然別湖は十勝有数の紅葉スポットとして、毎年多くの観光客がやってきます。
湖畔にはナナカマドの赤、ダケカンバの黄色がとても美しく、朝や夕方の観光船が走っていない時間帯は湖面も穏やかで鏡のようになり紅葉が映えて綺麗に見えます。今回は紅葉が美しい然別湖についてご紹介します。
然別湖の紅葉シーズンは?
然別湖は標高810mの地点にあり、北海道で最も高い場所にある湖です。そのため十勝管内の他のスポットよりも少し早めの10月上旬ごろに見ごろを迎えます。
見ごろを迎えた然別湖は、周辺の木々が赤や黄色に染まりとても美しいです。堰止湖(せきとめこ)のため、波もなく穏やかな湖ですが、日中は遊覧船が走っているので湖面が波打ってしまいます。
きれいに見るには遊覧船の運航していない朝や夕方がおすすめです。この時間帯に来ると、色づいた木々が湖面に鏡のように映りとても綺麗です。然別湖の特徴ともいえる唇のように見える山も綺麗に見えますよ。
然別湖のビューポイント「白雲山」
然別湖は、湖畔の全景を見ることができる展望ポイントがあります。それは湖畔から登山道が伸びる白雲山です。標高は1187mの大雪山系の山の一つで、行程が長く初心者向けの山が少ない東大雪のエリアでは珍しく、高低差も300mほどで山頂までの距離も短い初心者向けの山です。
気軽に登れる山ですが、山頂からは然別湖が一望でき、背後には白く冠雪した東大雪の山々も望むことができるビュースポットです。
余力がありましたら、ナキウサギのいる神秘の湖東雲湖や湖畔正面から見える唇のような形をした山の天望山へと縦走できるようになっていますのでこちらも一緒に散策するのもお勧めです。
パワースポットの間近に行ける遊覧船
然別湖では、湖畔の周りを周遊する遊覧船が5月から11月にかけて運行されます。然別湖には湖畔の周りを1周できるような道路はないため、湖畔の周辺を楽しみたい人にお勧めなのが、この遊覧船です。
然別湖の周辺をぐるりと巡るので、陸からは見えない自然豊かな光景が楽しめるのも船ならではです。
また途中で、然別湖に浮かぶ神秘のパワースポット「弁天島」にも立ち寄ります。上陸することはできませんが船の中から見ることができます。
もし上陸してみたい方は、凍結した時期に湖畔から2km歩いて弁天島まで行くスノーシューツアーも実施されているのでこれに参加するとよいでしょう。
然別湖で泊まる
日帰りする人が多いですが、然別湖の夜も昼とまた違った光景が楽しめます。
標高の高いところにあるため、街中よりも空気が澄んでいて星空も綺麗に見ることができます。波もない穏やかな湖に映る満天の星空はとても綺麗ですよ。
現在はホテル風水の1軒のみが営業していますが、現在休業中のホテル福原は星野リゾートが買収し新しく生まれ変わろうとしています。然別湖の新しい名所が増えそうですね。
然別湖周辺の見頃
然別湖周辺の見どころを簡単に紹介します。
駒止湖
然別湖近くにあるひっそりとした湖です。ここの岩間はナキウサギの生息地で、早朝や夕方にかけて姿を現すことがあります。標高の高い山など厳しい場所でないと見られないナキウサギですが、ここは比較的簡単に行くことができます。
扇ヶ原展望台
鹿追方面から然別湖へ向かう途中にある展望台です。十勝平野が一望できるお手軽ビュースポットです。天気がいい日はぜひ立ち寄りたいところです。
福原山荘
鹿追方面から然別湖と菅野温泉への分岐点を、菅野温泉方面に向かったところにある紅葉の名所です。然別湖より標高が低いため見頃の時期が少し遅いですが、見ごろを迎えたときは、モミジで真っ赤になり綺麗なところです。
大草原の小さな家
鹿追方面から然別湖へ向かう途中にあるレストランです。地元産の野菜や肉類などを使ったランチバイキングが人気なので然別湖の紅葉を楽しんだ後のランチタイムにお勧めです。
まとめ
紅葉の美しい然別湖はいかかでしたでしょうか?標高が高いため寒暖差もあるねで、平地よりも美しい紅葉を楽しむことができます。日帰りの人が多いですが、宿泊して夜のひっそりとした湖を楽しむものよいものです。道東道が伸びたため札幌からも気軽に行けるようになりました。秋の紅葉を見に然別湖を訪れてみませんか?