石鎚山は、愛媛県西条市と久万高原町の境目に位置する、西日本最高峰の山です。現在では毎年多くの登山客で賑わい、動植物も沢山みられる人気の山となっています。
ただ、鎖場という傾斜のきつい登りが大変と伝えられることが多いので、初心者には石鎚山の登山はムリなのか?と思ってしまうことがあります。
そこで今回は、 石鎚山の登山は初心者や子供はできるのか?登山道はどんな感じなのかまとめてみました。
石鎚山の登山道
登山ルートも豊富なので、初心者の方でも子供さんでも登る事ができます。
石鎚山の特徴としては、登山ルートがとても豊富で、自分にあったルートを選ぶことができます。大体のルートは、多少のアップダウンはありますが、序盤は歩きやすいコースになっています。
ただ、途中で階段が何段もあったり、大きな岩などの障害物も出てくるので、十分に注意して登山する必要はあります。
初心者や子どもでも登山できる?
初心者や子供さんにおすすめのコースは、成就社ルートや土小屋ルートです。
成就社ルート
成就社ルートは、ロープウェイやリフトを使ったコースで、あまり時間がない方や気軽に登山したいという方におすすめです。ロープウェイとリフトを使えば、地図がなくても簡単に石鎚山中腹の石鎚神社まで行くことができます。
ロープウェイは、大人往復1950円・小人往復980円で、山麓下谷駅から山頂成就駅まで行きます。乗車時間は約7分30秒で、毎時0分・20分・40分に発車するので、あまり待ち時間もなく乗ることが可能です。
ロープウェイは景色を思い切り楽しむことができ、西条市や新居浜市を一望することができるので、子供さんも喜びますよ。
土小屋ルート
もうひとつの土小屋ルートは、尾根づたいに歩くコースで、登山道が比較的広く、見晴らしも最高です。自然に癒されながら自分のペースで登山を楽しみたい方におすすめのコースです。途中で成就社ルートと合流します。
どのコースも、途中でベンチや休憩スペースが設けられているので、体力を回復させながら登山することが可能なので、難しい登山ではありません。
鎖場
頂上付近までには、鎖場がいくつか出てきます。体力のある子供にとっては、安全にさえ気を付ければ気分転換にもなり楽しめる場所です。また、大人の方で靴のサイズが大きい人は、鎖の輪に足先が入りにくく、休憩しにくいと言われる人もいます。傾斜のきつい鎖場は、意外と子供の方がすいすい登りやすいかもしれません。
鎖をつたって登るのに自信がない方は、迂回路もあるので安心です。
初心者や小さな子供さんは山頂の天狗岳には行かず、弥山(標高1974メートル)を目指して登山するとよいでしょう。弥山では、小屋で「山バッジ」が売られているので、登山記念に購入することもおすすめです。
子供の登山には、できるだけヘルメットや帽子など頭上を守れるものを身につけるようにしましょう。自分たちのペースを大事にして、見事に登りきることができれば、初心者の方もも子供さんもとても良い思い出になり、いい経験になることでしょう。
冬でも登山ができる?
冬場でも登山は可能ですが、冬の石鎚山は気温がぐっと低くなり、冬山の事故は年々増加してきています。初心者や子供・観光客などで登山慣れをしていない方は、できるだけ冬場の登山は避けておきましょう。どうしても登りたいという方は、必ず技術指導者やベテランの登山者と一緒に行動をしましょう。
また、冬の装備は種類も多くなるため、荷物が重くなります。それに加えて慣れないアイゼンやスノーシューで歩くことにより体力の消費も起こります。日没時間も短くなってくるので、余裕のある計画を心がけましょう。
とはいえ、冬場は、登山道に雪が積もり、春や秋とは違った景色が楽しめることでも有名です。無理は禁物ですが、途中で休憩しながら冬ならではの登山を楽しむことも1つの経験となります。
まとめ
いかがでしたか。
石鎚山は、初心者や子供でも気軽に登山が楽しめるコースがいくつかあります。自然の素晴らしさにも触れながら、じっくりと自分にあったコースで登山を楽しんでくださいね。