ハロウィンと言えばオレンジと黒色のイメージがありますが、なぜこの色がメイン色になったのでしょう?
黒は夜のイメージがあるので何となく理解できそうですが・・
オレンジは?オレンジと言えば元気が出そうな色のイメージなのですが・・
ハロウィンに元気な色は、イメージとして湧かないですよね。となると、何か他の意味があるはずです。
そこで今回はハロウィンはなぜオレンジと黒がメインの色になっているのか、何か意味や由来があるのかまとめてみました。
オレンジ色がメインなのはなぜ?
ハロウィンには、ジャック・オ・ランタンといって、かぼちゃの中をくりぬいて、ロウソクを立てたランタン(提灯)がつきものです。日本のかぼちゃは緑色が主流ですが、ハロウィンにおけるかぼちゃは、オレンジ色です。
もとは、カブをランタン代わりに使っていたのですが伝えられ方で、かぼちゃになりました。ただ、かぼちゃに穴をあけるのは結構大変で、刃物を使うのが危ないので、本物の代わりに、オレンジ色の画用紙に絵を描いて窓に張ったり玄関に、飾ったりしていたそうです。
そこから、「かぼちゃの色がオレンジ色だったから」なんていう話もあるのですが・・。初めはカブがランタンでしたよね。カブは白なので違いますよね。
ハロウィンに関するオレンジ色には、木の葉・収穫・ランタン・火・火明かりという意味があります
オレンジは焚き火・暖炉・ろうそくの炎や太陽・果実などを連想させる色で、ランタンを燈すと火の明かりがオレンジ色です。
また作物・果実の収穫を表す色ともされています。
それに、ハロウィンの起源はケトル人のサウィン祭ですが、ヨーロッパからアメリカに伝わるまでに色々な祭りと混ざり合って、今のハロウィンができたと云われています。
その中で、果実の女神でリンゴをシンボルとしていた女神ポーモーナを讃える祭りもハロウィンと混ざり、この女神のシンボルの色がオレンジだったという説もあるようです。
ハロウィンにおける収穫祭はカブや果実などに由来するので、果物を連想させるオレンジ色がメインになったのかもしれませんね!
黒色は何のため?
黒を連想すると、あまり良いイメージのモノは思い浮かばないですが・・
ハロウィンでの黒色は、夜・冬の暗い夜・死・魔女・黒猫・コウモリ・クモなどを表す色になります。
ハロウィンの起源でもあるケトル人は収穫が終わると、暗い冬の季節が始まり魔女や悪霊が出やすくなると信じていました。その中でも、魔女は最も恐れられていたもので、ハロウィンの日は魔女たちの魔力のピークの時期と思われていたようです。
そんな魔女たちから身を守るために、ケルト人は自分たちも魔女を装って、同じ仲間だと思わせていたという説もあります。
黒猫・クモ・コウモリは魔女の使いとされていたので、黒い物をまとい魔女の目をあざむいていたそうです。
ハロウィンの色は何が由来なの?
オレンジ色はランタンの明かりと、収穫を意味するということでしたよね。
ハロウィンの日の10月31日は、ケルト人が1年の終わりと共に夏の収穫を祝う意味もありました。そうして始まる儀式は、火を焚き、収穫された作物や動物などを与えてくれた神様に捧げたり、火の周りで踊って、夏の終わりと冬の到来に備える大掛かりな儀式だったようです。
その中でも火が大きな役割を持っていました。収穫の意味もありますが、火がオレンジのもつ由来のようです。
黒色は夜や冬・魔女でしたよね。ケルト人は豊作祈願の際、人を生贄にしていたとも伝えられていて結構な恐ろしいイメージもあります。実際ケルト人のドルイド(祭司)の儀式は魔術めいたものが多いことから、ケルトの文化は「ケルト魔術」とも言われていました。
このケルト人のサウィン祭が、ヨーロッパに伝わると、中世では盛んに魔女狩りが行われていた事もあり、「サウィン祭」に「魔女」が重なったようです。
冬の夜に魔術を行い、魔女も現れる。黒がもつ由来は神秘的でもありますが昔の歴史も匂わせる、深い由来のようです。
まとめ
ハロウィンって大昔の儀式ですが、辿っていくと今とは全く違う、自然と目に見えない力と、少し怖い内容でもありましたね。黒色やオレンジ色でかわいく演出する今をケルト人が目にしたらなんと言われるやら・・。
オレンジは火や炎を表す色・黒は夜や魔女を表す色ということです。ご参考までに。