北海道稚内市は「日本のてっぺん」といわれる宗谷岬が有名です。
年末年始にかけてこの宗谷岬で初日の出を見ようと、年越しには多くの人が訪れます。
ただ、この宗谷岬では初日の出を見るだけではないのです。
この日だけ大行列ができる恒例のイベントがあります。何時間も並んで手に入れる干支キーホルダーなのですが、一体どんなものなのか?
宗谷岬で過ごす元日の初日の出や恒例行事をまとめてみました。
宗谷岬の初日の出
日本のてっぺんで見る初日の出は、なんとも言いがたい感動があります。
でも宗谷岬での初日の出は、必ずしも見れるものではないことをご存知ですか?
道北の1月は、特に天気にも左右される季節なので、晴れていないと、なかなかくっきりとした初日の出を見ることができないのです。
ここまで来て初日の出を見れるか・見れないかわからないというのは、一種のギャンブルのようですが(笑)、運次第ということになります。
宗谷岬は海に接しているので、とにかく風が強く天気が荒れやすいです。
しかし、そんな場所だからこそ初日の出を拝むことができたら、感動も大きく素敵な1年を迎えられることは間違いないでしょう。
干支キーホルダーとは?
元日に過ごす宗谷岬の魅力は、初日の出だけだと思っていませんか?
実は元日に宗谷岬を訪れた人たちにだけ、とっても貴重な記念品を手に入れることができるのです。
それは、誰もが欲しがる「干支キーホルダー」です。
名前だけ聞いてもピンと来ないし、何やらどこにでもありそうな気はしますよね。
しかし、この干支キーホルダーは、元日に宗谷岬で手に入れるからこそ価値があるものになります。
宗谷岬で配布される干支キーホルダーは、稚内市の木馬館が毎年作成しているもので、直径4センチほどの丸い木材に、その年の干支の動物が彫られるのです。
干支の動物の裏には、年の始まりを意味する「始まりの鐘」がプリントされており、稚内市長の名前と日付・それと「日本最北端到達記念」という文字が書かれています。
そう、まさに元日に強風の極寒な日本最北端に訪れた人にしかもらえない、立派な証のキーホルダーなのです。
初日の出inてっぺん
干支キーホルダーの価値は年々増していて、沢山の人が手に入れようと早朝から大行列ができます。
しかしこのキーホルダー、実は数に制限があるのです。
先着1000名にしか行き渡らないのです。
「1000なら余裕で手に入る!」と思ったそこのアナタ!甘いですよ(笑)。
毎年、1000個作られる干支キーホルダーは余ったことがないのです。さらに言えば、手に入らなかった人も続々出てきているのです。
「せっかく宗谷岬で元日を過ごして、初日の出も見たのに、キーホルダーが手に入らなかった」なんてこんな思いをして1年の始まりを迎えるのは嫌ですよね。
干支キーホルダーの獲得の仕方
2019年には全国から2230名が「初日の出inてっぺん」に参加されました。この人数を見ても、半分以上の人が干支キーホルダーを手にすることができないのです。
そこで毎年、干支キーホルダーを配布するのは元日の朝6時30分頃からになります。
でも、この時間をめがけて行くのはもう手遅れです。「キーホルダーを手に入れたい!」という人々の行列が、ディズニーランドのアトラクション並みに出来上がっているのです。
まず宗谷岬、稚内でこのような大行列ができるのは、この日だけです(笑)。
早い人は、大晦日から宗谷岬に来て、テントをたてて元日を迎える人もいます。
そこまでしなくてもいいですが、朝5時頃には現地に行くことをおすすめします。
もちろんキーホルダー獲得のためもありますが、この時間にはオープニング花火を見ることができるのです。元日の真冬の景色に花火。
なんとも言いがたい幻想的な光景です。
注意この時期は極寒になるので、早く行きすぎると寒さとの戦いが辛いので、防寒には気を付けて下さいね。その後、稚内市長からのお話があり、この頃にゾロゾロと行列ができていくわけです。行列を制覇したあとは、素敵なプレゼントが待っていますよ。
まとめ
いかがでしたか。
元日の宗谷岬の魅力といえば、極寒の中の自分との戦いになります。そして初日の出はもちろん、花火や干支キーホルダーの魅力も沢山ある宗谷岬の元日です。
どんな天候であれ、自分が日本の最北端で1年の始まりを迎えられたという達成感が得られること間違いなしです。
「1年の始まりは元旦にあり」この言葉は、まさに宗谷岬が物語っているのではないでしょうか。