最近は、高齢化社会が進み過ぎて、2065年の日本の推定人口は8808万人、15歳から64歳の生産年齢人口は50年後に41%も減るという半分近くがご高齢の日本。
しかも、この数字はあやふやで、推定なので実際の50年後はもっと超超高齢化になっているかもしれません。
そんな時代に生きているのなら、まずは健康にだけでも気を付けておけば、人の手を借りずに自分のことができ、年老いても不安は少なくても済むはずです!
病気やケガも、最小限に防げるように丈夫にはしておきたいですよね。
そこで今回は、小さいながらも万能な梅干にスポットを当ててみました。
梅干の成分はどんなものが含まれている?
梅干といえば、昔おばあちゃんが漬けてくれた、塩の良く効いた酸っぱいイメージが強いのですが、沢山食べるという物ではないですよね。たけど、あの小さな1粒に身体を元気にする成分がたくさん含まれているのです。
和歌山県立医科大学 宇都宮 洋才先生の研究では、塩分控えめにと言われていますが、
・梅干は高血圧化を抑える働きがあることがわかっていてインフルエンザウイルスの増殖を抑制する
・胃がんの原因となるヘリコバクターピロリ菌の運動能力を阻害または抑制する効果がある
・糖尿病などに関連づけられる酵素の働きを効果的に阻害する成分が含まれる
・紀州産梅干しに含まれる成分「バニリン」には、ダイエット効果が期待できる
など医学的にも研究され立証されています。
小さいのに梅の栄養価値は沢山あり、身体の細胞を作るタンパク質・ミネラルや、ビタミンA・B1・B2・Cなども豊富に含まれ、カルシウムはリンゴの4倍、鉄は6倍も多く含まれているようです。
また梅を毎日食べると、体内でのカルシウム定着率が徐々に高まっていくということなので、毎日食べると健康食品にもなりますね。
食事はバランスよく、酸性の食品とアルカリ食品をまんべんなく摂るのが良いとされています。
酸性食品は主食や肉魚が多く、アルカリ性食品は海藻キノコ野菜などが多いですが、梅もアルカリ性食品で、梅干し1粒(5g)で、牛肉100gを中和させることができ、野菜を大量に食べるよりも効率的なほどなんです。
梅干しのすっぱさはクエン酸によるものですが、
・梅干のクエン酸には、疲れの原因となる乳酸を抑える働きがあり、殺菌・除菌効果に優れている
・新陳代謝を促し体内の老廃物の排出を促進してくれるので、むくみの解消、美肌や老化防止なども期待できる
・抵抗力や免疫力がアップするので、病気になりにくくなる
など様々なメリットがあります。
また、クエン酸のすっっぱさで沢山出てくる唾液ですが、この唾液の中にはアミラーゼやカタラーゼという酵素が含まれていて、私たちの体内で生じる活性酸素の毒性をおさえる働きがあるので、やはり昔ながらの酸っぱい梅がいいようですね。
その他に鎮痛作用や虫歯予防もあるというかなりの優れものです。
これらの効能からも、薬のような万能栄養食品ということには間違いないです。
ホントに効果のある梅干の選び方
梅干といってもいろんな種類の梅干しがありますが、どれを買えばいいのか迷いますよね。
まず、梅干の選び方はどのように漬けているかが一番大切です。伝統的な梅干しは、熟した梅を塩漬けにしたあと、日干ししてさらに本漬けして作られます。しっかり漬けられた梅干しは塩分20%前後となり、非常に保存性に優れています。
異物混入がなく保存に適した環境であれば、100年を超してもまだ食べられる梅干しも存在するそうです。
また、昆布梅・鰹梅・はちみつ梅など、甘口やダシの効いた食べやすい梅もありますが、こちらは調味梅干に分類されます。他にも見た目は伝統的な梅干しに見えても、ラベルに「調味梅干」と記載されているものは、保存性が悪いこともあり、添加物などで保存性を補っているので本来の梅干しの効能には欠けます。
ということで、
本物の味で健康や美容のために食べるのであれば、伝統的な梅干しを選ばなければ意味がありません。
JAS法は、梅干と調味梅干は区別され、伝統的製法によって製造された梅干しを「梅干」
調味されたものを「調味梅干」と表示するよう義務付けられています。
梅干の黒焼きについて
梅干1粒の効果も沢山ありますが、梅干の黒焼きというものがあります。これは梅干を炭などを使って鉄釜でじっくり長時間煎って炭化させたものです。
黒焼きとは、古くから民間の健康法としても用いられ自然素材調理法のひとつで、黒焼することで、もとの物質とは全く異なった有用性のある物質が出来たり、栄養価が増すなど漢方の生薬としても使われています。
・冷え性改善
・貧血、婦人科系不調(生理痛など)の緩和
・疲労回復
・風邪予防
・お腹の不調の緩和(下痢止め)
・頭痛などの痛み止め
1日耳かき1~2杯の量でいいので、どうしても梅干の酸っぱいのが苦手な人は、この黒焼きがおすすめです。
私は、胃もたれがする時に効果があるので、食べすぎ飲み過ぎの時には朝と夜に飲んでいます。梅の酸味よりしょっぱさの方が強く感じる味です!
まとめ
いかがでしたか。
健康食品は増え続ける一方ですが、案外と昔ながらの伝統食品に勝るものはないのかもしれませんね!