自然豊かな北海道は、魅力的な湖がたくさんあります。有名どころでは、世界有数の透明度を誇る摩周湖、天然記念物の「まりも」が有名な阿寒湖などなど。
その中でも、札幌から比較的アクセスが便利な湖と言えば、「支笏湖」と「洞爺湖」ですね。湖はリゾートになっていたり、レジャー施設も充実していたりしますが、家族連れの場合は、どちらがより楽しめるんでしょうか?
それぞれの湖の特色を交えて検証してみました!
支笏湖の特徴は?
支笏湖は北海道の千歳市にあり、周囲を恵庭岳(えにわだけ)や樽前山(たるまえさん)などの山々に囲まれた、周囲約40kmのカルデラ湖です。国内2番目の深さがあるため、水の対流が起きやすいことから、真冬でも湖水がほとんど凍らない日本最北の不凍湖です。
また、透明度も有名な摩周湖と1・2を争うきれいな湖なのです。確かに、支笏湖の透き通った湖面はとてもきれいです。
洞爺湖の特徴は?
洞爺湖は洞爺湖町と壮瞥(そうべつ)町にまたがるところにあり、ほぼまるい形をしたカルデラ湖です。南岸に有珠山(うすざん)や昭和新山といった、北海道でも著名な活火山がそびえ、湖の中心付近には「中島」が浮かぶ独特の景観が特徴です。
また、洞爺湖有珠山ジオパークとして「日本ジオパーク」「世界ジオパーク」に登録されている日本有数の観光地です。
「自然を楽しむ」か「レジャーを満喫する」か
静かに自然を楽しむなら、何と言っても湖の美しさが「売り」の支笏湖です。湖の周辺には、バードウオッチングが楽しめる「野鳥の森」と言う休暇村の森があり、中モラップを結ぶ1.7キロメートルの区間に探勝路がよく整備されています。
キャンプ場や日帰り温泉の施設などもありますが、やっぱりおすすめは遊覧船。支笏湖の遊覧船は、その深さと透明度を生かした水中が見渡せる遊覧船で、湖のコバルトブルーがなんとも神秘的です。
また、支笏湖は安定した水温と豊富な水量で、多くの魚種の生息を可能にしており、釣りのスポットとしても人気が高いです。一部の魚種に対しては遊漁規則が存在していますが、看板のニジマスには適用されていないため、通年で釣りをすることが可能なのも魅力ですね!
反対に、レジャーを存分に満喫したいなら断然、洞爺湖です。洞爺湖サミットの舞台にもなった、有名なリゾートホテル「ウィンザーホテル洞爺」を筆頭に、リゾートホテルが林立しています。
洞爺湖にも遊覧船がありますが、船自体が魅力の「エスポアール号」や、湖の浮島「中島」に上陸可能な船など、種類豊富で特色のある船が多数あります。
買い物も、北海道銘菓で有名な「わかさいも」の本店があり、わかさいもに衣をつけて揚げた、ユニークなお菓子の「いもてん」は、本店と登別の2つのお店の限定販売なので、レア度も高めです。
また春から秋まで洞爺湖と言えばなんと言っても花火が有名です。洞爺湖温泉街では、毎年4月末から10月末までの毎晩、「洞爺湖ロングラン花火大会」を開催しています。なかなか本格的な花火で、しかも毎晩やっているというのがテンション上がりますよね!
支笏湖と洞爺湖、それぞれの魅力
どちらも自然を満喫できますが、支笏湖は大人の遊びがメイン的になるでしょう。透明度の高い湖でダイビングなどもできますが、子供さんの喜ぶことに少し欠けるかもしれません。
・釣りのスポットとしても有名でニジマスが通年釣れる
洞爺湖は、リゾート地にもなっているので、レジャースポットや花火など、見ても楽しめることが多く、近くの牧場や農場でのレジャー体験などもできます。
・時期限定だけど、毎晩行われる花火大会がある。
まとめ
いかがでしたか。
以上を踏まえると、やっぱり洞爺湖の方が子供さんが楽しめる条件がそろっているようですね。支笏湖は、自然の美しさを実感できるようになった「大人になってから」のが楽しめそうです。
自然を満喫するにはどちらもおすすめなので、ぜひキレイな湖に出かけてみて下さい。