最近では「リンス」というワードをあまり耳にしなくなったような気がしますが、髪の毛の表面にリンスの成分をつけることで手触りや、くし通りを良くするものです。
ただ、リンスはしない方がいいとか、必要ないなどの声も最近では聞くのですが本当にそうでしょうか?
そこで今回はリンスはなぜあるのか、現役美容師のリンスの使い方やちょっとした裏技などもご紹介します。
どのような髪の毛にはリンスが必要?
リンスが必要な髪の毛は、シャンプーだけでは手触りが物足りないと感じている人や、バージン毛(カラーやパーマなどを一切していない地毛)を、キレイにキープしていきたいときにおすすめです。
赤ちゃんから中学生ぐらいまでは、カラーやパーマなどの薬品を使うことはないので、髪の毛の痛みも少ないです。このような髪の毛にリンス使うと、手触りも・くし通りもよくなります。
ただ髪の毛はカラーやパーマなどを一切していなくても、紫外線や静電気で徐々に痛んでいきます。カラーをしていないのに毛先が茶色っぽくなっているのは、紫外線や静電気のせいです。また、学校の授業で水泳があると塩素でも髪の毛は痛んでいきます。
それに、カラーやパーマなどの化学的な施術をしている髪の毛には、リンスの成分では足りません。そのような時は、コンディショナーやトリートメントを使うことをおすすめします。
リンスをするメリットとデメリット
・リンスのメリット
・枝毛や切れ毛の予防になる
・静電気が起きにくくなる
・手触りが良くなる
静電気は髪の毛を痛めさせる原因のひとつでもありますので、リンスを賢く使って美髪をキープするのに役立ちます。
・リンスのデメリット
・しっかりゆすがないと頭皮やからだに炎症が起こる可能性がある
・髪の毛の内部までは浸透しない
・カラーやパーマなど化学的な施術をしている髪の毛には物足りない
美容師がおすすめするリンスの裏技
リンスは髪の毛の表面に成分がくっつくことで、膜を作って外的刺激から髪の毛を守ってくれます。しかし、カラーやパーマなどの化学的な施術をしている髪の毛に、リンスだけでは物足りないのです。
そこで、美容師さんもしている裏技を紹介します。
それは、「トリートメントの上にリンスを重ね付けする」です。
トリートメントは髪の毛の内部に浸透しているので、リンスより長持ちします。カラーやパーマの化学的な施術をしている髪の毛には、修復してくれるトリートメント成分が必要です。
トリートメントは髪の毛の内部に浸透して髪の毛を強化・修復してくれます。もちろん髪の毛の表面にもトリートメント成分がくっつくので、手触りもよくなります。
ただ化学的に何かをしている髪の毛は、とても傷んでいるので、トリートメント成分が髪の毛の内部から流れ出やすくなっています。
そこで、トリートメントをつけて5分から10分間置いた後に、流さずにリンスを重ね付けします。そうすると、リンスがさらに膜を作るので、トリートメント成分が流れ出にくくなるのです。
リンスの膜がとれたら、トリートメント成分も流れ出るといった2重構造です。
痛みすぎている髪の毛は、内部に浸透したトリートメント成分がシャンプーであっという間に流れ出てしまいます。
リンスを重ね付けすることによって、トリートメントのすすぎの時に、成分が余分に流れ出すのを防ぐ効果があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?リンスの効能は、
・リンスは表面に膜を張るので外的刺激から守ってくれる
・手触りが良くなる
・デメリットは理解していれば大丈夫!
・トリートメントと組み合わせる裏技がある!
このようにリンスを賢く使って、健康な頭皮と美髪をキープしてみてくださいね。