スキーブーツは、通常の靴とは全く異なる特殊な形状をしているので、試着をしてぴったりだと思っても、いざゲレンデで滑ってみると痛みが出たり、合わないと感じることもあります。
今回はスキー靴で痛みが出る原因と対処法、そしてスキー靴が合わないと感じた時の対処法について説明していきます。
痛みを感じる場所を確認しよう
スキーをしていて痛みを感じやすい部位は、スネと足首より下の部分に大別されます。
スネの痛みを感じた場合
スキーは前傾姿勢が基本姿勢となるので、スネに痛みを感じるという人は多いです。考えられる原因は2つあります。
1、スネの部分の衣類に段差がある
例えば、靴下の長さがスネの途中までしかない・ズボンがダマになっていたり縫い目が当たっている、という状態です。
このような状態では、段差部分で痛みが出てしまうので、
・靴下をひざ下くらいまでの長いものに変える
・スネの部分に衣類がたまらないようにふくらはぎ側に折りこむ
などの対策を講じてみましょう。
2、スネの部分のクッション性がない
スネ部分のガードするには、スキー専用の靴下を履くことが得策です。専用の靴下は厚手なので、防寒のほかクッションとしての役割も果たします。
足首より下の部分に痛みを感じた場合
こちらも考えられる代表的な原因は2つあります。
1、バックルの締め方が甘い
これは初心者によくあることです。「きついから」「締めにくいから」という理由で、バックルを緩めにしていると、スキーブーツの中で遊びができてしまい、体重移動の度に足が動いて靴に当たり、痛みを起こしています。
足がしっかり固定されるようにバックルはしっかり締めましょう。
2、靴下がスキーに不向き
薄手のものや柔らかくモコモコした素材ものは、スキーには向いていない靴下です。上記でもあげたようにスキー専用靴下か、通常のハイソックスを重ねばきしてみましょう。
以上の対策を講じても痛みが続くようであれば、そもそもスキーブーツのサイズがあっていないことが考えられます。
スキーブーツが合わない時の対処法
スキーブーツのサイズが小さい場合は、足に負担をかけてしまうので、すぐに正しいサイズのものに買い換えましょう。購入時のポイントについては後述します。
大きい場合はスキーブーツ用インソールという商品がスポーツ用品店で購入できます。多少のサイズ調整ならインソールで可能です。
また、「長さはあっているんだけど、幅が合わない」という時には、シェル出しといってブーツそのものの形を変える方法や、削りといって当たる部分を削る加工をしてもらう方法があります。
いずれも一度加工したら元には戻せないので、専門家と相談して慎重に判断しましょう。
スキーブーツ購入時・レンタル時のポイント
スキーブーツを購入したりレンタルする時、店員さんから
「普段の足のサイズは何センチですか?」と聞かれます。
普通の大人であれば「〇〇センチです」と即答できるでしょう。しかし、そのサイズは正しいですか?
「いや、普段の靴は〇〇センチでぴったりだから間違いないよ」という方でも、一度計測してもらいましょう。実測値は意外と異なることが多いのです。
実測値を元にすれば、適正なサイズのスキー靴を選ぶことができます。
また試着の際には必ず、スキー用のボトム(レギンスやジャージ)にスキー用の靴下で行いましょう。そしてただ履くだけではなく、前に体重をかけたり足を動かしたりして、不自然に当たる部分はないか、しっかりと確認しましょう。可能であればしばらくそのまま履いていてください。
まとめ
スキーブーツは、スキーのパフォーマンス向上において非常に重要なアイテムです。痛くなってしまうとせっかくのスキーが台無しになってしまいます。
正しい選び方、履き方をマスターして存分にスキーを楽しんでください!