知床の観光地として人気の高いスポットになる知床五湖ですが、広大な敷地面積で野生動物の生息地でもあります。
特にヒグマと遭遇することも多く、どのような所を散策するのか?ヒグマに遭遇したらどうすればいいのか?気になりますよね。
そこで、知床五湖には二つの歩き方なるものがあるんですが、どのような歩き方なのかご説明します!
知床五湖ってどんなところ?
知床半島は狭い面積の中、自然の形態はそのままの状態で、人の手が加えられていない地域になります。野生動物たちも、本来の食物連鎖で生と死を繰り返す形態がしっかりあります。
海に突き出た知床の地形は、森や川・高山といった自然環境がマッチして、多種多様な生き物が生息できる環境の地域で、特に世界でも稀に見る高密度なヒグマの生息にもなっています。
絶滅危惧種のシマフクロウやオオワシも住んでいて、海洋ではアザラシや、トド、クジラなどの海獣まで集まります。このような自然豊かな知床は
2005年に半島とその周辺の海洋も、世界遺産に登録されました。
この半島の見どころとして、知床八景といわれるうちの一つに知床五湖があります。知床でも、一番の観光スポットです。
知床五湖は名前の通り、「神様が指をついてできた」という伝説を持つ五つの湖が点在している水辺があります。五湖の周りは針葉樹林に囲まれていて、その神秘的な姿を近くで見ることができます。
一湖は、どのコースからも見ることができます。無料開放されている木道を歩いて行くと、知床連山とオホーツク海峡を眺めることができます。
二湖は、周囲が約1.5キロの湖で五湖最大の大きさで、知床連山を鏡姿で眺められる人気のスポットです。
三湖は、知床連山全体の風景が眺められ、小さな浮島が対岸に見えるのが特徴的です。
四湖・五湖は、少し小ぶりな湖ですが、原生林の囲まれた静寂さと周囲の木々が湖畔に映されるのが魅力的です。
このような五湖を散策していく利用道があり、息をのむほどの美しさを体感できます。
ただ、この知床五湖はヒグマの生息地で野生動物の家の中です。
お邪魔する気持ちを忘れずに、ルールはしっかり守りましょう!
知床五湖の口コミです
知床五湖の二つの歩き方とは?
二つの歩き方といっても、歩く格好を変えるわけではありませんよ!
知床五湖には高架木道と地上遊歩道という、整備が施された道が二つあるんです。この道は、知床が2005年に世界遺産に登録され観光地化すると、多くの人が訪れるようになったので、自然と野生動物の保護と観光客が安全に観光してもらうように、改良を重ねて歩道が作られてきました。
まず知床五湖に到着すると、キレイに整備された駐車場に、知床五湖フィールドセンターがあります。
知床五湖フィールドセンターの詳細はこちらです。ここから、二つの歩き方が始まります。
高架木道とは
知床五湖フィールドハウスから始まる高架木道は、名前の通り木の歩道です。全長約800メートルの木道で、階段もなく勾配も緩やかに設計されています。
ヒグマの生息地でもあるこの場所は、どこにヒグマが現れてもてもおかしくない場所なので、ヒグマが上がってこれないように、高さ3~5メートルの高床式に造られて、高架木道の脇には、木道すべてに電気棚が設けられています。
また、ベビーカーや車椅子などにも考慮して造られているので、ご年配の方でも安心して通行できます。
高架木道の場所は、一湖の湖畔しか見ることができませんが、知床連山とオホーツク海峡の両方を見ることができます。また3個の展望台が設けられ、それぞれの異なる知床の自然と風景を楽しむことができます。
知床五湖の開園期間中は、高架木道は無料開放されていて、自由に散策することができます。800メートルの木道を、Uターンして歩いて来た木道を帰るのですが、行きと帰りの風景が違うように見えて楽しいです。
往復1.6キロのルートになり、約40分ほどで往復できます。
※この高架木道から地上に降りることは禁止されています。
高架木道はこのような人におすすめ
・観光する時間が限られている人
・ベビーカーの使用や乳幼児と同伴の人
・車椅子の使用や足の不自由な人
・脚力に自信のない人やご高齢の人
地上遊歩道とは
地上遊歩道は、知床五湖フィールドハウスから始まります。このコースは、大ループと小ループの2つのコースがあり、距離と時間が変わります。一部の期間を除いては、有料になります。
どちらのコースも知床五湖フィールドハウスでレクチャーを受けてから散策します。
この地上遊歩道は、五湖周辺の自然豊かな森の中を歩くコースになります。10分ほどのビデオを見て注意事項を確認し、ガイドの方からヒグマの目撃情報など説明を聞きます。
針葉樹林をすぐ目の前で観察することができ、樹齢300年を超えるミズナラの木を見ることができたり、季節によっては30種類近くの野鳥や野生動物にも出会えることがあります。
五湖すべての湖畔を巡るコースは、約3キロの大ループになり、一湖と二湖の展望台を巡るコースは約1.6キロの小ループになります。
・大ループ
フィールドハウスからを出発し、五湖~四湖~三湖~二湖~一湖の順ですべての湖を巡り、高架木道を通ってハウスに戻ってくるコースです。全周約3キロで、散策時間の目安は1時間半・ガイド付きで約3時間。
・小ループ
フィールドハウスを出発すると、二湖から一湖を巡り、高架木道を通ってハウスに戻ってくるコースです。全周は約1.6キロで、見学時間の目安は約40分。
ヒグマの活動時期や植生保護期など時期によっては、散策方法が異なり引率者のツワーガイドが同行しないと散策できない時期もあります。
〇植生保護期・ヒグマの活動期(開園~10月20日)
この時期はヒグマ遭遇回避と、遭遇時の対処に関するレクチャーが必要です。(大人250円、12歳以下100円の受講料)
〇自由利用期(10月21日~閉園)は自由に散策することができます。
ガイドツワーと自由散策どっちがいい?
ガイドさんは自由に見せてくれないから、自由に自分のペースで散策したい!そう思われる人もいるかとは思いますが・・、知床を100倍楽しむことができる強力な助っ人がいると、嬉しくなりませんか?時間があるなら絶対ガイドツワーがおすすめです!
知床の自然を知り尽くしたエキスパートな方々が、沢山の情報を提供してくれて、自分たちだけでは通り過ごしてしまうようなことも、しっかり教えてくれます。
山のこと、湖畔のこと、森のこと、野鳥や野生動物・・知床五湖の知りたい事をガイドさんが楽しく面白く、動植物の特徴などもたくさん解説してくれます。
知床には約40人の自然ガイドさん達がいて、知床五湖はもちろん知床の多彩なスポットを知りつくしているスペシャリストです。
ヒグマの生息地でもある五湖を、安全にナビゲートしてくれる重要な方々なので、満足度は言うまでもありませんね。
このツワーガイドには予約が必要になり、ガイドの方を指名することもできます。
詳しくはこちら
知床フィールドハウス
まとめ
知床のことを知ってしまうと、ますます行きたくなりますよね。最近では極寒のツワーも期間限定で開催されています。いろんな楽しみ方が知床にはあります。知床五湖は夏から秋までの期間(5月~10月ごろまで)でのツワーになります。
また、知床八景を巡るなら、宿泊は必須ですよ!