広島県には沢山の寺院があり、三原市や尾道市・福山市にも国宝級のお寺が点在します。
その中でも尾道市の生口島に、少し変わったお寺があります。
耕三寺と呼ばれるお寺で、日本各地の古建築を再現して建てられた堂塔が建ち並び、
見る人によっては中華式寺院のような印象で、テーマパークにも見えるおもしろいお寺です。
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海外からの観光客も多く瀬戸内海の観光地の1つになりますが、広大な敷地には日本の季節の木々も沢山植えられていて、
紅葉の季節やサクラの季節には、お寺と映えて格別にキレイな景色となるのも見所です。
お寺全体の風景や建物の構造などインスタ映えする場所も沢山あり、
特に若いカップルにはフォトジェニックな場所としても人気があります。
そんなカメラやスマホは絶対に必需品となる耕三寺の紅葉の見頃や魅力をまとめてみました。
耕三寺の紅葉時期
耕三寺は西日本の瀬戸内海に位置するので、雪が降るなんて珍しいことで、
1年を通して穏やかな過ごしやすい場所です。
個性豊かな耕三寺は紅葉シーズンになると寺と紅葉が最高にマッチするので、
見ごたえがあり尾道市でも人気スポットになります。
耕三寺の例年の紅葉の見頃は、
11月中旬から11月下旬が最も艶やかな姿になり、12月上旬まで紅葉時期になります。
色鮮やかな紅葉に堂塔が飾られる様子は、絶好のシャッターチャンスで、この時期には耕三寺紅葉まつりが開催され、写真コンテストも開催されます。
耕三寺の一番の紅葉スポットでもある銀龍閣の特別開放や、家族で楽しめる紅葉しおり作りなどイベントもあります。
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・紅葉まつり
2017年11月15日(水)~12月5日(火)予定
耕三寺のアクセス方法
広島県尾道市と愛媛県今治市の中間に位置する島に、生口島があります。
瀬戸内海のちょうど中間地のような場所なので、行き方に戸惑う事もあるようですが、瀬戸内海には沢山の小島と、しまなみ海道と呼ばれる沢山の橋があるので、車なら耕三寺にもアクセスしやすいです。
・福山方面から
山陽自動車道福山西ICを下車し、尾道・しまなみ海道標識に従って松永道(国道2号線)に入り
尾道方面に向かい西瀬戸自動車道に進み生口島北ICで下車。県道81号線を約15分進むと耕三寺。
・山口方面から
山陽自動車道尾道ICを下車し、尾道・しまなみ海道標識に従って184号線から西瀬戸自動車道に入り
生口島北ICで下車。県道81号線を約15分進むと耕三寺。
・愛媛方面から
西瀬戸自動車道生口島南ICを下車し、317号線から産業道路に入り約15分進むと耕三寺。
・フェリーでのアクセス
〇JR尾道駅から尾道駅前港(徒歩約3分)から瀬戸田港行に乗船。
瀬戸田港で下船し、徒歩約10分で耕三寺です。
瀬戸内クルージング:尾道港から瀬戸田港
料金:大人1050円・子供530円
〇JR三原駅から三原港(徒歩約5分)へ行き3番乗り場で乗船します。
瀬戸田港で下船し、徒歩約10分で耕三寺です。
定期航路:三原港から瀬戸田港
料金:大人820円・子供410円
・バスでのアクセス
しまなみライナーで
広島駅から平日は3本土日祝日は6本の運行があります。
福山駅からは1時間に1本の運行があります。

JR新尾道駅から因島・瀬戸田方面のバスは本数が少ないので
あまりおすすめできません。
・サイクリング
尾道や今治から、しまなみ海道をサイクリングで渡って行くのも気持ちいいですよ!
しまなみ海道には約40ケ所ほどの「サイクルオアシス」と呼ばれる休憩所があり、給水やトイレとして利用でき、ほとんどの観光スポットには、自転車専用スタンドも設置されているので安心です。
尾道港から生口島までの約30km(約3~4時間)のサイクリングコースで、
帰りは瀬戸田港からフェリーで帰ってくるのもアリです!
サイクレンタル場所
・尾道港(駅前港湾駐車場)
住所:尾道市東御所町地先
TEL:0848-22-5332
営業時間:7:00~19:00
・瀬戸田町観光案内所
住所:尾道市瀬戸田町沢200-5
TEL:0845-27-0051
営業時間:9:00~17:00
・中央レンタサイクルターミナル
住所:今治市砂場町2-8-1
TEL:0898-41-3196
営業時間
4月~9月が8:00 ~20:00
10月~3月が8:00 ~17:00
・JR今治駅 臨時レンタサイクルターミナル
住所:今治市中日吉町1-6-23
TEL:0898-34-1200
営業時間:8:30~17:00
・耕三寺
住所:〒722-2411 広島県尾道市瀬戸田町553-2
電話番号:0845-27-0800
営業時間:9時00分から17時00分
定休日:年中無休
料金:大人1400円・シニア(65歳以上)1200円・大学生1000円・高校生800円・中学生以下無料
海外を思わせるフォトジェニック寺の見所
瀬戸内海に浮かぶ生口島に位置する耕三寺は、場所的にも穏やかな海に囲まれて雰囲気の良い所に建設されています。
大阪の実業家だった耕三寺耕三氏が、母の為に建てたお寺で、日はまだ浅く昭和10年から建築が始まります。
母に報恩感謝の意を込めて作られたお寺なので、母の寺として親しまれていますが、煌びやかな建物が多く、日光東照宮陽明門を10年がかりで再現した孝養門を建設したことから
西の日光とも呼ばれるようになります。
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境内にはいろいろな国宝建造物を手本として建てられていて、数ある建造物の内15棟は国登録有形文化財として登録され、併設されている博物館では、耕三寺耕三氏の収集した国の重要文化財などの貴重な美術品などが展示されています。
建造物は殆んどが日本各地の著名な歴史的建造物を模した国宝建造物を手本として建てられていて、30余年をかけて、奈良室生寺の五重塔や平等院鳳凰堂を模した本堂など見ごたえ十分なお寺です。
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耕三寺に来ただけで日本の有名どころを周れた気分にもなれますし、真似して造られたとはいえ、細部に至るまで巧妙な造りで見入ってしまうほど美しいです。
ここまで聞くとお寺のイメージが強いですよね!
ただ、形は日本建造物ですが色彩が中華風なためとても派手に見られてしまい、悪趣味といわれる所以でもあるのですが・・
これぞまさしく写真写りが良いんです!
インスタ映えにはもってこいの場所なんです。
また、耕三寺は縦長の敷地で、門をくぐり奥へと進むと未来心の丘と呼ばれる環境芸術が広がります。
お寺が環境芸術って?なんだろうと思いますが・・
お寺の中なのになぜか、すべてイタリアの大理石でできたギリシャ風のエリアが現れて、
一面真っ白な驚愕の風景になり、青空と白の彫刻が日本ではないような気持ちにさせてくれます。
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この場所はインスタ映えするお寺として登録してもいいのではないか?と思えるほど、どこから写しても絵になるフォトジェニックな場所で、カフェまであります。
インスタされている方には特にオススメのエリアですよ!
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ただ、真夏は照り返しがきつくて眩し過ぎるので、耕三寺に行くなら絶対に紅葉がきれいな秋がおすすめです。
また、すぐそばには瀬戸田町出身の現代日本を代表する日本画家・平山郁夫の偉業を紹介する平山郁夫美術館もあるので、耕三寺と一緒に散策するのもいいですよ!
平山郁夫美術館の詳しい情報はこちらでどうぞ
まとめ
耕三寺は、日本の中では稀に見るお寺です。
かしこまり過ぎず、意外と面白く、千仏洞地獄峡という鍾乳洞風の地獄を再現した洞窟など、お寺という角度を変えた見せ方に、テーマパークとまでは言いませんが楽しさもあるのが凄いです!
子供を連れて行くのもいいですし、若い方のグループやカップルで行くのも楽しいお寺です。
ぜひ、紅葉の季節に足を運んでみて下さい!
きっとステキな1枚が写せるでしょう!