灘のけんか祭りは日本三大祭と言われるだけあって地元の雰囲気も迫力も凄いもんなのですよ・・
よーいやさーよーいやさー
よいヤーサッ
地元の方々が作り上げた伝統的なけんか祭りは、荒々しいイメージもありますが・・
その通りです!!
ちょっと、ミーハーな気持ちで見に行こー!というお祭りではありません。
例えば、軽く観に行ってみる!的な気持ちで行くと、帰宅しても、興奮が止まらないので注意してくださいね!
灘のけんか祭りとは?
姫路の秋祭りで一番大きい、灘のけんか祭り(松原八幡神社秋季例大祭)は、全国の数ある「けんか祭り」の中でも最大規模の祭りといわれています!
姫路市白浜の海岸周辺の7つの地域が参加して、
毎年10月14・15日の2日間にかけて盛大に行われます。
灘のけんか祭りの日程は
14日は宵宮
松原八幡神社に各地域の屋台が宮入りし、練り合わせが行われます。
夕方からは各屋台に提灯や電飾が燈されます。
15日は本宮
早朝から、松原八幡神社と広畠で獅子が舞う露払いから始まり、各屋台が宮入りし練り合わせます。
その後、 御旅山頂へ向かいます。
3基の神輿をぶつけ合う、とっても激しいお祭りになります。
今日の姫路灘けんか祭り行って良かった!3台練りも何処の町が落としてもおかしくなかった! pic.twitter.com/2Dr0otv1EV
— けんちゃん@らぶたん推し (@KRD8_kenji) October 14, 2015
もちろん、喧嘩っ早い人たちの集団ではなく、神聖な儀式が元で、現在のような激しいお祭りになったのです。
また、灘地区の方々は、けんか祭りのために1年を過ごしてきていると言っても過言ではなく、祭りが終わった次の日から、この祭りに向けて準備をすすめています。
正月よりも祭り!
お盆よりも祭り!
というのが、この灘地区での、考え方あるあるなんです・・。
もちろん、けんか祭りの日は、灘にある学校は休講ですし、会社勤めの人も、毎年10月14日、15日には休みを取って祭りに参加されます。
参加しなければ村八分・・な雰囲気もありますね。
学生のころ、灘の地域に住んでいる子はこの時期になると、「祭りがあるから!」と言って学校を休んでいたので、うらやましくもありました。
また、灘のけんか祭りって、代々受け継がれる古い伝統があり、誰でも参加できるものではないので、地域の人でない限り観覧することしかできません。
激しくぶつかり合い、壊れれば壊れるほど神意にかなうといわれ、ゴンバキと当たり合う音もすごく、屋台(神輿)の重さは、約2~2.5トンと言われています。
※露天や夜店の屋台じゃないですよ!
非常に豪華なもので、各地区の宝になります。
そんな重たい屋台を、80~90人くらいの大人数で、
肩に担いで移動したり、狭い宮の楼門をくぐったり、屋台同士をぶつけ合ったり、屋台を担いで御旅山の山頂まで登ったり・・
まさに、神業です!
「死ぬまでに、一度は見ておけ、灘祭り」
といわれるほどのお祭りで、一度でもこの祭りを見た人は、みんなにこの祭りを伝えないと、興奮がおさまらなくなります。
灘のけんか祭り観覧席や穴場は?
この、灘のけんか祭りは、例えば、仮に姫路に住んでいたとしても灘のけんか祭りを特等席で見ることは難しく・・
御旅山・八幡神宮前に桟敷席など有料の席はありますが、地元参加者の方が地主に使用料を払って借りるのと、地元の人だけの抽選になるので、一般観光客は借主から招待されない限り入れません。
何の縁もない人が借りることは不可能ってことです。
じゃあ、穴場は?と、探したくなりますよね・・
ですが、穴場はありません。
地元の人が穴場や桟敷席は押さえています!
それに、とにかくすごい人の数と、町全体が狭いです。
しかも、観光地でもなく一般観光客に優しくもありません!
松原八幡神社の境内と門の外
そこで、松原八幡神社の境内と、門の外は一般観光客でも入れます。
ただ、境内は屋台の進行を邪魔しないようにしないと、構わずに人垣に突っ込んできます。
それだけ、練り子の方々は興奮しきっているので、一般観光客は近くでははおすすめません!
まして、小さい子供やご老人が近くで観覧するのは大変危険です。
門の外は広く、比較的近くで観覧出来ます。
御旅山
祭りのメインは御旅山の麓、広畠の練り場ですが、御旅山の周囲は、地元の人に知り合いがいないと、一般観光客がまともに観覧するのは不可能です。
ただ、そこで御旅山を登り下りする屋台を観覧することはできますが、山道で動いてる屋台の隣を、一緒に動いたりするのは凄く危険ですのでやめましょう。
そんな祭りを、一般の人が楽しむには
まず、参加型の祭りではないので、自分も参加したいとか、神輿に触れるとか、神輿を担ぎたいとかは論外です!
この祭りの楽しみ方は・・
雰囲気を楽しんでください。
・各地域の屋台を見る
・太鼓の音を聞く
・練り子の掛け声を聞く
・会場の音と熱気を聞いて楽しむ
これだけで、鳥肌が立つような感覚になります!
屋台の基本的な形は一緒ですが、細かい装飾や家紋が違っていて、見てるだけで面白いです。
太鼓の音を聞いてるだけで胸が高鳴ります。
練り子の歓喜する声、見物人の歓声、太鼓の音、その場にいるだけで感動します。
この、灘のけんか祭りはミーハーな気持ちで行くと怪我しますので、女性はヒールなどでは見物できませんし、ちいさな子供はとても危険です。
遠くからの観覧でないと難しいでしょう。
雰囲気を味わいに行く気持ちで楽しんでください。
まとめ
灘のけんか祭りの2日間は、熱気と殺気で、練子の方々も大興奮しています。
ただ、地元の方と仲良くなれたら、特等席に・・なんてこともあるかもしれません!ね。
たぶん、帰ってからも
よーいやさーよーいやさー
の掛け声と、太鼓の鼓動が
頭から離れないでしょう。