肥満外来はどんな治療で何をする?どれぐらいの肥満からが対象なの?

ダイエット
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「肥満外来」という診療科があります。「メタボリック外来」「ダイエット外来」「やせ方外来」など名称は医療機関により様々ですが、その名の通り「痩せるため」の診療科です。

ダイエットのためにわざわざ病院に通うなんて大げさな・・と考える方も多くいらっしゃいますが、肥満は多くの疾患の原因となることが認められており、程度によっては治療が必要となります。

そこで今回は肥満外来とはどんな治療をするのか、またどれくらいの肥満からが対象になるのかについて解説していきます。

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肥満外来とは

肥満外来とは、病院で医師の指導のもと、健康的で安全な減量法を行う外来です。BMIや血液検査・腹囲測定など、一般的な健康診断で行う検査をはじめ、放射線技師によるCT検査で腹部の脂肪の面積を算出したり、In Bodyに代表される精密な機器で全身の脂肪量を測定する検査などを実施し、まずは肥満の原因を突き止めます。

その後、個人個人の原因に合わせて、理学療法士による運動指導や、管理栄養士による食事指導などのプログラムが組まれます。

自分だけのダイエットではない?

もちろん、これらは日々の生活においても実践しなくてはならないものなので、本人はもとより、家族の理解や協力なくしては成功には至りませんので、家族(特に主に食事を作る方)にも同席いただくことがあります。

また本人が自己コントロールできない場合は、教育入院をすることもあります。これは痩せるための毎日の過ごし方を、入院しながら指導するというものです。食事の量や味付け、運動の仕方などを入院中に習得してもらい、自宅に帰ってからも継続できるようにすることが目的です。

教育といっても厳しいものではなく、適切な食事管理・運動療法を行っても痩せない場合は一時的に薬物療法が取り入れられることもあります。処方される薬剤は大きく分けて漢方薬と西洋薬(錠剤などの薬)があります。

漢方薬は効き方がマイルドで、効果を実感するには時間がかかります。また、体質に合わなければ効果を発揮しないこともありますが、副作用は少なく長期投与も可能です。

一方、西洋薬は効果は比較的早い段階で実感できますが、現在、国内で認可されている薬剤は依存性が高いため、長期にわたる投与はできないようになっています。

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対象となる肥満はどのくらい

一般的に肥満とはBMI(body mass index:肥満指数)が25以上のことを言います。

BMIの計算方法は
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
です。

例として、身長が160㎝・体重が55kgの方の場合
55÷1.6÷1.6=21.5
となるので標準体型と言えます。

同じ身長で体重が80kgだとしたらどうでしょう。
80÷1.6÷1.6=31.3
となるので肥満と言えます。

さらに、
1 ダイエットすることにより改善が期待できる健康障害があること(膝や腰の痛み・高血圧・痛風など)
2 CT検査による内臓脂肪面積が、100㎠以上ある「内臓脂肪型肥満」であること(腹囲を目安にする場合もあります。男性の場合が85㎝以上、女性の場合は90㎝以上の腹囲があれば内臓脂肪型肥満の疑いが非常に濃厚になります。)

上記のいずれかの条件が認められた場合「肥満症」という病気として認められ、肥満外来の対象となります。

まとめ

過度の肥満は時として脳梗塞や心筋梗塞・腎不全など関わる疾患を引き起こすこともある非常に恐ろしい状態です。痩せ方がわからない、いくらダイエットしても痩せないという方は一度肥満外来に相談してみましょう。

無理なダイエットではなく、安全に正しく痩せるためのヒントを与えてくれます。

もちろんすぐに標準的な体型に戻れるわけではありません。本人の努力が必要になりますが、いつまでも健やかに日々を送れるように、ほんの少しだけ頑張ってみませんか。
肥満外来は、そんなみなさんの前向きな気持ちと努力を後押しする力になってくれます。

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