札幌にはアメリカから持ち込まれた日本最古のライラックの株が、北大付属植物園に保存されており、現在では札幌市の木として市民に親しまれています。香水の原料となるこの花は、ふんわりと甘い香りを漂わせ、北海道の初夏の訪れを感じさせてくれます。
札幌市内には、ライラックの見所がいくつかありますが、そのうち、大通公園と川下公園は特に多くのライラックが咲きます。
その2つの公園で毎年開催されている「札幌ライラックまつり」について日程や楽しみ方などの情報をご紹介します。
札幌ライラックまつりの日程
札幌にはライラックを見ることができる公園がいくつかありますが、その中でも、200種類以上のライラックを見ることができる川下公園と、札幌のシンボル的な大通公園で、毎年札幌ライラックまつりが開催されます。
ライラックは5月中旬から6月上旬頃が見頃となり、札幌もちょうど雪が融け、外出しやすい気持ちのいい時期となります。
アクセス:地下鉄南北線・東豊線「大通り駅」下車すぐ
・川下会場:2020年6月1日・6月2日
アクセス:地下鉄東西線「白石駅」より、中央バス「白24・川下線)乗車、「川下公園バス停」下車すぐ
川下公園:札幌市白石区川下2651番地3外
札幌ライラックまつりの楽しみ方
大通公園の会場は5丁目から7丁目になります。会場全体ではスタンプラリーや、小学生以下のお子様が対象のライラック写生大会などが開催されるほか、各区画でも様々なイベントが行われます。
大通公園5丁目
この会場は市民団体の活動の会場で、手作り作品の展示やライラックの販売などがあります。
誰でもできる、塗り絵や折り紙・ちぎり絵・麦わら細工などの体験教室もあります。折り紙やちぎり絵の協会やサークルの方と、一緒に作成できるので、お子様から高齢者の方までじっくりと楽しめる内容となっています。
また、野だてや正しい日本茶の淹れ方講習会など、日本を感じたり作法も学べるので外国人にもおすすめの会場です。
大通公園6丁目
6丁目の会場はイベントステージとなっています。
オープニングセレモニーでは、陸上自衛隊音楽隊による演奏が披露されます。自衛隊ならではの規律の整った動き、そして力強くも繊細な演奏はまさに「かっこいい!」の一言に尽きます。たまに入るユニークなパフォーマンスも意外性があって面白いです。
そのほかにもライラック音楽祭が開催されます。学生や市民団体による吹奏楽演奏や合唱、ライブなどがお祭りをさらに盛り上げてくれます。
吹奏楽や合唱に出演する学校の中には、コンクールで金賞受賞した学校もあるので、学生とは思えない聞き応えのある音楽も聴く事が出来ます。
大通公園7丁目
7丁目は「ワインガーデン」と銘打たれ、およそ100種類以上の道産ワインと道産食材を使ったグルメを堪能できるコーナーです。
2018年度の調査によると、北海道には約38のワイナリーがあります。有名なものから、なかなか流通しないレアなワインまで、北海道の様々な種類が一堂に集まるのは、このライラックまつりくらいなんですよ。ワイン好きには是非とも堪能していただきたい会場です。
もちろんソフトドリンクも販売されているので、お子様づれでも安心して食事が出来ます。
川下公園会場
川下公園は、札幌で一番多くライラックが植えられている公園で、その本数は約1700本ともいわれています。そんな川下公園でのライラックまつりは、大通公園より少し後の6月に開催されます。
大通公園がグルメやイベントがメインであるのに対して、こちらは自然と触れ合うことが主体となっています。公園内のガイドツアーは、広大な川下公園に生息する約200種類ものライラックについて、ガイドさんがわかりやすく解説してくれます。
その他、ライラックの苗木の無料配布も行われているので、この機会にご自身で育ててみるのも面白いですね。例年、ライラックまつりでは専門家によるライラックの無料相談会が開かれるので、困った事があったらどんどん教えてもらいましょう。
自然の中でのお祭りなので、履きなれた靴、動きやすい服装で参加することをおすすめします。
リラ冷えにご注意を!
ライラックは、別名「リラ」とも呼ばれます。
ちょうどライラックの花が咲く頃、北海道も気温も上がりぽかぽかしてくるのですが、突然気温が下がり冷え込む事があります。これをリラ冷えと呼んでいます。寒さ対策に、何か薄手の羽織るものを1枚持っておくと安心ですね。
まとめ
いかがでしたか。
同じ「ライラックまつり」でも、会場により個性が異なります。
自然と触れ合うもよし、グルメやイベントを堪能するもよし、お好みに合わせて参加してみてはいかがでしょうか。
どちらの会場も、お子様からご年配の方まで楽しめるイベントがあるので、ぜひご家族みなさんで遊びに行ってみてください。