四国の観光

お遍路はやってはいけないことがある?ルールやマナーなど気を付けることは?

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お遍路をする時に、初めての人は何を思いどう巡っていけばいいのかわからないことがありますよね。観光で周るのではないので、全く知らない土地を巡っていくのは不安もあるでしょう。
そこで、お遍路する時に注意することや心得ておくことなどをまとめてみました。

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お遍路はやってはいけないことがある?

お遍路はただ八十八箇所の霊場を参拝するというだけでなく、精神や心の在り方を変えていく行為になります。しかし、難しい書物を読んだり、難しい経典を解読したり、苦行を積むというようなことをするわけではないんですよ。堅苦しく考える必要はなく、八十八か所の寺を巡っていくだけなのです。

そんな簡単に言われても・・と思われるかもしれませんが、寺をいくつも巡っていくうちに、自然と気持ちの変化があらわれてくるのです。「難しく考える前に行動しろ」とでも言われているようですね。

でも寺を巡るだけといっても、お遍路するにあたって何か決まりごとがあるのではないか?と思いませんか?じつはお遍路には決まり事はないのです。どこから巡っても、どこで終わっても、誰がしても、海外の人でも問題ありません。

ただ、決まりごとがないからこそ、しっかりしなければいけないんですよ。遍路者のモラルやマナーが一番大切で、「周りから見られていますよ。」「自分一人だけではないんですよ。」ということなのです。

札所や道中でのお遍路のマナー

四国八十八ヶ所の各札所は巡礼の寺にはなりますが、地元の檀信徒の寺院にもなります。地元の人の大切なお寺でもあるということです。また、今日の伝統的なお遍路は、寺はもちろん地域住民の善意でできることです。

遍路者専用の施設などがありますが、観光地のような感覚で利用するのは問題です。札所の寺院や周辺の住民は、遍路者を遊びに来ている観光客ではなく、「修行者」としてみています。当たり前のことではありますが、「利用させてもらう」という気持ちで、「キレイに使う」「汚さない」「ごみをしない」など、最低限のマナーは守って遍路をしましょう。

また、お遍路さん同士がすれ違うときは必ず挨拶をするということもマナーの1つであり、人と人とのかかわりを大切にしていきましょう。

その他にも、本堂と大師堂ではろうそくを1本、線香3本立てるのですが、後からお参りに来る人のためにも、立てる場所の配慮もしましょう。ろうそくは奥から立てる・線香は中心部から立てていき、皆さんが立てやすいような気遣いも大切です。

またお布施の役目にもなる納札は、本堂と大師堂に納めるのが基本ですが、他の人にありがたい行為を受けたときに渡すことも覚えておきましょう。

四国の人々は、一生懸命に修行する遍路者の姿を昔から見てきています。だからお遍路する人々を尊敬し温かく迎え入れてくれているので、まずは地元の方々にも感謝の気持ちを持つことが大切です。

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お遍路のルール

お遍路をするときのルールとして「十善戒」というものがあります。これは遍路の行動規範と言われていて、この十善戒を各札所のご本尊さまやお大師さまのご宝前でお唱え(宣言)します。

十善戒
一、 不殺生(ふせっしょう)生きているもの、すべての命を大切にする。
二、 不偸盗(ふちゅうとう)物を盗まず、他人のものを大事に扱う。
三、 不邪淫(ふじゃいん)性は尊いものであり、節度をもって性を考える。
四、 不妄語(ふもうご)うそ、偽りはいわず、真実を話すことを心がける。
五、 不綺語(ふきご)虚飾のことばは話さず、飾らない本当のことばで話す。
六、 不悪口(ふあっく)悪口は言わず、相手を思いやることばで話をする。
七、 不両舌(ふりょうぜつ)どの人に対しても、二枚舌を使わず、温かな気持ちで話す。
八、 不慳貧(ふけんどん)強欲をはり、貪ることなく、感謝の気持ちで過ごす。
九、 不瞋恚(ふしんに)怒りをおさえ、心を落ち着けて、優しい気分で過ごす。
十、 不邪見(ふじゃけん)邪な間違った考えを捨て、どの人にも平穏な気分で接する。

自分に「善い行いをする」と言い聞かせる行為にもなり、お遍路をするにはこの心がないとダメともいえます。要は、身体・言葉・心にとって良い行いをしましょう・大切にしましょうということです。

このように10個の言葉を聞かされると、「わかっていること」と思いたいのですが、なかなかできていないことも多いのではないでしょうか?

ですがこの十善戒を毎回、各札所唱えることによって、自然とすんなり遍路者の心に残り、気持ちの変化が出てくるようになるのです。

まとめ

お遍路はただ参拝するというのではなく、このようにマナーやルールを守って、心清らかにお参りするということで、地域の方々に愛され、守られているということがわかります。

自らの良い行いは、必ず誰かが見てくれているということを念頭に、お遍路を楽しみましょう。

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