お彼岸やお盆、お正月などお墓参りの習慣は日本各地で見られます。地域によって、お参りのやり方や過ごし方は様々ですが、
お墓参りへ行ってもなにをすればいいの?
なんの為に行くの?
と、こんな疑問をお持ちの人や、核家族が増えて自宅に仏壇がない・仕事や学校行事などでなかなか時間がない・故人を送ったことがまだないので、あまりわからない・・という人も多いはずです。
ですが、子供に突然聞かれて答えられないと少し恥ずかしいですよね。そこでなぜ、お参りが大切なのかまとめてみました。
お墓参りはいつ行けばいい?
お墓参りはいつ行けばいいのかわからないという人もいますが、私は父母が亡くなって1年間は、毎日お墓参りをしていました。
いつ行けばいいとか、この日はダメとかは、ないのですよ。また、故人に思い入れのある日は特にお参りをしてあげるのがいいですね。
特にお墓にお参りに行くのがいい日とは、故人の命日・お盆・お彼岸・年末年始などです。
〇命日のお墓参り
・故人が亡くなった日を命日と言います
・一周忌以降の亡くなった日と同月同日を祥月命日(しょうつきめいにち)と言います
・毎月の同日を月命日(つきめいにち)と言います
このような日は、特にお参りをするのがいい日になりますし、もし近くにお墓があるなら祥月命日ぐらいは行きたいですね。
〇お盆
時期は地方によって異なりますが、7月15日前後または8月の13日から4日間です。
故人、ご先祖さまがこの世に帰ってこられる日でもあるので、日本各地でいろいろなおもてなしがあります。
〇お彼岸
春のお彼岸 春分の日を中日とし前後3日を合わせた7日間
秋のお彼岸 秋分の日を中日とし前後3日を合わせた7日間
〇年末年始
一年の節目としてお参りされる人も多いです。
本来、お墓参りはいつ行ってもいいのです。命日やお盆には特別な意味があるので、この時期はなるべく行けるよう習慣にしたいですね。
お線香をあげるのはなぜ?
元々、お線香には、
・仏様の食事になる
・我々の身を香により清めて仏さまを礼拝する
この考えは宗派によって違うのですが、大体はこの考えになります。
宗派により線香の上げ方や方法・本数が異なるのですが、基本的に浄土宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗は、線香は1本、天台宗と真言宗は、線香は3本というのが多いです。
仏教の場合は、お線香をあげますが、キリスト教の場合は白いお花を、神式の場合は榊やお神酒などをお供えします。
最近では、リラックスした時間や空間を愉しむためにお香を焚く人もいますから、精神を安定させてくれるものでもあります。
また、お線香で故人や先祖も喜んでいただき供養できるのなら、いつも同じお線香でなく
香りや種類を変えてあげる心遣いも大切ですね。
合掌、手を合わせる意味は?
右手は仏の象徴で、清らかなものや知恵を表し、左手は衆生で、自分自身を表します。
という感じで、仏壇やお墓参りではこのような意味合いがあります。
またその他では、食事を作った人・食材を育てた人・食事となった植物や動物への感謝を表すときも手を合わせます。
他人に向かって合掌をすることは、その人への深い尊敬の念を表します。
このように、生まれてこられたこと、今があるということは、ご先祖様があってこそと理解できて、全てに感謝の心が生まれるように、自然と手と手が合い、それが合掌になるということです。
まとめ
いかがでしたか。
お参りのやり方は違っても「なぜするのか」は、年を重ねるごとにその意味が何となくわかってきますが、こういった習慣は、子供達にしっかり教えることは案外むずかしいものです。
自分の先祖を探ってみるいいチャンスでもあるので、こういった機会になるべく家族でお参りに行きましょう。
「手のしわとシワを合わせて幸せ」というのも、心が安らぎますよね。