鹿児島県から北上してくる桜前線も北海道で終点となります。北海道で桜の名所というと函館市の五稜郭公園や、松前町の松前城公園、新ひだか町の二十間道路など道南地区が有名ですが、桜の名所は道北地区にもおすすめのスポットがあります。
道北は北海道の北部地域のため、ここで咲く桜は桜前線で最後に到着します。今回は道北エリアの上川や留萌・宗谷でおすすめのお花見名所をご案内します。
北海道の花見の名所・旭山公園
最初に紹介するのは道北地区の中心都市旭川市にある旭山公園です。旭山公園は北海道を代表する観光地の一つ「旭山動物園」の隣にある公園です。
観光で旭川を訪れる人は、旭山動物園には行きますが、隣の旭山へ訪れないため桜の名所ということはあまり知られていません。
旭山という山の斜面にエゾヤマザクラが満開に咲く頃は、ピンクに染まる山が綺麗なところです。
北海道ではの桜スポットでは珍しくライトアップも行われるので、夜桜も楽しめます。また高台にあるため夜景も綺麗ですよ。無料駐車場もあります。
例年の見頃はゴールデンウィーク頃です。
・北海道旭川市東旭川町倉沼
美瑛町の聖台ダム公園
旭川エリアで旭山動物園と並んで人気が高いスポットが美瑛町です。
パッチワークの丘などの畑風景が有名なところですが、5月中旬には桜も綺麗に見られます。特に綺麗なのは美瑛市街地から6km離れた聖台ダムです。ここはダム湖100選にも選ばれ、桜の咲く時期には白く染まった大雪山系の山々を見ることができるので絶景も楽しめます。
例年の見頃は5月中旬です。
・北海道上川郡美瑛町赤羽
和寒町の塩狩峠一目千本桜
こちらは、駅を降りてすぐのお花見名所です。旭川から稚内へ向かうJR宗谷本線の塩狩駅で下車すると、前の前に1600本のエゾヤマザクラが咲く塩狩峠一目千本桜があります。
名寄までの区間は普通車も比較的あるためJRで行くのもそれほど難しくありません。塩狩峠は三浦綾子さんが書いた小説も有名で、近くに三浦綾子記念文学館も建っています。
例年の見頃は5月中旬です。
・北海道上川郡和寒町塩狩
留萌市の神居岩公園
ここまで上川地方のスポットでしたが、次は留萌地方のスポットです。日本海に沿って続く232号線は雪のない時期は気持ちのいい道で走りやすいです。そんな留萌地方にも桜名所はいくつかあります。
その中でも規模が大きいのは留萌市の神居岩公園です。エゾヤマザクラ、八重桜、芝桜と様々な桜が楽しめる桜の丘や桜の森というスポットがあります。公園内にはキャンプ場もあるので、ジンギスカンを楽しみながら桜を楽しめ楽しく過ごせます。近くに温泉もあるので至れり尽くせりです。
例年の見頃は5月上旬～中旬です。
・北海道留萌市大字留萌村字 マサリベツ
稚内市の稚内公園
最後日本最北の稚内市のお花見名所です。ここで咲く桜は日本最北の桜になり、桜前線もここで終了です。稚内市に桜前線がやってくるのは5月中旬とかなり遅く、たまに本州では夏日になるような日もあるかもしれない日に桜が咲きます。
名所は稚内駅裏にある高台の稚内公園です。ここには800本のエゾヤマザクラが植えてありますので満開の時期は眼下に広がる青い海と桜のピンクが綺麗に見えます。運がよければ秀峰「利尻山」も見えるので、はるばる最北の地までやってきて後悔はない景色が見られますよ。
例年の見頃は5月中旬です。
・北海道稚内市中央１丁目
まとめ
道北の桜は、雪の量や気温などによって開花の時期は異なってきますが、例年GWが終了してから開花がはじまり中旬ごろに見頃を迎えます。大型連休は主に道南が見頃をむかえるため、道北ではそのあとになります。
正しく、日本で一番最後に桜が咲く地域で、5月の間は北海道内ではどこかで桜が咲いているので、道内で長く楽しむことができます。
また、道南エリアでの花見はトップシーズンのため値段が高くなりますが、道北エリアはその後の観光シーズンではないので、安く泊まれるメリットもあります。
人混みを気にせずゆっくりお花見ができる道北にも、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
