っているようなイメージがありますが、決してそんなハードルの高いものではありません。
むしろ、核家族が多い現代だからこそ、より多くの家庭が利用できるように自治体や民間業者が提供しているサービスなど、様々なものがあるのです。
自治体が運営しているサービスは、あくまでも最低限の「保育」となるので、食事の用意をはじめとした家事までは行っていません。その代わり、価格が安いので気軽に利用できます。
一方、民間業者が提供しているベビーシッターサービスは、自治体のものよりも値段が高くなりますが、家事代行も請け負っていることもあるので、ママは療養に専念できます。
どちらのサービスも事前登録が必要なので、出産前からどのサービスを利用するかについて検討し、産後なるべく早いうちに登録しておきましょう。
また、家事代行のサービスも最近では増えてきています。ちょっとお出かけする間に掃除や食事を作ってくれるサービスなどもあるので、体調不良の時にこのようなサービスを使うのもいいですよ。
シッターさんは育児のプロ!
私は自治体運営と民間、それぞれ1つずつ登録し状況に応じて使い分けていますが、シッターさんたちは皆さん育児経験があり、さらに所定の研修を受けた方たちばかりなので、どの方が担当になっても信頼して任せられます。
子供のあやし方がとても上手なので、勉強になることもしばしばありました。
また、体調不良でだるい中、子供をかまってあげられない罪悪感や、ワンオペ育児の孤独感・さらには自分の無力さなど、ネガティブな感情が頭の中を渦巻いていたのですが、シッターさんが「こっちは大丈夫よー。ママ寝ててね」と声をかけてくれて、涙が溢れるほど安心しました。
たとえ他人でも、支えになってくれる人の存在というものは非常に大きいのです。
万が一に備えよう
ママがいつ体調不良になっても一人で対応できるように、シッターサービスの登録以外にも出来ることを日頃から備えておくことも重要です。
そこで「これを準備しておいてよかった」というものをリストアップしてみました。
体調不良に備えた準備リスト
自宅近くにかかりつけ医(内科)を作っておく
赤ちゃんが産まれたら、子供のかかりつけ医は決めることが多いと思いますが、意外と自分のかかりつけ医を作っている人は少ないのではないでしょうか?
私は、転勤で産後の生活拠点にかかりつけ医院がなかったのですが、子供達の検診で小児科に連れて行った時、丁度私は体調不良だったのです。すると、「お母さんの体調がひどいんじゃない?」と先生に言われ、小児科医院の子供のベットで点滴を打ってもらった経験があります(笑)。
同じ病院とはいえ、小児科で診てもらうのは恥ずかしかったのですが、きっとあの時点滴をしてもらわなかったら倒れていたでしょう。自分の管理がいかに大切かを教えられました。
簡単な食事を常備しておく
レトルトの食事または冷凍の作り置きなど、簡単に食べられるものを大人用と子供用と、それぞれ用意しておくと万が一の時にも簡単に食事をすることができます。缶詰やカップラーメン、また離乳食を食べている時はベビーフードなども少し常備しておくことはおすすめします。
非常用の備品
赤ちゃんへの感染を防ぐために、マスク・消毒用アルコール・ディスポーザブルのプラスチック手袋などを常備しておくと、感染予防にも役立ちます。
現金は少し置いておく
非常用資金として、ある程度の現金を手元に置いておくと、何かの時にも安心です。例えばシッター代はその場で現金支払いが多いこともあります。
まとめ
人間の体というのはいつ何があるかわかりません。
ママが急な体調不良になったら、まずは一刻も早く回復することを最優先すべきです。そのためにも一旦育児から離れ、自分の体のケアに集中できる環境を作るというのは決して悪いことではありません。
赤ちゃんを他人に任せることに不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし、初めはママが寂しくて泣いてしまう赤ちゃんを上手にあやし、楽しい時間を過ごしてくれるのがプロのシッターさんです。
いつの間にか泣き声が笑い声に変わっていくのを聞きながら、まずはゆっくり休むようにしてくださいね。