道民は自分の思い入れのスキーコースがあり、穴場のスキー場は教えたくないんですよね本当は。
なぜならこれから紹介するスキー場は、混雑もなく、駐車場からゲレンデまでも近く、上級者である人が行っても、まだまだ初心者の子供を連れて行っても楽しめるスキー場なのです。
ニセコやキロロなど、有名なリゾートスキー場と比べると、設備も山の規模も見劣りする印象を受けるでしょう。だからこそ穴場なのです。そんな、穴場のスキー場を今回はこっそり教えちゃいます。
藻岩山スキー場
札幌市中心部から車で約30分、市内からもっとも近いスキー場です。
道内唯一、スキーヤー専用のスキー場でスノーボードは全面滑走禁止です。
スキーとスノーボード、同じゲレンデスポーツですが、実はスキーヤーとボーダーの滑走中の視界というのは全く異なり、近くにいてもボーダーからスキーヤーが見えていない、ということが原因で衝突事故も起こりやすいのですが、藻岩山はスキーヤー専用なのでその点において、安心して滑ることができます。
小中学校の冬休み期間であるクリスマス以降から1月上旬にかけて、スキー学校が開催されるので、この時期に行くなら午前のスキー学校が終了する午後が狙い目です。また、ナイターで見られる夜景は、北海道三大夜景のうちの一つなので、時間がある方は夜も滑ってみてください。
初心者にオススメなコースは「観光道路コース」です。緩やかな傾斜が続き、北海道にしか原生していない白樺の木の横をゆったりと滑りながら、左手には札幌市街が一望できる景色が広がっています。
住所:札幌市南区藻岩下1991
Fu’s(フッズ)スノーエリア
こちらも札幌市中心部から車で30分程度の行きやすい所にあり、定山渓に向かう途中にあるスキー場です。ゲレンデに到着すると目の前にドーンと上級者コースが見えますが、ご安心下さい。山頂から麓に向かって「マイルドコース」という初心者向けのコースがあるので、山頂から滑走可能です。
また、このスキー場で「中級」と定義されているコースも、それほど難易度は高くないので、基本的なターンができるようになったら是非挑戦してみてください。
そしてこのスキー場のもう一つの目玉は、アジアに2箇所しかない本格的な「リュージュ」のコースがあることです。公式練習がない時は、別途有料でリュージュ体験ができます。小学生以上から体験可能です。ソリの速さは時速20km、スリリングで貴重な体験ができますよ!
住所:札幌市南区藤野473-1
小樽天狗山スキー場
北海道におけるスキー発祥の地と言われているスキー場で、これまで数々のオリンピック選手を輩出した歴史あるスキー場です。こちらも藻岩山と同様、冬休み期間中の午前はスキー学校の生徒さんで賑わうので、午後からが狙い目です。
コースの数はそれほど多くありませんが、初心者なら「ファミリーコース」から「ロングラインコース」を抜けると山頂から滑走可能です。
また、技術に自信のある超上級者の方は、国内有数の難易度を誇る「ダイナミックコース」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。別名「天狗の壁」と呼ばれているこのコースは、まさに断崖絶壁という言葉がぴったり。とんでもない斜度ですが「ここを滑れたら日本中のどこのスキー場でも滑れる」というのが小樽市民の定説になっています。
ナイター設備も完備されており、北海道三大夜景の一つにも認定された景色を眺めることができます。夜景を見るために訪れる観光客もいるほどなので、是非ナイターも楽しんでみてください。
住所:小樽市最上2丁目16-15
まとめ
以上3つの穴場スキー場をご紹介しました。どのスキー場も幅が広く、混雑もしないのでゆっくりと楽しむことができます。
標高が低いので、天候の変化も少なく、厳しい気象条件になることは少ないのですが、防寒対策をしっかりして、怪我のないように安全に滑走してください。