お祭りなどの屋台でよく目にするアメリカンドック、ん?フレンチドック?どっちだったかな?と思いませんか?
見た目は変わらないし何が違うのかよくわかりませんよね。
また、北海道では砂糖を付けるとか、地域によっても食べ方が違うそんなアメリカンドックとフレンチドックの違いや食べ方を検証してみました。
アメリカンドックとフレンチドックは違う?
アメリカンドックといえば、ソーセージを串にさしてホットケーキミックスなどの衣をつけて油で揚げたヤツで、子供の頃から縁日などの屋台でよく見かけるあれですよね。
ではフレンチドックはなに?と思いませんか?どう見ても形はアメリカンドックと変わりませんよね。
アメリカンドックは元々アメリカでフランクフルトソーセージにコーンミール(トウモロコシの粉)を付けて揚げたものが日本に伝わったってきたのですが、アメリカではコーンドックと呼ばれていて、日本以外の国ではほぼコーンドックと言われています。
このコーンドックが日本独自の食べ物に変化していって、日本では魚肉ソーセージに小麦粉の衣をつけるのが主流になります。それを、アメリカから伝わった食べ物だからアメリカンドックと言われているのですが、実はこのネーミングは和製英語なんですね。
コーンドック(フランクフルトソーセージにコーンミール)
↓
アメリカンドック(魚肉ソーセージに小麦粉)
という感じです。
ではフレンチドックは何で、どこからそう呼ばれるようになったのでしょう?
豚肉を使ったフランクフルトソーセージがアメリカンドックで、魚肉ソーセージを使ったものがフレンチドックと言われるという説もありますが、実はフレンチドックは北海道で呼ばれていたネーミングで、内容はアメリカンドックと変わらないのです。
北海道のフレンチドック
北海道でアメリカンドックと呼ばれるようになったのは最近で、道東の方では魚肉ソーセージにホットケーキの粉を使って作っていたことから、ホットドックと呼ばれていました。それがいつしかフレンチドックと呼ばれるようになり、それこそコンビニなどの進出でアメリカンドックという呼び方で販売されるようになり、北海道でもアメリカンドックという呼び方が定着してきたんですね。
ホットドック→フレンチドック→アメリカンドックという感じですね。
今では縁日の屋台でもアメリカンドックやフレンチドックと好きな方を謳って販売しています。
アメリカンドックは北海道は砂糖が常識
北海道の人が西日本に遊びに来た時のことなんですが、コンビニでアメリカンドックを買って不満そうにしていたんですね。それで不満の理由を聞いて見ると、
「なんで砂糖がないの?」と言うのです。
「えっ、アメリカンドックに砂糖付けて食べるなんてないよ。」と伝えたら、北海道では砂糖が常識だし、砂糖を付けて食べるのが一番おいしいと言われたんですよね。その時は、この人だけの食べ方で、おかしな食べ方をする人だなと思っていたのですが、北海道に来てみると、あっさりその食べ方が普通だったということを知りました(笑)
元は、道東方面の炭鉱の町で手軽にお腹が満たされて、糖分も一緒に摂取できるように砂糖がまぶされたのが初めと言われたり、ケチャップやからしは高級でなかなか手の入らなかったから、砂糖をまぶしたのが最初など言われています。北海道の砂糖の生産量は日本トップなのでこの説が優勢かなと思います。
北海道のコンビニではアメリカンドックに何を付けるか聞かれます。セブンイレブンなどの全国版コンビニでは少ないですが砂糖を付けて出してくれる所もあります。
また縁日の屋台ではどの味にするか選べるようになっていて「さとう」もしっかり記載されています。
私も釧路の祭りに行った時、フレンチドックと書かれた屋台で初めて砂糖を選んで食べてみたのですが、めちゃくちゃ美味しかったです。あの味を知ってしまうと、ケチャップではなく砂糖を迷わず選ぶでしょう。
まとめ
地域によって方言があるように、食べ物のネーミングも変わってくるのですね。
縁日の屋台でもアメリカンドックやフレンチドックなどネーミングも色々ですが、内容は同じものでした。
それにアメリカンドックというからにはアメリカからやってきたものと思いますが、和製英語だったというのも面白いですよね。アメリカに行ってアメリカンドックと言ったら、アメリカ犬など想像していないものが出てくるかもしれません(笑)
アメリカでの注文時はコーンドックと伝えた方がよさそうですね。