最近では健康志向の高まりで、玄米や雑穀米を摂取する人は増えています。
事実、玄米は白米と比較すると食物繊維は約4倍、カルシウムは約2倍、鉄分は約6倍と栄養価が非常に高いです。
それならばと、子供にも栄養価の高い食べ物を食べさせたいですよね。
でも、幼児に食べさせるのはどうなのか?
離乳食を食べだすと、食に対して興味がでてき始め、大人が食べているものを欲しがる時期になってきますよね。
しかし、白米よりも固いので幼児に食べさせていいのか?と思われる方もいらっしゃると思います。
しっかり消化するのか?アレルギーなどはどうなのか?など気になることもあります。
そこで、今回はいつからなら大丈夫か?どんな食べ方が良いのかなどをまとめてみました。ぜひ参考にしてみて下さい。
玄米や雑穀米とは
玄米とは、稲の果実からもみ殻のみを取り除き、精白されていない状態のお米のことをいいます。
雑穀米とは、私たちがいつも食べている白米に他の穀物を加えたものです。例えば、もち米や玄米・黒米とかですね。
玄米や雑穀米は、栄養価が高く食物繊維が多く含まれているので、体にとてもいい食品として親しまれています。
それに食物繊維には、高血糖を抑えたり便秘を予防する作用やコレステロールを低下する作用があるので、ダイエットなどにも用いられる事も多いです。
実際に私も、ダイエットに使ったことがあります(笑)。
玄米や雑穀米は下痢や便秘になる?
玄米や雑穀米には、栄養価が高いというメリットとは反対にデメリットもあります。
・農薬が付着している可能性がある
玄米は籾殻を取っただけの精米していないお米のため、農薬が付着している可能性があるので体に悪いと言われることもあります。
・消化しにくい
先ほどご紹介した通り、幼児はもちろん大人も玄米は消化しずらいため下痢や便秘になる方もいます。
赤ちゃんには食べさせてはダメ?
玄米や雑穀米は前述した通り、食物繊維も豊富なことから大人でも消化しにくい人がいます。
赤ちゃんのうちは、特に消化機能が未熟でよく噛まないで飲み込んでしまうこともあります。
長時間、消化器官に食物繊維が残ってしまうと、他の栄養の消化を妨げてしまい、またどんなに柔らかくしても消化が十分にできず、残ってしまうので消化器官の負担にもなっていしまいます。
その為、赤ちゃんのうちは特に下痢や便秘になってしまう可能性があります。
このことからも、赤ちゃんの離乳食の時期はまだ早く、玄米や雑穀米を食べさせるのはおすすめしません。
いつ頃から食べさせる?
3歳までの幼児は、アレルギーに対する免疫が低いといわれます。
3歳以降になると消化器官も成長し、体力や免疫もついてきてアレルギー反応を起こすことが少なくなるので、基本は、幼児食から普通食に変わる3歳ごろから食べさせるのが一般的です。
玄米食を主食とする保育園もある
でも、もっと早く食べさせることも可能です。
健康的な状態で考えると、まずは離乳食からしっかり卒業してからあげましょう。
目安としては、1歳半を頃を過ぎた頃から幼児食になっていきます。幼児食もまだ普通食とは言えない柔らかさやうす味です。
この幼児食の頃から、少し柔らかめにしてあげているご家庭や、保育園もあります。
実際、私の知人も
未満児さんは白米でしたが、1歳児クラスは玄米です。まだ離乳食に近い子や体調が優れない子は調理師さんと相談して、白米と混ぜたり柔らかめにしてあげています。
給食の様子を見たこともありましたが、みんな抵抗なく食べていました。保護者向けに試食もあり、その日のメニューは玄米の梅ひじきご飯で、程よい固さで食べやすいと感じましたよ。
このように、幼児食から玄米や雑穀米を食べさせている保育園もあるので、3歳からじゃないと絶対ダメではないんですよ。
子供さんの様子を見ながら少しずつあげてみて、下痢や便秘などなく至って元気なら、3歳前からでも食べさせるのは大丈夫です。
ただ、赤ちゃんの頃から何らかのアレルギーがあるとか、日ごろから下痢や便秘をよくするお子さんにはおすすめしません。
玄米 雑穀米の食べ方
玄米の表面は硬い膜で覆われています。これをセルロースといい栄養を閉じ込めるためのものですが、そのまま炊いては消化しにくくせっかくの栄養が摂れません。
この膜を柔らかくするには、6時間〜1晩浸けておくのがオススメです!炊飯する前には浸けておいた水を一度捨て新たに水を入れてから炊くと柔らかくしっかり栄養も吸収出来ます。
雑穀米も同様に30分以上~1時間ほど水に浸して炊飯します。炊きあがって15分程蒸らすと程よい食べごろです。
玄米 雑穀米をより食べやすく!
初めはなかなか食べてくれないお子さんもいるかと思います。
カレーと一緒に食べたり、おにぎりや海苔巻きにすると少し食べやすくなるかもしれません。リゾットやチャーハンにすればお野菜も一緒に摂れて嬉しいですね。
まずは子供が好きそうなメニューから攻めて、徐々になれてくれると抵抗なく食べてくれるようになりますよ。
また、下痢や便秘にならない対策としては、玄米や雑穀米を柔らかく炊くこと、よく噛んで食べることです。
子供のころよく両親や学校の先生に「よく噛ん食べなさいよ~」なんていわれましたよね!
1口30回~100回噛んで食べるのが消化にいいので、子供さんにも「よく噛もうね」といい聞かせながら食べさせてあげましょう。
まとめ
玄米や雑穀米よりまだまだ白米の方が圧倒的に多いですが、白米よりいい事ずくめの玄米や雑穀米!
食べ方を工夫すれば、固そうな玄米も美味しく食べられ、またしっかり噛む事で満腹感も得られます。
それに子供のうちからしっかり噛む癖をつけることで、唾液の分泌を促し免疫機能を高めてくれます。
さらに集中力や脳の活性化も期待できる為、是非とも家族で美味しく食べたいですね。