日本の夏の風物詩といえば花火。
全国各地で沢山の花火が打ち上げられていますが、その中でも、秋田県の大曲の花火大会は、全国各地から80万人を動員させる「日本一」と言われる花火大会です。
伝統を受け継ぎながら進化を続けて、全国から選抜された一流の花火師達による大会なのですが、どんな花火大会?で、簡単に見れるものなのでしょうか?
大曲の花火大会ってどんなの?
大曲の花火大会は
毎年8月の第4土曜日に大曲地域雄物川河川敷で開催されるので、
今年の開催日は2019年8月31日(土)になります。
じつは、2005年に大曲市は周りの市町村と合併して大仙市になっているんですね。
大曲ではなく、大仙の花火大会になるのですが、ほとんどの人は大曲で覚えてしまって、この名前で通していますね!
この花火大会は、全国花火競技大会といい、大仙市が日本一の技術と伝統をかけて、全国から選抜された一流の花火師約30名が参加して、その秘技を競い合うので、毎年80万人の大観衆を魅了する一大イベントなんです。
大曲だけの人口は約13600人、大仙市で約28000人の人口なので、この大曲の花火大会で80万人が大移動しているなんて、ちょっと桁が違いすぎますよね!
元は、諏訪神社の祭典とのかかわりが深い奉納花火や、余興花火が1910年に「第1回奥羽六県煙火共進会」として開催されたのが始まりで、当時は、東北で有名な花火師が集まって、花火大会をすることはほかに例がなく、とても画期的な催しだったみたいです。
その4年目から、全国花火競技会となって規模が拡大されるようになってきました。
市が全面的にバックアップして行うので、主催者が本当に一生懸命です。
大曲の花火は、競技大会になるので、選ばれた花火師の会社が技を競い合います。
だから、花火師もかなり力が入る大会で、創造的なものなど、新しい形の花火も多数見られる機会になります。
光や音楽の競演なども組み込まれて、来場者すべてを満足させる質と迫力が全然違うんですよ!
昼花火も大曲の花火大会だけです。
内閣総理大臣賞、経済産業大臣賞、文部科学大臣奨励賞、中小企業庁長官賞などがあり、花火師の方たちにとったら、名誉のある受賞をかけた戦いですよね!
それに、内閣総理大臣賞があるのは大曲と土浦(茨城県)の大会だけなのです。
見ている観客は全国大会を見ているようなものなので、感動と大興奮するのは間違いないです!
「花火通」の方には、たまらない大会ですよね。
大仙市は、色々な町の人たちが催しやイベントで必ず花火を上げるので、大仙市にいれば、毎月どこかで花火が見られます!
いかに花火好きな町と人なのかが分かりますよ!
宿泊する所は確保できる?
大曲の花火大会の正式名称は「全国花火競技大会」と言い、名前からして一般の花火大会と違うのが判りますよね。
全国から花火職人、花火の買い付けバイヤー、各地の花火大会事務局などが集まり、競技はもちろん、来年度の花火の契約をする見本市でもあるわけです。
日にちも毎年8月の第4土曜日と決まっているので、そういった花火に関係する人たちが、すでに近場の宿は押さえてしまいます。
また、宿によっては「大会終了後」から、来年の花火大会(8月第4土曜)の予約を受け付けるところもあり、一度見た人が来年も見に来たいと、大会が終わったらすぐに来年の予約を入れて帰る人もいるので、まず近くの宿には空きはほぼゼロです。
5月の段階で大仙市はもちろん、秋田市も盛岡市も満室で取れないことが多いのです。
初めての人にとったら、宿を取ることでだけでもかなり過酷なことになりますね・・
ただ、
ネット検索だけで調べても大手のツワーなどが押さえているため、空きがないことが多いですが
・電話で直接宿に連絡して、空き状況を確かめるのは必須です。
また、大曲の花火大会の宿泊を、先着順に決めていく宿のほかに抽選予約にするホテルもあり、
・花火大会の3か月前頃(4月や5月)に抽選の受付を開始するところもあります。
・テント設営が可能な市管理駐車場もあり、抽選にはなりますが場所が当たれば、キャンプをしながら花火を楽しむこともできます。
・ツワーも沢山ありますが、これも早めの予約が必須ですし、渋滞の関係で、最後まで見ることができずに早めに切り上げて帰らされるツワーもありますので、よく確かめてから予約することが大切です。
・キャンセル待ちをするために、ネットなどの確認も忘れずマメにします。
・秋田や大仙・仙北などの 農家民宿なども検索します。
とにかく、
↓
手あたり次第、宿に連絡を取り
↓
空室があれば直ぐに押さえる
というのが鉄則です!
抽選の宿は全て応募するなど、ネットでの確認も毎日すること!
ただ、ここまでしても取れないことは普通だと、考えていた方がいいかもしれません!
大曲の花火大会はそれくらい、人の集まる大きい花火大会ということです!!
花火大会当日の心構えは必要?
始めていく場合、どんな会場でどういう風に楽しめばいいかな?と考えますよね!
かなりの激混みで場所も取れないし、ゆっくり出来ないと脅迫するわけではないですが、心構えは必要です。
まず高齢者や乳幼児を連れて行く所ではないと、思っておいた方がいいかもしれません。
しっかり花火を見たいなら有料席を購入して、暑さ対策、冷え対策(花火後半から冷えます)をし、大混雑の中、もみくちゃになって帰る覚悟が必要です。
車もかなりの大渋滞は避けられません。
地元の人は仕事に影響が出るので、当日前後にかけて隣町に避難宿泊する人もいるそうです・・
かなり人混みの中を歩くので、浴衣を着て優雅に花火を楽しむ・・とはいかず、実際に浴衣姿の人は少なく、露店の購入待ち時間も、一店に対し最低でも30分は並び、その間も大混雑です。
簡易トイレも一時間待ちが当たり前なので、携帯トイレなどは必須アイテムです!
車中で眺めるのも皆、同じ事を考えてるので、ビュースポットも各所渋滞し混み合います。
また、昼頃に会場に到着しても、無料席の場所取りなどは、前の日から並んでいる人が多く、いい場所では見られません。(8000人位は場所取りに並びます)
理想は、午前中に大曲に着いていれば、昼に着くよりは混雑を避けられ、会場に近い駐車場・いい席を確保できる確率は上がります。
帰りも想像を超えた大混雑の中を帰るので、秋田市や盛岡市で宿を取り、電車移動の場合は20時頃には切り上げて駅に向かわなければ、臨時列車が出ているとはいえ、乗り遅れることもあります。
ホームレス状態にならないように早めに切り上げるのが賢明です。
アクセスを簡単に説明すると
秋田新幹線・JR奥羽本線・田沢湖線大曲駅から徒歩30分(通常)
車の場合は秋田自動車道大曲ICから国道105号経由で約10分(通常)が会場です。
まとめ
いかがでしたか?
一度は見てみたい大曲の花火大会ですが、約80万人もの大移動なので、花火も人もスケールを超えた大会です。
心構えができたら、あとは楽しむだけですね!