夏にテレビで全国の天気予報を見ると、画面の右上のほうに1か所だけずいぶん気温が低いところがあるなぁと思ったことはありませんか?
そこが、北海道の釧路市(くしろ)です。
暑い時期は釧路に行きたい!と思っている人も多いことでしょう。
釧路の夏は涼しい?それとも夏は夏でしょ暑いでしょ?と、どちらなのかお悩みの方に、夏の釧路はどれくらいの気温か、行く際はどんな服装がオススメかご説明します。
夏の釧路の気候はどんな感じ?沿岸部は?
はじめに、釧路は太平洋に面した沿岸部と阿寒湖温泉に代表される内陸部があります。
沿岸部と内陸部ではかなり様子がちがうので気をつけたいところです。
太平洋に面した釧路市内中心部では、毎年8月の1日の最高気温の平均は、高い年でも24度です。
釧路の夏は海から発生する霧の日が多いため、日照時間が少なくて気温の上がらない日が続きます。
公園ではセミの声がほとんど聞こえず、とても静かです。東京の10月下旬に近い気温ですね。私は東京の10月の方があたたかい気がします(笑)。
沿岸部では最高気温が30度を超える日は年に数日で、近年は涼しさを求めて夏の間の1週間から2ヶ月の長期にわたって滞在する人が増えています。
連日の最高気温が30度を超えるところが多い中、釧路は「避暑」の言葉がぴったりというのもう、なずけます。
夏の釧路の気候はどんな感じ? 内陸部は?
変わって、内陸の阿寒湖畔では夏に最高気温が30度近く、または超える日が多くあります。
山の中らしい蒸し暑い日もありますが、北海道以外のところから来る方にとっては、高原のさわやかな夏というイメージで良いでしょう。
本州より種類は少ないですがセミの声もにぎやかです。
何度からが暑くて何度から寒いのかは人それぞれですが、1日の最高気温が20度前後では寒すぎる、という方には内陸部がオススメです。
ただ、内陸部は朝晩と日中の気温差があるので気をつけたいところです。
釧路の夏のオススメの服装は?
釧路では、例えばノースリーブの服を着ているとします。
沿岸部ではそのままだとかなり肌寒く感じます。風邪をひきそうだと思う人もいますよ。
ノースリーブの服は下着代わりになります。春秋用のチュニックやシャツをプラスして、さらに薄手の長袖を1枚羽織ると、急な霧にも対応できるので温度差も霧もしのげるでしょう。
内陸部では、日差しや虫さされが気になると思いますので、袖の短い服に長袖を1枚プラスするといいですよ。
沿岸部、内陸部ともに重ね着が便利でオススメです。
寒がりな方は、上着の生地を厚め(晩秋ものくらい)にすると使い勝手が良くなると思います。私はデニムのジャケットが重宝しています。
沿岸部は気温が上がらない日が多く、内陸部は1日の気温差がありますので、このほかに風をよけるウインドブレーカーや春秋用のジャケットかコートなどがあるといいでしょう。
冷房よけのストールやマフラーなどがあると首元が冷えず、おしゃれ感もアップしてさらに便利です。内陸部でも日よけ効果が期待できます。
ボトムは短パンやミニスカートよりも丈の長いものがオススメですが、女性の方でおしゃれしたい、でも寒さはしのぎたいというのであれば、冬用のタイツがオススメです。
地元の若い人は元気ですが、私は釧路ではほぼ年中素足は出せず、厚めのタイツです(笑)。
暑い国からいらっしゃる方は、厚手のダウンを羽織っていることもよくあります。
さすがに夏にスキーウエアの方はいませんが、自分の体調を崩さない服装であればどんな服装でもいいでしょう。
観光でいらっしゃる方は想像以上に服装のバリエーションが豊富です。
まとめ
釧路の夏は猛暑がつらい人には、とても魅力的です。
ツアーを企画する旅行会社によっては、視界がさえぎられる霧への対策として、旅の仲間を探しやすいように明るい色の服装をすすめているところもあります。
そのおかげか、釧路の代表的な観光地の幣舞橋付近ではカラフルな服装の人をよく見かけるようになりました。
北海道の人は落ち着いた色の服装が多いため、街の景色が明るくなったように感じます(笑)。
また、夏の涼しさだけでなく、雄大な自然や海産物などの美味しい食べ物を楽しめるところです。
ぜひ、夏の釧路を体感してみてください。