北海道で暮らすためには、必須アイテムと言ってもいいのが「車」です。
広い北海道、日常生活の移動に利用するという現実的な面もありますが、魅力的なドライブコースもたくさんあるし、ビューポイントにも事欠かかないので、車好きにはたまりませんよね。
でも北海道で運転するにあたって、気にしないといけないのが冬の雪道です。
雪を見ない地域に住んでいて、冬の観光で北海道に来る・初めて北海道に住むという方には、スタットレスタイヤって?と、そのようなタイヤ自体見たことがない人もいますよね!
私もそうでした(笑)!
また、雪国に住んでいるけど、毎年このタイヤ交換のタイミングって迷っているという人もいますよね。
そこで今回は、札幌の新日本タイヤさんのお話をもとに、スタッドレスタイヤの交換時期などについてまとめてみました。
北海道は雪を待ってはダメ!
1センチの積雪でも大混乱になってしまう東京都心部の方は、恐らくスタッドレスタイヤの交換時期を聞かれたら、こう答えるでしょう。
「雪が降ってきたら」
ですが北海道でこれをやったら即NGです(笑)。
理由は北海道の広さが関係しています。
例えば、札幌市内では初雪は10月下旬が多いですが(因みに2018年の初雪は11月20日で、128年ぶりの遅さでした)、雪の多い旭川やもっと北の稚内などは、札幌より早く雪が降ります。
札幌市内を運転する場合は、雪が降っていなければ支障がないかもしれませんが、ちょっと遠出なんてことになった時、夏タイヤでうっかり行って真っ青!ってことになりかねません。
また北海道での初雪は、1センチの積雪とかではなく、一気に何センチものドカ雪が降るのがほとんどです。今日までは積雪がゼロでも、明日は10~30センチの積雪というのは普通のことなので、もしタイヤ交換は雪が降ってからと思っていると、雪が降ったその日から車を動かすことはできなくなります。
だから、北海道で「雪が降ってきたらタイヤ替えよう」なんて考えていたら絶対ダメなんです。
北海道はスタッドレスタイヤはいつから?
では生粋の道民は、いつごろタイヤ交換をし始めるのでしょうか?
それぞれあるとは思うのですが、車が好き人なら9月の末には準備に入り、遅くとも10月の初旬にはタイヤ交換を完了させてる人が多いです。
早い!と思う人も多いでしょうね。でもこれにはちゃんとした理由があります。
1つ目は、上にも触れましたが、北海道の初雪の時期は地域差があります。関東を例にしても、東京にいても長野では雪が降っていた、なんてことがありますよね?
自分の町は降ってないからという考えではダメなのです。
2つ目は、北海道住まいなら、どこに住んでいても「必ず」雪は降ります。つまり北海道のドライバーは、ほぼ全員タイヤ交換を行うといっても過言ではありません。
したがって、専門店にやってもらおうとすると大変混みます。出足が遅いと車に乗りたいときに間に合わなかった、なんていう事になってしまいます。
3つ目は、スタッドレスタイヤが新品の場合は、ある程度の「慣らし」が必要になります。つまり本格的な雪が降る前に、スタッドレスタイヤが車にも運転にもなじむようにしておく必要があるのです。
スタッドレタイヤ交換は10月上旬がベスト
タイヤ交換は、道民なら自分でする人も多くいます。特に車が大好きな人は、自宅でタイヤ交換をしています。理由はシンプルで「そっちの方が早いから」と「料金がかからないから」ですね。
自宅でジャッキを使ってタイヤ交換をしている光景も、秋にはよく見かけます。ちなみに、自分で交換をする場合は、札幌などの都市部なら10月上旬から中旬がベストです。
また札幌などの都心部では「タイヤ交換は専門店で」という人の方が多く、専門店では10月中旬から12月上旬までは予約でいっぱいになります。
また予約は受け付けずに、来た順番で交換するというお店も多く、朝5時頃にはお店の前に何台も並んでいる状態になります。
このようになると、丸1日はタイヤ交換でつぶれてしまうので、せめて10月上旬にはタイヤ交換を済ませておいた方がいいですね。
ただあまり早く変えすぎると、スタッドレスタイヤの消耗が早まってしまうので、9月頃にというのは少し早いかもしれません。
またタイヤ交換の金額は、車種によって変わってきます。
余談ですが
私が初めて札幌に住み始めた年のタイヤ交換で、そんな状況とは全く分からずに、雪が降り始めた日に専門店へ行きました。「タイヤ交換して下さい」と頼んだら、「今日はムリです」とあっさり断られました(笑)。
そりゃそうです。
タイヤ専門店ではこの時期、朝一から夜遅くまで、休憩する暇がないほどタイヤ交換の予約でいっぱいになるのです。そんなこと知らない私は、その日、千歳空港まで行かないといけない用事があったのですが、車で行くのはあきらめてJRで向かったという思い出があります。
スタッドレスタイヤを外すのはいつ?
雪が少なくなり溶けてくると路面が出てくるので、いつまでもスタッドレスタイヤを履き続けていると、消耗が早まってしまうので履き替え時期も考える必要があります。
札幌近郊では、3月後半から4月に入ってからが、夏タイヤに履き替える時期になります。ただ、峠越えをすることがあったり、道北や道東地方では4月以降でも雪が降ることはまだあるので、5月頃までは履き替えをしない人が多いです。
レンタカーなどは、ゴールデンウィークを過ぎてから夏タイヤに履き替えます。
タイヤ交換の回数を減らすには?
雪が降る前に1回、雪がなくなると1回と、スタッドレスタイヤと夏タイヤの2本を交互に履き替えるのが一般的ですが、中にはスタッドレスタイヤの機能がなくなると、夏の間もそのタイヤを履き続け、春のタイヤ交換をしないこともあります。
また車を使う頻度が高く、スタッドレスタイヤの消耗が早い人は、少し安いスタッドレスタイヤを雪が降り始める前に履き、雪がなくなっても夏タイヤに履き替えず、1年間履き続けます。
そして次の雪が降る頃に、新しいスタッドレスタイヤに履き替えると、1年で1回のタイヤ交換で済みます。これは1年に1本履きつぶすという感じですね。
このように年1回の交換で済ませる事もできますが、よほど車を動かす頻度が高い人・スタッドレスタイヤの使用限度が過ぎた時などだけです。
それに、スタッドレスタイヤの性能は雪道に発揮するようにできているので、夏の路面では機能的にはおすすめできません。
まとめ
いかがでしたか。
北海道でのスタッドレスタイヤの交換時期は10月中旬頃からピークになります。
また北海道は広いので「自分の町はまだ雪がない」「雪が降ってから替えよう」では遅いです。9月末には交換の準備をしましょう。専門店は10月上旬ごろから混み合います。
本州の雪が降らない地域ではスタッドレスタイヤに替えないで冬を乗り切っていますが、北海道ではそうはいきません。タイヤ交換は先手必勝です。
なるべく早めにタイヤ交換を済ませ、冬の北海道ドライブを快適に楽しんでください!