流氷と聞くと北海道をイメージしますが、北海道はでっかい道でお馴染み・・
一言で北海道といっても広いんですよね!
そこで、北海道で流氷を見るのはどこで、いつ見る事ができるのかまとめてみました。
北海道の流氷はどこで見ることができる?
流氷はユーラシア大陸の北東部にあるロシアと中国の国境になるアムール川から流れてきます。
アムール川から流れ出た真水が海水に流れ込み海水の塩分濃度が下がって凍結を起します。
アムール川から流れて行くうちに凍結した氷がどんどん側面に接した海水で大きくなって厚みを増して約1000キロ離れたオホーツク海沿岸部に流れついてきます。
その流氷が北海道のオホーツク海沿岸部で見る事ができます。
オホーツク海といえば北の最果ての地というイメージが大きいですよね・・
確かに都会といわれるような場所ではなく漁業のイメージがある町が多いですが、それだけ自然豊かな地域ともいえます。
またこの流氷のおかげでオホーツク海の海産物は恵まれているともいえるんです。
流氷は稚内から根室沖までオホーツク海と根室海峡周辺で見る事ができます。
最北端の宗谷岬や、釧路沖でも稀に見る事ができ、
私も2017年は釧路の千代ノ浦海岸で見る事ができました!
流氷が観測されやすい場所は紋別・網走・知床になります。
紋別には
一年を通して流氷を体感できる流氷化学センターがあり、本物の流氷の展示や-20℃の極寒を体験できます。
また海中にそびえ立つオホーツクタワーがありクリオネなどの展示やオホーツク海を覗く事ができる海中展望室があります。
オホーツク海に流氷が近づくと運行されるガリンコ号Ⅱにも乗船でき、勢いよくローラーで氷を叩き砕いて進む船は北海道遺産にも登録されています。
HP参照
紋別を少し南下すると網走になります。
網走といえば
流氷と網走監獄が有名ですね!
またオホーツク流氷館や流氷街道網走など、流氷に関する施設も充実しています。
CMや映画などでよく使われる能取岬も近く、北海道らしい景色や自然を感じる事ができます。
釧網本線の駅になる北浜駅は、映画のロケ地でも有名で、オホーツク海に一番近い駅になります。
海岸まで20mの距離で流氷見学用の展望台もあります。
網走をまた南下すると知床半島になります。
世界遺産でもある知床は
流氷が引っかかる最南端の場所になります。
全てが自然豊かな人の手がほとんど入らない地域なので、見るものすべてが絵になり自然の壮大さに圧巻です。
ウトロの方に進む海岸線(334号線)は流氷を見るには絶景ポイントです。
オホーツク海を南下して知床半島をぐるりと回ると根室海峡に入ります。
こちらは羅臼側になり、一面流氷に覆いつくされることはありませんが流氷クルーズでバードウォッチングも楽しめます。
その他にも根室や花咲の周辺でも見る事ができます。
よく見えやすいのは
能取岬のような少し入り組んだ地形に溜まりやすく網走周辺が見えやすいと言われ、
また知床半島と国後島に挟まれるようにして流氷がせき止められるような形で溜まりやすいので、知床も見る確率は高いですね!
北海道の流氷はいつからいつまで見れる?
北海道に流れ着く流氷はその年によって異なりますが早くて1月中旬から見る事ができます。
流氷初日:漂流してきた流氷が海岸で初めて見られた日
接岸初日:流氷が接岸して船の水路が覆いつくされた最初の日
海明け:沿岸水路ができて船が航行できるようになった最初の日
流氷終日:流氷が海岸から見られた最後の日
最近のデータでは
・紋別で2017年の流氷初日は1月17日
接岸初日は2月2日・海明けは2月19日・流氷最終日は4月1日
・網走で2017年の流氷初日は1月31日
網走の接岸初日~流氷終日は
・2017年で2月2日~4月24日
・2016年で2月22日~3月18日
・2015年で1月19日~3月8日
また、海明けといって船舶の運行が可能になる最初の日が
・2017年で3月6日
・2016年は2月28日
・2015年は3月3日
このように毎年バラバラなんですね!
たとえば2001年は1月6日に流氷初日を迎え、1月8日には接岸初日を迎えています。
流氷終日は4月8日と長い間流氷を見る事ができた年もあります。
だから毎年いつ頃見えるかは予測できないのです。
大まかに、1月中旬頃から海岸で少しずつ見えるようになり、
2月中旬には接岸して4月に入るころにいなくなる。
という感じですね。
北海道の流氷は見れないこともある?
流氷が見れるか見れないか、これは本当に運次第です。
海流と風向き、風の強さなどで岸からも全く見えなくなることはあります。
朝びっしり接岸していたのにお昼になったらなくなっていた・・なんてザラにあります。
自分の運を信じて見に行くしかないですね!
でも、紋別や網走には流氷を見る事ができなくても流氷に関する施設があるので、万が一見る事ができなかったらそちらで体験しましょう!
毎年必ず流氷はオホーツク海に南下してきているので、まだ1度も見る事ができなかった年はないのですが、
年々温暖化が進んできているといわれ今後、流氷を見る事ができる期間も短くなってくるかもしれません。
流氷という自然の恩恵は島国の日本にはとても大切なもので、食物連鎖にも欠かせない物の1つです。
どうか流氷がなくならないようにしてほしいです。
まとめ
いかがでしたか。
宗谷岬から根室海峡まで観測される所は広いのですが、見えるか見えないかは運次第という、
気分屋さん的な流氷ですが、一度は見てみたいですよね。
ぜひ自分の運を確かめるように、流氷を見に行かれてはいかがでしょうか!